行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

ホテルのようなヒュッテよりも、ブナ林が貴重な資源?

2021年06月28日 | 旅行記・まち歩き


客人を案内して、次の日の朝訪れたのが「奥胎内ヒュッテ」。奥胎内ダムの建設中には、何度か足を運んだし、このブログでも紹介してきたのだが、あまりヒュッテには触れていなかったようだ。
磐梯朝日国立公園・飯豊連峰への登山口の一つとして、ベースキャンプとして位置するヒュッテだが、奥胎内ダムの建設中は現場で働く人の宿舎としても利用されていた?でも、どう見ても高原のホテルだよなー。
胎内スキー場から30分もあれば到着。ダム建設のおかげで、狭く曲がりくねっているものの、県道としてしっかり整備されているので、近年ドライブコースや自転車のヒルクライムコースとしても人気の高く、アクセスも良好。



さすがにここまで来ると川の水は澄み切っているし、うっそうとした木々に囲われていて、鳥やカエルの鳴き声しか聞こえない。携帯電話やテレビも映らない場所。
それでも館内は上の写真のようにホテルのロビーのようだし、玄関脇に据えられたパラソル群は外国の高級リゾート地のようにも見える。地元にこんなところがあった?改めて驚かされる。
よく聞かれるのだが、山に入って数日間を過ごす登山者は、泥まみれ汗だらけでヒュッテン前にたどり着くと、「果たして中に入れてもらえるか?」と心配になるのだそうである。



お風呂は、沢の水を沸かしたものだとか。以前、古しい山小屋時代には、屋外の「五右衛門風呂」だったそうで、それからも進化を感じる。
また、山小屋と言えば「雑魚寝」が主流だが、ここは完全個室。コロナ時代の感染予防対策を考えた時にも、時代にマッチした形態なのだ(まあ、雑魚寝を否定するものではありません。)
風呂からもレストランのテラスからも清流を眺めることができ、新緑・紅葉と季節の移ろいと共に、観光客をも和ませてくれる。紅葉の時期、最高ですよ!



ただ、客人が驚いていたのはヒュッテ自体ではなく、ヒュッテすぐ脇のキャンプ場?以前のヒュッテ(山小屋)があったところにあるブナの原生林でした。
確かに山奥には手つかずの場所は探せばあるのだろうが、こんな簡単に来ることのできる場所で、このブナ林が見れることはことのほか貴重なことであるとのこと。
しかも、かなり年代的にも古く、時間を遡る。確か「パワースポット」などと呼ぶ人もいた。新しく、設備が整っているのがいいのではなく、古いものにも人を引き寄せる価値があるのだと思う。
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地元のワインが人気上昇、ブドウ増産プロジェクトを展開

2021年06月26日 | 食(グルメ・地酒・名物)


最近、会津ばかり紹介していたので、今回は地元を!
会社のお客様を案内して、地元の観光施設を巡る機会があった。客人は、一流フランス料理のシェフということもあって、地元のワインに興味を持っていただき、ワイン畑とワイナリーを特別に見せていただく機会に恵まれた。
ワイン畑は何度か来ている。何回来ても広大な場所だ。そして以外に急峻な山肌に畑が切り開かれているが、日当たりや気温、土質なども相まってワインの生育にいい場所だそうである。



ようやく実をつけたばかりで、夏から秋にかけて収穫される。今年も出来が良さそうとのさそうとのことである。
ただ、予算や人手の問題もあって、広大な土地は十分に活用されておらず、収穫量は毎年僅かずつであるが減っているのだという。当然ワインの製造量にも影響している。
それにしても、ここからの眺めは素晴らしい。越後平野の北側・新潟市方向を見渡せ、日本海、そして佐渡を望むことができる大パノラマだ。観光にも活かすことのできる場所なんだけどね。



そして、畑から10分ほどかけて山間に入ると、小さなワイナリーがある。ここへ入るのは二回目。前述のブドウ畑からワインがここに持ち込まれる。
白・赤・ロゼのほか、スパークリングワインなど、様々なワインの製造がおこなわれているが、どれも数千本単位の生産量にとどまっている。
先に触れたとおり、ワイン用のブドウが少なく、ワイナリー自体の稼働からすると7割弱。まだまだ余裕があるため、「ワイン用ブドウ増産プロジェクト」なども展開されている。



この後、一行はホテルで地元のワインを試飲することになるが、2014メルローは絶賛でした!「もう少し高く販売してもいいのでは?」との声も。
年代や熟成度によって同じブドウから作るワインでも違いが出るそうで、後から聞いた話では、特にこの年はブドウの出来もよかったようで、貴重なワインとなっている(地元ホテルでいただくことができます。)
最近、巷でも高評価を得ているだけに、美味しいワインを十分な量を提供できるようになればいいのに。地元の素晴らしさと、ちょっともどかしさも感じるまち歩きでした。
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EURO2020、実際デンマークが作った「エリクセン伝説」&「コペンハーゲンの奇跡」

2021年06月24日 | スポーツ・スポーツ観戦


寝不足が続いているのは「EURO2020」のせい。昨年開催予定の欧州サッカー選手権が1年延期され、ヨーロッパ11都市を会場に6月11日開幕、現在グループリーグを終了し、この週末から決勝トーナメントに入る。
いつものごとく、選手名鑑を買って、今後ヨーロッパの各リーグで活躍しそうな若い選手を探す毎日。そろそろメディアの有望株を紹介し始めていることもあり焦りも感じるのだが、とても感動的な試合が続くので、まずグループリーグのベストマッチを選びたい。
グループD、イングランド対スコットランドの英国対決。スコアが0-0だがこれがベストマッチだろうと思っていたのだが、グループBのデンマークが最終戦で感動的な試合を見せてくれた。



デンマークの初戦はフィンランドとの対戦。ここでアクシデントが起きる。デンマーク代表の司令塔で絶対的なエースであるクリスチャン・エリクセンが突然ピッチに顔をうずめるように倒れ込む。前半が終わろうという時間帯。
主審がすぐに試合を止め医療スタッフが駆け寄る。ピッチ上で心臓マッサージが行われるという衝撃的な映像が映し出され、両チームの選手・スタッフ、スタンドのサポーターも手を合わせて静まり返る。
エリクセンはそのまま救急搬送されるが、意識を取り戻し、試合は再開。ボール支配率で上回るデンマークだったが、後半1点を取ったフィンランドが逃げ切る形で勝利を挙げた。そんな試合があった。(写真上:フィンランド戦線))



デンマークは2戦目、優勝候補にも挙げられているベルギーと対戦し、先制しながらもケガから復活のデ・ブライネに決勝ゴールを決められ逆転負けを喫す。最終戦まで勝ち星はなく、グループ最下位のデンマーク。
三戦目は強豪ロシアとの戦い。新鋭デムズゴーのゴールに始まり、後半ポウルセン、クリステンセン、メーレのゴールデ4-1で圧倒的な強さを発揮したデンマーク。まさに神がかり的な、いやエリクセンの気持ちが伝わったか、エリクセンに伝えようとしたのか?
同時刻で行われていた同グループのベルギー対フィンランド戦で、フィンランドが負けたことにより僅か1勝、勝ち点3ながら、最後の最後にデンマークはグループ2位で決勝トーナメントに進むことになったのだ。



今回のEUROは、先に触れたとおり11都市での分散開催。ただ、デンマークはグループステージの3戦全てを地元コペンハーゲンで戦った。ロシアのサンクトペテルブルクも会場の一つで、どちらで試合をやるかクジ引きだったそうだ。
デンマークには、ワールドカップ日韓共同開催時、トマソン伝説というのがあった。トマソンのいいひと伝説がどのようにして生まれたのかは定かではないが、自分にとっても印象に残るゴシップであった。
しかし今回の「エリクセン伝説」は実際の話として語り継がれるだろうし、会場のクジ引きを含めて「コペンハーゲンの奇跡」と名付けたいと思う。デンマーク、万歳!(写真はいつもながらWOWOW放映を拝借)



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会津ラーメンが注目され、美味しく進化する秘訣は?

2021年06月22日 | 食(グルメ・地酒・名物)
せっかく会津ラーメンの魅力を紹介したので、さらに変わり種のラーメンをいくつか紹介しておきたい。変わり種と言っても、地元会津地方では地元の自慢の味として定着し、こよなく愛されているものばかりだ。



一見写真だけ見るとあっさり系のラーメンに見えるが、実は丼の中に氷が浮いているのが見える。そう「冷やしラーメン」だ。実は会津坂下町では、冷やしラーメンを提供する店が多く、ご当地ラーメンとなっている。
会津坂下町のメインストリートであるライヴァン通り、会津坂下町役場の近くにある「食堂いしやま」がその発祥の地。風邪を引いたお客さんからのリクエストで誕生、昭和27年の冬のことだそうだ。
冷たいラーメンというと山形ということになるが、まあ元祖はどちらでもいいものの、やはり福島の場合は中太縮れ麺なんですよね!あっさりだけど、また食べたくなるお味でした。



こちらは会津三島町の「SampSon(サンプソン)」の「地鶏の塩白湯ラーメン」。濃厚そうに見えるが、いたってあっさり。会津地鶏のダシがよく効いている。
以前紹介した第一只見川橋梁やアーチ3橋(兄)弟を観光資源として活かそうという三島町は、実は会津地鶏の本場!地鶏をスープに使うという店は多いと思うが、今回は敬意を表して三島町に舞い戻ったという感じ。
SampSonは空き店舗を活用したお洒落なカフェ。宮下宿の集落活性化にも一役買っている。「つるの湯ノ温泉ラーメン」という、近くの温泉水を使ったラーメンも提供している。ぜひお試しあれ!



会津市内のラーメン屋で、地元の人からも観光客にも人気の高いのが「一風亭」。テレビに放映されることしばしば。こちらもご当地グルメでもある「ソースかつ丼」のセットなどが人気のようだ。
ここへ来た目的は「会津白べこ牛乳ラーメン」。この店の限定品というのではなく、市内でも牛乳を使ったラーメンは多くの店で提供されている。会津の牛乳がまた美味しいのだ。
味噌味をオーダー、まろやかな牛乳スープと相性も良く、決して牛乳臭いとかはない。ここのチャーシューはしっかり味が付いていて、飛びきり美味しいですよ!



会津若松で、B級グルメとして近年人気になっているのが「カレー焼きそば」。市内の飲食店では「会津カレー焼きそばの会」が設立され、普及・発信に力を入れている。新潟で言う「イタリアン」系のノリかな?
今回紹介するお店は「峠」という、こちらも人気の定食屋さん。麺類、定食、丼など多彩なメニューの中から、もちろんカレー焼きそばを注文する予定が、「カツカレー焼きそば」が目に留まったのでチョイス。
いやはや、凄いボリュームに参った!やはり中太麺の焼きそば、カレーも本格派、カツも分厚く柔らかい。でも、さすがにこの歳では途中で入らなくなってしまった。いや、美味しんですよ、本当に!

てな具合で、会津ラーメンは手を変え品を変え、どんどん進化し新しい味にチャレンジもしている。この探求心とチャレンジ精神こそ、会津ラーメンが注目され、美味しい秘訣なのです。
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会津ラーメンのクオリティの高さを味わう

2021年06月20日 | 食(グルメ・地酒・名物)
会津のことを結構書き込んでいる。歴史的な構造物や鉄道・土木遺産なども多く、ここ二か月ほどの間になんか会いお邪魔したことか。完全にはまっている感がある。
そのたびに食べているのがラーメンである。以前、喜多方ラーメンの名店・坂内食堂を紹介したが(4月2日の記事参照)、実は喜多方を含めて会津地方には美味しいラーメンがたくさんある。ひっくるめて「会津ラーメン」と呼ぶことにする。
実は、かの黄色い看板に昭和29年創業と掲げている日本一のラーメンチェーンも出発点は会津若松市。お店ごとに様々な特徴を持つ会津ラーメンの人気店を今回ご紹介する。



まず、国道49号沿い、会津若松市河東町にある「古川農園」。「農園」というから、多分以前は農産物を扱っていたようで、店の屋根には「やさい・くだもの」の手書きの看板が抱えられている。外見はラーメン屋に見えない。
喜多方ラーメン系の平打ち中太麺で、あっさりとした豚骨しょうゆ味。店内はコンクリート打ちっ放しの床に、簡易なテーブルが並べられている。メニューは、ネギとかワンタンとかあるが、ラーメンの一本勝負!
中でも、上の写真にある「肉そば」が人気沸騰。まあこのスタイルも喜多方にあるスタイルであるが、会津の味になった人気店。開店前に行列ができるそうだが、密を避けて入店することにしているので、閉店間際の突入でごめんなさい。



味噌ラーメンとなると、会津盆地でも西のはずれ、西会津町は「みそラーメン」をご当地グルメとして早くからまちおこしに取り組んでいる。何店か味噌ラーメンを扱う店から「えちご家」を選択。
濃厚味噌スープが特徴の西会津のラーメン、えちご家もそのとおりだが、少し甘めの味噌味はたっぷり野菜から甘みが出ているのだろうか?見た目よりはあっさりといただける。やはり平打ち中太麺を使用している。
西会津には味噌蔵はないようなのだが、隣の会津坂下町には味噌醤油の醸造蔵があって、そこに目を付けてたものなのか?会津ラーメンの中で特徴を出そうと、まちぐるみで取り組んでいるようだ。



最後は塩味。会津若松市から国道121号で南下、芦ノ牧温泉の近くにある会津若松市大戸町上三寄(かみみより)には、超人気のラーメン店が3軒並ぶ。その中から自信を持って「うえんで本店」を紹介したい。
ここでは「会津山塩ラーメン」なるものをいただく。会津山塩とは温泉を見つめて作る塩で、古くからこの地方でつくられていたもの。喜多方を含めた会津ラーメンには極太の手打ち麺というのがあって、今回その組み合わせて注文。
これは絶品!これまでに食べた中でも最高の味。このラーメンにより会津ラーメンのクオリティの高さを感じて虜になったようだな。なお、「うえんで」は、「上の台」という地名が会津流に訛ったものとのこと。

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阿賀野川水系随一の発電所を抱える「大川ダム」

2021年06月19日 | 土木構造物・土木遺産


さて、今回紹介するのは、前回紹介した只見線の大川橋梁から上流に10数キロのところにある「大川ダム」。大川橋梁のときの看板を写した写真にも、ちょっと顔を出していた。
会津若松市と下郷(しもごう)町の境界、阿賀川に設けられた、水系唯一の多目的ダム。会津盆地の治水と利水、そして発電施設を備える。北陸地方整備局管轄ダムで、16年の歳月を費やし1987年(昭和62年)に完成した。
このダムはコンクリートの重力式とロックフィル式の複合形式で「コンバインダム」という珍しい形式である。上の写真でダムのコンクリート堤体と右岸側(写真では手前)の軟弱な地盤を克服するためロックフィルで支えた。



多目的ダムとはいえ、発電施設として電源開発(J-POWER)が建設した下郷発電所は、認可出力100万キロワット(kw)という巨大発電施設で、阿賀野川水系では他の水力発電所と比べても飛びぬけて第一位。(同ダムを利用して東北電力も大川発電所を設置している。)
というのも、ここでは「揚水発電」という仕組みを取り入れている。揚水発電は、大川ダムのダム湖「若郷湖(わかさとこ・下池)」から、支流・小野川の上流にある「大内ダム(上池)」に水を汲み上げて、電気需要に応じて発電するというもの。
大抵、日中や夕方の電気の需要の多い時に発電・送電をして、夜間や休日の余剰電力を使って上部の大内ダム調整池(上池)に水を汲み上げておく。国内では40ヶ所以上、総出力2,600万kWを揚水式で発電している。



上部調整池の大内ダムは、かの会津の一大観光地である「大内宿(https://ouchi-juku.com/detail/622/index.html)」のすぐ上流、宿場からも見えるところにある。ロックフィル式で、堤高102.0 m、堤頂長340m、総貯水量1,850万㎥のダムだ。
考えてみるとこのエリアは、大内宿のほか、芦ノ牧温泉や湯野上温泉、塔のへつり、阿賀川(大川)の新緑や紅葉、尾瀬や日光と会津地方の途中に位置するなど、観光と密接な場所である。大川ダム湖畔も公園として整備されている。
高度経済成長期に発電施設が火力に依存を強めていく中で、オイルショックにより水力発電が見直されて揚水発電という方式により技術の粋を結集して建設に至ったこれらダムと発電所も、観光ルートに取り入れてほしいものだ。
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只見線「大川橋梁」の詳細については調べきれず

2021年06月16日 | 土木構造物・土木遺産


こちらの鉄橋は、只見線の西若松と会津本郷間に架かる「大川橋梁」。「大川」というから阿賀川本流に架かる橋梁。
只見線は、会津若松を出ると、西若松まで南下し会津鉄道線(旧国鉄・会津線、三セク方式の地方鉄道)と分岐、会津高田から会津坂下へ北上すると、只見川に沿って走るスネーク路線。
その只見線が最初で最後、一度だけ本川の阿賀川を渡る。それが、この大川橋梁ということになる。



橋梁としてはプレートガーダー橋で、一般的な鉄道の桁橋であるが、436メートルを22連の多径間で阿賀川を渡る。特に構造的に珍しいものではないが、一直線に22連が並ぶ姿はきれいだ。
橋脚が、石張りのコンクリート製。上の写真でもお分かりのとおり丸い(円筒形)のが特徴。
後に紹介することになるだろうが、只見線の各橋梁はじめ沿線の鉄道施設や発電所は、平成23年(2011年)の新潟・福島豪雨で甚大な被害を受けた。特に、橋梁では上路式のプレートガーダーは流失したものも多い。でも、阿賀川流域や大川橋梁は大丈夫だった様子。



大正15年に完成。たびたび紹介する土木学会の「現存する重要な土木構造物」でBランクだが、他に詳しい紹介がされたものが見つけられず、詳細は調べきれていないというのが事実。
22連の多径間が珍しいのか、円筒形の橋脚が貴重なのか?年代?
ただ新潟県人としては、この川の下流に位置する「阿賀野川橋梁」(羽越線(新津・京ヶ瀬間)、69径間、レンガ橋脚。2020年1月19日の記事参照)からすると、どうなのかな?と思う。お世話になっている会津に喧嘩売る訳じゃないですけど。


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ストリートピアノは、第三の人生で「和みのピアノ」になった

2021年06月14日 | 旅行記・まち歩き


地元のJR中条駅にお邪魔する機会を得た。鉄ちゃんも、すっかり電車の旅もご無沙汰している中、この日、駅の自由通路に「ストリートピアノ」が設置され、そのお披露目演奏会を覗きに行ったのだ。
久々、というか、こんなに駅に人が集まったのを見るのは、もしかして初めてかもしれない。コロナ禍にあっても、人々は音楽を聴いて和みたいとか思っている証拠。
まあ、テレビなどでも空港や駅にピアノを設置して、自由に演奏する人々の姿を映し出す番組がある。演奏シーンをそのまま撮影し、そのまま放送するだけの番組なのに、なぜか見入ってしまう。



このピアノは「和みのピアノ」と名付けられた。駅は人々が訪れる場所であり、旅立つ場所。そんな交流拠点で、ちょっと演奏して、音色を響かせ、演奏者も行きかう人も和んでほしいというもの。
ピアノ自体は、以前地元の小学校で使用されていたもので、その後文化会館のリハーサル室で余生を送っていたものの、そこでも世代交代が図られため、第三の人生を送るため駅にやってきた。
「もっと売って頂戴!」とかCMがあるが、地元で活躍する場が与えられて、ピアノ冥利につきるのではないだろうか?



というのも、ピアノは家の中でも一番高価なモノという人は少なくないはず。ただ、演奏する人が進学や就職、結婚などという機会により家から離れることになると、途端に音色を響かせなくなる。そして、置き場所に困るという楽器でもある。
実は我が家でもそうだったのだが、従兄弟の娘が弾きたいとたいと言って第二の人生を送っているので、それはある意味ラッキーなことかもしれない。
思い出が詰まったピアノ。売ってしまうのは簡単かもしれないが、何とか大事に使って思い出と和みを人々に与える存在になってほしいものだ。

駅の自由通路は屋外ではないのだが、結構、風が通る。窓も開いてたし。演奏中、譜面が風で飛ばされそうになった時、主催者代表で最前列にいた市長さん、誰よりいち早く駆け寄り直してくれた。和みますー!
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会津鉄道・闇川(くらがわ)橋梁は、深い森の闇の中

2021年06月12日 | 土木構造物・土木遺産


さて、今回も鉄橋の話。只見川から少し離れて、阿賀野川の本流である「阿賀川(大川)」へ。実は、阿賀川と只見川の行ったり来たりを繰り返している。
上の写真は、会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の写真と、国道121号の小谷(おや)橋上流部のもの。小谷発電所のダムがあるこの辺りは、阿賀川も只見川に負けないほど水を湛えている。
目的の橋は、芦ノ牧温泉駅のある会津若松市大戸町上三寄から、小谷橋を渡らずに、旧道を少し入った闇川(くらかわ)に架かる会津鉄道の「闇川橋梁」だ。



両岸から気が生い茂り、その橋の姿は何やら緑のベールに包まれているかのような謎めいた橋なのである。
長さは51メートル余りだが、結構、谷は深くてファインダー越しに橋から川底を覗くと足がすくむ。旧道自体が交通量少なく寂しいところで、木が生い茂っていることから奈落の底を見るかのようだから。
この深い谷のために僅かな橋長にありながら、中央に足場が取れなかったため橋脚が会津若松寄りに配され、桁や橋台が対称になっておらず、2径間の下部の曲弦プラットトラスだが実にいびつな形をしている(…らしい。ちょっと写真では分かりづらくて申し訳ない。)



これは、端部にカンターウェイト(アンカー)を配し、桁を張り出して架橋するカンチレバー式工法を用いたことによるもの。昭和6年(1931年)、私の亡き父の生まれ年に架橋。
といっても、橋脚の支承は確認できるが、橋台部分はどうなっているのか?また橋のトラスがどう組まれて、どんな形をしているのかはあまりよく見て取れない。(ネットで、図面(写真)がアップされているものもあるが、著作権が分からないので、興味のある人は検索して!)
第一、カンチレバー工法だとか、張り出し架設、跳ね出し桁といわれても、ピンとこない!まあ今後勉強しますが、とにかく珍しい構造を持っている橋梁なのです。(土木学会発行の「現存する重要な土木構造物2800選」の中では、「技術的に優れているわけではないが型破りの構造」と評されている。)



対岸の小谷発電所から闇川橋梁を渡る列車を見る風景は、実は鉄道ファンにとっては有名なポイント。ここにもあるんですね!
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孫とのガレージキャンプはエスカレートして

2021年06月10日 | 日記・エッセイ・コラム


休みの日に、孫とガレージキャンプを楽しんだ。弟はおばあちゃんがもっぱら面倒を見ることになるので、私はもうすぐ5歳の孫と一緒。
いつもだと、ビデオやYouTubeを見て過ごすのだが、暖かくなってきたし天気もいい。コロナ禍とはいえ、外で健全に過ごす方法としてガレージでキャンプをして体を動かすことにする。
ちょっと、外でおやつでも食うつもりだったが、「そうめんが食べたい!」とか、「テントは張らないのか?」と次々悪乗りしていった感がある。



そうめんを食ったはずなのに、「キャンプには焼肉」だと言い出す。誰がそんなことを教えたのだろう。お父さんお母さんのお友達と外で遊ぶときに、焼肉を食べたことがあるそうだ。
仕方なく、途中、近くのスーパーまで食料を買いに行くことにする。



黒毛和牛?パックに入った味付け肉でも買ってくればいいと思っていたものの、1パック1,500円以上もする牛肉を手に取って離さない。お目が高いというか、誰が肉の見立てなどを教えたのだろう?
「美味しい」って、そりゃそうだろ!一切れいくらだと思う!200円だぞ!一切れで!(まあ、面倒した分、美味しそうに食べてくれるので、嬉しいんですがね!)
キャンプ用の鍋や食器も、使用するものが増え、洗い物が大変だ。こうなったら、自分もビールでも飲んで楽しむしかない!



「キャンプファイアー?」そんな言葉も知っていた。「どんなことをするのか?」と尋ねると、「木に火をつけて、みんなで踊る」んだと言う。確かに、間違っていない。
色々と二人で話をしたり、棒っ切れを持って戦いごっこをしたり、シートの上で寝転んだり…あっという間に一日が過ぎた。
外で大声出したり走り回ったりするのはいいけど、この日はテントで寝なきゃならない!と言い出したのには、仕事から帰ったお父さん、お母さんも閉口。「誰がテントなどを出して、家の中に持ち込んだ!」あーあ。



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「アーチ三橋(兄)弟」、橋を観光資源にした町

2021年06月08日 | 土木構造物・土木遺産


阿賀野川の最大支流・只見川にどんどん吸い寄せられている感がある。二週間で4回の奥会津訪問(うち一回は阿賀川)となっているが、只見川沿いには宮下(三島町)より奥にまだ足を踏み入れていない。
少し距離があるので、忘れ物をしないように入念な下調べをして、訪問機会を狙うことになるが、目的は只見川の橋と電源開発の歴史をたどりたいと思う。もちろん美味しいものも取材したい。
そんなことを思いながら、奥会津の入り口付近で引っかかっている。まあ、それだけ魅力が満載ってところなんです。

只見川は水量も多い上、総合開発計画により水力発電用のダムが設置され、川全体がダム湖となっているかのように川幅は広く、水深も深い。本流の阿賀川よりも、水を満々と湛えている。
上の写真は、奥会津の入り口にあたる柳津町の風景。手前の吊り橋が、県道の「観月橋」。奥に見えるニールセンローゼ橋が国道252号の「瑞光寺(すいこうじ)橋」。もう一方の写真は、只見線の上路式ワーレントラスの「第二只見川橋梁」。三島町にある。
そう、大きい川には、支間が長くとるため、様々な設計により特徴的な橋が幾つも存在する。道路橋では、瑞光寺橋のようにアーチ橋、吊橋、鉄道橋梁はトラス橋が多い。これが只見川の風景に溶け込み、「うつくしまふくしま」の魅力の一つとなっている。これから奥へ足を踏み入れるのが楽しみだ。

そんな橋を観光に役立てているのが先にも紹介した三島町だ。前回紹介した第一只見川鉄橋は、多くの外国人観光客を引き寄せる有名なスポットになっている。上記の第二、そしてさらに上流の第三と、只見線の橋梁を3つ持つ三島町は観光に何とか役立てたいと考えている。
また、宮下の宿場町に足を踏み入れると「アーチ3橋(兄)弟」なる看板を発見!三島町では、三つのアーチを前後並んで一度に楽しめる場所をポケットパークのように整備している。その写真が下の写真だ。
完工年順に、中央の只見線「大谷川橋梁」が長男。開腹式のRCアーチ橋で、戦前(昭和14年)のRCアーチとしては最大スパン。そして手前が県道の「宮下橋」。一番奥の高いところにかかる橋が国道252号の「新宮下橋」、鋼製の逆ローゼ橋だ。
4月の上旬、猪苗代湖から日橋川の施設を紹介したことがあったが、この時「橋や発電所を観光や教材に利用すればいいのに」と書き込んだが、三島町は積極的に「橋」を観光資源として活かしてかしている。素晴らしい取り組みだ!

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台湾の観光客にも有名!第一只見川橋梁のビュースポット

2021年06月03日 | 土木構造物・土木遺産
さてさて、橋の紹介ではあるが、この度は鉄橋。それもかの有名で貴重な橋を、遅まきながら紹介することにする。(福島県ですが、分水嶺は越えていませんからね!久々の鉄ネタでもある。)
会津若松から只見川沿いに走り、新潟県の小出(魚沼市)に抜けるJR只見線の橋。「第一只見川橋梁」がその橋である。その名のとおり阿賀野川(阿賀川)の最大支流でもある只見川に架かる橋。
只見川に絡んで走る只見線には8つの橋梁があるが、下流から第一、第二と名付けられているので、一番下流の橋ということになる。(只見線の方が、阿賀野川渡る磐越西線の橋梁数より多い!)



橋の所在地は、福島県大沼郡三島町。只見線で会津若松から只見方向に向かう列車は、会津桧原駅と会津西方駅の間で最初の只見川を渡る。
ただ、橋はなかなか人を寄せ付けない場所にあって、眺望がきくポイントへ行くには、国道252号沿いの道の駅「尾瀬街道みしま宿」の駐車場にクルマを止めて、歩いていかなければならない。(旧252号の廃道から撮影することもできるらしい。)
国道を柳津方向に橋を渡り、そして遊歩道を少し登ると「第一只見川橋梁ビューポイント」がある。三島町が、多くの写真撮影者のために整備したもので、そのほかさらに上に登ったところにも展望台や第二橋梁を見ることのできるポイントも整備されている。これが超人気の観光スポットとなっている。



橋は、上路式で、構造とすれば2ヒンジのスパンドレル・ブレーストバランストアーチ。鋼製のものでは戦前では最大スパン(174m)で、珍しい構造、貴重な鉄道遺産であり、かつ素晴らしい景色に恵まれた橋だ。(土木学会「現存する重要な土木構造物2800選」でAランク)
全国の鉄道ファンが集まるスポットだと聞いてきたが、私が訪問したときには先着同業者が1名のみ。コロナの影響か?ただ、この時期には川霧が立ち上り、冬の雪景色と共にとても幻想的な姿を見せてくれるのだ。(写真下)
平成29年10月からの半年間で、この山の中の田舎に訪れた外国人観光客は1,000人を超える(駅での集計ですので、その数は何倍にもなるのでは?三島町観光協会ホームページから)。特に、台湾から雪景色の橋梁を見に来る人が多いとのこと。めちゃ台湾でも有名なスポットらしい。なぜ?それは、また後日に!





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