東京湾の近くのマンションに家族で暮らしていた頃
ベランダに干した布団に覆いかぶさって布団と一緒に陽に当たりながら
遠くの海を滑っていく船を長いこと眺めていた。
多分日曜日のお昼前。
あまりに気持ちがよくて荒井由実の「瞳を閉じて」をエンドレスでひとり口ずさんでいた。。。
その光景が突然甦ってきて何だか切なくなる。
両親がいて、わたしはまだ学生で、時間は永遠にあるように思われて、とても平和な気持ちでのんきに歌っていたムスメ時代のあの日あの時のジブン。
わたしの人生、これまでいろんなことがあったけれど、こんな何でもないけれどしあわせな想い出もこうして何十年分も積もっているんだな。と気付かせてもらった。
記憶はフシギだ。
こんなにとおくまで来てしまったけれど10代のわたしのキモチをここにこうして映し出してくれる。
ところで、何故思い出したのだろう。
と、遡ってみると
「サンデー・モーニング」の関口宏さんの降板を今朝聞いたところに辿り着いた。
ずっと観てきた番組だったので、何だかひとつの時代が終るようで切ない。
最初はどこで観ていたのか記憶を辿っていてあのマンションを思い出したんだ。
家族で観ていたのが最初。
その後、ひとり暮らしの日曜日の朝も結婚してからの日曜日の朝も、あのメロディとともにあった。
番組は無くならないらしいけれど、関口さんなしでは別番組のように思えてしまうことだろう。
遠くの海を滑る船を眺めていたあの頃のわたし。
なんと、正に今の末っ娘とほぼ同年代だ。
改めて、関口さんスゴイ!
長いこと本当にお疲れさまでした。
(3月降板とのことです)
ユーミン聴きたくなっちゃったなぁー