ホール&オーツの武道館ライブから一週間経つというのに、
いまだ、わたし、半分くらい夢のなか。
子どもらに、いいかげんウルサイ!と電源落とされちゃうくらい鳴らしっぱなし。
そういうとこ、自分のオヤジさんに似てきちゃったなあって思う。
でも、オトナだからってすきなことを我慢するのは健康によくないからいいのだ。
思い返せば思い返すほど、このライブ、歴史に残るほどいいライブだったよ。
武道館満杯のファン、それぞれの積年の想いを胸に、
だれもかれもがなんて嬉しそう。
わたしも15歳で彼らの音楽に魅せられて早30年。
活動40数年の彼らだから、40年越しのファンの方もいらしたことだろう。
みんなそれぞれにすきな曲があって、
またその曲に伴うそれぞれの思い出がある。
そしてまた、ご本人さんたちにも、同じようにたくさんの時間が積もり、
それぞれの曲にたくさんの想いを織り交ぜながら唄っているのだろう。
「懐メロ」って言われたっていいサー。
みんなそれぞれに、たいせつに聴いてきた音楽。
年を重ねた分、唄う曲も味わい深くなり、
聴いているほうもぐっと胸の深い部分で聴けるようになる。
なんていうか、ただのパフォーマンスとしてや、
お金儲けのためとかの、興行的な「ライブ」じゃなくて
音楽がすきだから唄っているんだ、ってのが
ひたひたと伝わってくるようなライブだったんだよね。
こんなに大きな場所なのに、まるで小さなライブハウスにいるような気持ちに
なってしまうほどの密で濃縮された空気感。
彼らがどれほど音楽を愛してやまないひとびとなのか、は
ネット番組「Live From Daryl's House」での楽しげな様子をみればよくわかる。
興味を持った方は、ぜひご覧くださいませ。
つい最近、アメリカで優秀なネット番組に贈られる賞をもらったばかり。
それにしても、ずっとだいすきな「It's A Laugh」を唄ってくれたのはうれしかったなあ~。
それと、ジョン・オーツの作った「Las Vegas Turnaround」
70年代の曲なんだけれど、最近この曲すきだなあって思っていたところ。
ちょうど演奏されて嬉しかった~。
ジョンはダリルのそばで、いつも穏やかにギターを弾いているけれど、
彼のその存在感と、深い歌声は他の誰にもかえられない。
この先もずっとこうしてふたりで唄っていてほしいよ。
一緒に活動してきたT-Boneが去年突然亡くなってしまって、
今回のライブでも、きっと彼らも彼を想い出しながら演奏しているんだろうなあ・・・って
勝手に想像すると、何だか彼らの喪失感をどっと身近に感じてしまったよ。
ひとは永遠に変わらないままではいられない。
それでも、夢を与えてくれるミュージシャンは、永遠に唄っていてほしいよ。
日本公演のあと、彼らは今ハワイ公演を終えたところかな。
パワフルとはいえ、還暦を過ぎている彼ら・・・。どうぞお体をたいせつに。と願わずにはいられない!
どんなものであれ、すきって気持ちはとてもたいせつ。
「すき」は生きるチカラの源だよね。