地元で注目を集めている「城の山古墳」の現地説明会に参加してきた。
これまで、いわゆるお宝である出土品に注目が集まっていたが、その保存調査も終盤を迎え、今回は墳丘部分の構造、いわゆるお墓の形を確定する調査が行われ、その報告会ということ。
一般的に古墳時代に作られ、それも畿内の埋葬形式に似ているということからすると「前方後円墳」などの可能性もなかったか?という専門家の指摘があったのだが、どうしても確認できないとのこと。
まあ、平野の真ん中にポツンとあったことからして、墳丘の裾野は中世の川の流れか、洪水時の氾濫などで浸食、別の土砂に堆積しているとの調査結果が報告された。
地元の宝として、もうちょっと物語が付いてくれると嬉しいとこだったけどなー。それでも、いよいよ3年の調査をまとめる時期を迎え、国指定に向けての準備が始まるそうで、これまた注目を集めてくるんでしょうねー。
(写真上:墳丘の断面にトレンチという溝を掘り、土の堆積面に見入る説明会参加者。写真下:墳丘上部ではお棺のあった部分を説明する。)