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たいせつなもの。すきなこと。

映画「泥の河」

2022-02-10 | 映画 のこと

久しぶりに観たくなった。

探してみるとNetflixですぐに発見。
良くも悪くも便利な時代になったものだ。

「泥の河」1981年 監督・小栗康平

この映画を初めて観たのは20代の頃たまたまつけたTV。

見るともなしに見ていたはずが、ぐいぐい引き込まれてどっぷり戦後10年の大阪に入り込んでしまった。
以後、この数十年間で何度か観ている。

この映画は最後の「古き良き日本映画」と言っても過言ではないと思う。

このモノクロ映画の舞台は昭和31年。
古い映画かと思いきや、制作されたのは1981年と知った時には酷く驚いたものだ。

この戦後10年の空気感を1981年というすっかり華やかな時代によくぞ再現出来たものだと何度観ても感心してしまう。

戦争を引きずる大人たちのそれぞれの苦しみ…
生きることに懸命な時代の庶民の等身大の姿が視えるよう。

この映画の原作、宮本輝氏の「泥の河」を探して読んだのはこの映画を観てすぐのこと。
それまでに何作か読んでいたものの、この映画以降宮本輝氏の世界に益々どっぷりとはまっていったのだった。

久しぶりに観た「泥の河」。

そうだ、わたし田村高廣の演技がとてもすきだったんだ、ってことを思い出した。
昔確かNHKのドラマで田村高廣氏の演技に子どもながらにとても感動したことがある。
あれは何というドラマだったのだろう。
何でも検索できるこの時代。
そのうち観ることができるような気がするなぁ。












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