前回、村上市にある「やまとのうさん」が運営する団子屋を紹介したが、今回は同じ村上市でも少し中山間地に入ったベーカリーを紹介したいと思う。
ここは村上市桃川という土地。市街地からだとクルマで10分ちょっと山間にはいったところの農村地帯。「桃川農園」という農家が出店した「桃川農園ベーカリー」が、ひっそりと農村集落の目立たない場所に出店している。
農園が出店したということもあり、自家製の野菜などを使った焼き立てのパンが人気の店で、農村集落にこつ然と現れるお店のこじゃれたスペースは隠れた穴場でもある。
桃川農園は、ブランド米の岩船米コシヒカリや新潟県の一押しの米・新之助の栽培をこの桃川地区で生産しているほか、海岸に近い砂丘地で季節の野菜を栽培している。
ネットによる通販なども行ってきたが、野菜の魅力を広めよう、商品化できない野菜を利用しフードロスをなくそうと、ベーカリーを中心に野菜の加工にも力を入れる農家でもある。
確かにこの日(去年の秋)も、かぼちゃやさつまいも、アスパラなどの季節の野菜を使ったパンが店頭にところ狭しと並んでいたし、とれたて新鮮野菜の販売なども行っている。
パンの値段は少し高め。でも、野菜新鮮、パンも美味しいので、クルマ飛ばして行っても甲斐がある。それからも何回かお邪魔している。
農薬を使用を極力抑えていることや、エコファーマー認定農園(米(コシヒカリ)、ブロッコリー、枝豆、スイートコーン、アスパラガス)とのことも、このベーカリーの特色にもつながる。
加えて、この農園は体験農業で子どもたちや施設の入所者を受け入れている。食べ物の大切さ、農業の大切さ、環境に与える影響への考慮、地域活性化と密着した食育、お味や見た目だけではなく、ちょっと目が離せない!ってな感じの農園とベーカリーなのです。