時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ロシアの青い花瓶に黄色いフリージアを。

2022-03-21 | essay

ロシアのグジェリ焼の花びんにフリージアを一輪。
青と黄色をみると、自ずとウクライナを想う。
戦争が一刻も早く収まりますように。
遠い国の話ではない。
地球は今や小さな運命共同体だ。

青と白が爽やかで、いつの間にかすきになっていたこのグジェリ焼。
イワンのばかのワンシーンの置物は昔母が買ってくれたもの。
花入れはわたしが亡き友にかつてプレゼントしたもの。
お人形の表情が何だか彼女にそっくりで、見つけた時に笑っちゃったものだ。
あれはまだ20代の頃だ。

数年前にわたしの元に里帰り。今は彼女の形見としてわたしがたいせつにしている。

二つともかつて銀座の大通りにあったロシアの民芸品店「白樺」で購入したもの。
(小さなマトちゃんは数年前アンティーク屋で出会った子)

バラライカの実物に初めて出会ったのもあの店だ。
母と銀座を歩くとふらりとよく立ち寄ったものだ。
当時はまだU.S.S.A、ソビエト連邦だった頃、異国情緒漂うあのお店が何故かとてもすきだったんだ。。

いつなくなったのかは不明だけれど、いつの間にか何かのブランドビルに建て変わってしまった。

いまでもあの店が夢に現れることがある。
決まって、お店を目にして「あぁまだあったんだ、良かった。」と安堵する夢。

もうない場所。
もういないひと。
想いを残すと夢に現れる。

知らぬ間に寂しいキモチを夢で補っているのかもしれないね。











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