時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

戦いごっこにもの思う。

2022-09-15 | essay
預かり保育のお仕事にて。

園児たちに大きめのブロックで自由に遊ばせると、男の子はかなりの確率で武器や銃を作る。
銃身の長いライフルのようなタイプ。
そして、バババンと銃撃ごっこが始まるのだ。

TVに映る戦争の影響とかそういう今に始まったことではなく、古今東西きっと似たようなものなのだと感じる。

うちの子どもたちが小さい頃もやはりそうだったし、戦いごっこは大昔から遊びの定番だ。

狩猟民族時代のDNAの為せる技なのか、ニンゲンの本能のようなものなのか…。

昔より女の子の参加が増えたように思うのは時代なのか?

園児に、ブロックのライフルで攻撃されたら
以前は「うぅ〜やられた〜〜」とノッていたものだが…どうもこのご時世ではそんな気持ちになれない。大人としては。

先日も作った武器をいきなりわたしの顔面に向け
「ババババン!せんせいもうしんだよ!」
と無邪気に笑う3歳Rくんに
バリアで対抗して
「せんせいは、戦いませーん!戦争反対でーす」と返してしまった。
わたしのこころの自然な反応。
これでいいのかどうかわからない。
遊びとしてはそりゃあ「やられた〜」と撃たれてみせるほうが子どもたちが歓ぶのはわかっているのだけれど。

ヒーロー物のTVやゲームでも戦いが当たり前な日常の中、
ニュースの中に映し出される今起きているウクライナでのの本物の戦争が果たしてどのくらい子どもたちにリアルな
ものとして認識されているのだろう。

同じ平面の画面の中の出来事。。
どれがツクリモノでどれが現実???
0歳からスマホやタブレット画面と共に育つ現代の子どもたち。

テレビしかなかった昔の子どものわたしたち大人と、現代の子どもたち。

土壌は大きく違えど、それでもやはり同じ《コドモ》

今のコドモこそ、手で触って感じる実体験がよりたいせつだとヒシヒシと感じる。

保育現場でもの思うこの頃なのであります。












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