今年も、新入社員研修のプログラムを担当する場面に恵まれた。年々出番は少なくなっているような気もするが、若い人と一緒に過ごせる時間は楽しいし、言葉を交わし意見を聞くことによって自分自身の勉強にもなる。
入社して1週間足らず。今回は地元からの採用がなく、近隣や県外から、本社、県内外の支店勤務7人がこの日の研修の対象者。
ここのところ社長から座学中心の講義を受けていたが、この日はこれまで勉強したことをもとにフィールドワークを行い、グループに分かれての課題を見つけて、自分たちなりに解決策を導くというもの。
お題は「商店街の活性化」。地方の町では、人口減少、少子高齢化が課題となっているが地元も同じ悩みを抱えている。後継者問題もあって、旧商店街は次々に店がシャッターを下ろすという時代に来ている。
ただ、そこでの生活する人がいて、歴史や伝統を守ろうとする動きがあるところに何らかのヒントが隠されているはず。それを探しに行くというフィールドワークだ。
これは「まちづくり」という観点から、建設業との接点が非常に多いはず。地方の暮らしを守るのも建設業の仕事と言える。この点、伝わっていますかねー?
二班に分かれてまち歩き。商店街でランチをして、チェックポイントのお店で地元の人にインタビューする。昔はどうだったか?現在の客層は?商品のこだわりは?困っていることは?などなど。
物怖じしない積極的なインタビュー、奇想天外な質問、そして町の活性化に対する前向きな意見。その答えはまだ出ていないが、きっと面白いまとめと発表ができると確信している。
それより何より、ノーアポでインタビューをお願いしているのにもかかわらず、趣旨をご理解いただき一生懸命インタビューに答えてくれる商店街の方々。この人たちがいることがこの町の宝なんだな!そこに気が付けるか?