行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

荷物を詰め込み、晩年の旅は「ハイエース」で!

2022年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム


通勤に使う私の鞄は、いつもパンパンの状態。あれも必要、これも必要かもとどんどん荷物を押し込む貧乏性の癖。
クルマの中もそのとおり。キャンプに行くわけでもないのに、寝袋や椅子・テーブル、ポータブル電源など、いつも燃費を落とすばかりの機材を詰め込んでしまう。
いっそのこと、荷室が広いもので詰め込めるだけ詰め込み、いつでも寝れるようにするにはこれしかない!と、ハイエースを購入した。(コロナで、電車乗りがなかなかできないってことも影響しているかも。)

納車には3か月半。人気車種であることに加え、半導体等の部品の調達が遅れているということが理由だとか。春とともに、待ちに待った納車だった。
待っている期間が長かっただけに、これまた余計なことを考えて、いろいろ部品や道具を物色してしまい、またまた荷物が増えることに。(納車後も、さらに拍車がかかっている。)
このハイエース、人気車だけにパーツも数多く、ネットで容易に探すことができる。車検が通るの?というほど、マニアックで大掛かりな部品まで揃う。

納車直後、サイドバーを取り付けてもらった。友人の長男で大学一年生のミニ整備士。資格があるわけではないが、私がハイエースに乗り換えたと聞いて、毎日のようにあちこちいじったり、乗り回したりしている。
何でもハイエースに憧れているとか。ハイエース乗りの間では「ハイエーサー」とか呼ばれる部類なのだろう。
私の場合は必要に迫られて?という理由だけではないにしろ、還暦を過ぎてハイエース、最後の新車と言っていいだろう。まあ、このクルマ、下取り価格も高いそうなので、安全運転で大事に乗りたい。

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庶民の味?「葱鮪鍋(ねぎまなべ)」を初めて口にして

2022年03月27日 | 食(グルメ・地酒・名物)


先日東京出張の際、初めて口にする鍋料理「葱鮪鍋(ねぎまなべ)」をいただいた。「ねぎま」とは初めて聞く名前、料理。焼き鳥の「ねぎま」がどうしても思い浮かんでくる。鶏肉とネギの鍋かと思った。
写真を見てすぐにお分かりのとおり、マグロのトロの部分を使用する。なんとも贅沢な鍋料理ではあるのだが、江戸時代にマグロが食されるようになってから、江戸の庶民の中で食されていた鍋料理であるという。
名前の「ねぎま」は、ネギとマグロの「ま」を取ったものとされるが、ネギの味を楽しむため、その間(ま)にマグロを食べたという説などもあるそうだ。主役はどっち?調べてみると、どうやらマグロがメインではないような気もしてくる。

というのも、今でこそマグロのトロとかというと、日本人の好む食材の最高峰ともいうべきものの一つではあるが、江戸時代から戦前までは、トロや中トロは脂が強く、メインは赤身。脂身の多い部分は肥料にされるか捨てられていたそうだ。
そんな時に鍋にしてみたところ、ネギとマグロの脂身が程よく合わさり絶妙な味になるとのことで、ちょみんの中で広まった料理ということになる。嫌われ者のトロの部分にかろうじて光を当てることになったのだ。
味はすき焼き風のタレを出汁で割った感じのもの。確かに赤身だとパサパサいいそうだが、柔らかい触感で、ネギやその他お具材も美味しくいただける。初めての体験でした。

とはいっても、お刺身でいただいてもよさそうな脂のノリ。ちょっと勿体ない?これが戦前までは庶民の味だったとはねー。(写真上は「銀座しも田」のねぎま鍋。ここでは醤油、日本酒、みりん、出汁で鍋つゆにしている。せっかくなので下の写真で、その他の料理も紹介する。)




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福島沖地震、E653系いなほ仕様が災害支援で活躍

2022年03月24日 | 鉄道


先週、3月16日に発生した福島沖での地震。福島県や宮城県では震度6強の大きな揺れで、各所に大きな被害をもたらした。地元でも震度3、夜中のことではあったが、しっかりと揺れは感じた。
その被害の中でショッキングだったのは、この地震の揺れで東北新幹線「やまびこ223号」が福島・白石蔵王間で脱線したとのニュース。E5・E6の長大編成17両のうち16両が脱線したというが、けが人などが出なかったことは幸い。
平成16年(2004年)の中越地震でも同じような被害に見舞われた新幹線だが、国内の鉄道には「ユレダス」という早期地震検知警報システムが導入されており、大きな事故にはつながらずに済んだのだが、200キロを超えるスピードの新幹線なので、冷や汗ものであることは確か。(上越、東北の各新幹線事故では、走行中ではあったものの、停車駅が近く減速していたことも大きいと言われている。)

報道でも、この地震以後、首都圏と東北・北海道の各地を結ぶ大動脈である東北新幹線がストップし、航空便や在来線を使った臨時便の運航が伝えられている。丁度、卒業・就職や年度末の移動など、人の動きが活発になる時期だから。
その中に、下り方向の那須塩原まで営業している東北新幹線から接続するように、在来線(東北本線)で運行されたのが「いなほ」仕様のE653系。19日からの3連休のみで仙台までの2往復だは、しっかりと新潟から支援に出向いたのだ。ニュースを見ていて「おー!いなほだ!」と叫んでしまった。
そのほか、地元の羽越線のいなほも、秋田まで延長運転する列車も運行されており、東北での災害時には、日本海沿岸縦貫線の重要性を3.11の時と同様にアピールする形になった。ローカル線の見直しにもつながればいい。
(写真下:NHKのwebニュースで臨時便の運航に使用されるE653と、地元・中条駅に入線するいなほ号(2013年秋、E653で最初の運行時)。)


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「ハイブリッド型」会議を主催、コロナ禍で得たアイディア

2022年03月21日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)


「まん延防止等重点措置」、いわゆる「まん防」が明けるか開けないかという先週の東京での会議。定例の会議は、これまでZoomによるオンライン会議にシフトして実施してきた経緯がある。
しかし今回は「ハイブリッド型」による会議にするとの判断。自分が事務局である建設業界系の研究会では、イベントこそそのような対応をした経験はあるが、これは配信を別の団体に請け負ってもらってのことだった。
定例会議である今回は20数名の参加者という小規模ながら、独自では初めての取り組み。果たしてそんな技が自分で段取りできるかどうか不安が先立つ中、機材を担ぎこんで上京することになる。

ご承知の通りハイブリッド型とは、会場にも参加者を招き入れるとともに、インターネットで配信し、離れた場所でも参加することができる双方向のweb会議システムの両方を併せ持つ開催方法だ。
会場には1時間半ほど前に入って準備開始。会場内には配信用にカメラを3台設置し、講師を囲んだ中央にスピーカーマイクを設置。3台のパソコンでそれぞれZoomにアクセスして、映像音声を配信、資料を共有できるようにし、かつ会場内に遠隔地からの参加者の声が聴こえるようにする。

まあ、結果は良好!無事終了することができて、ホッとしている。便利な世の中になったが、やってみなければ分からないこともある。ある意味チャレンジできる場所をコロナが与えてくれているといってもいいのかもしれない。
次は、もっと違ったカメラングルで!とか、休憩中はBGMを入れよう!とか、どうしても長い時間になる会議にリアルさと心地よさを提供したいと様々なアイディアも湧いてくる。
とはいっても、この日は会議後の懇親会は中止。本来だと自社の取り組みや新しい試みなどについて積極的に意見を交わす会なので、リアル開催が一番なんですがね!さて、いよいよまん防も開けることになるが再開と再会、できますかね!

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100年のもの間、長野市を見つめ、そして潤す「往生寺浄水場」へ

2022年03月19日 | 土木構造物・土木遺産


出張で長野市を訪れる機会があった。1時間ほど時間が空いたので、どこか見に行くことのできる土木遺産が近くにないか検索してみる。今回も「現存する重要な土木構造物2800選(土木学会発行)」のお世話になる。
これまで水源を求めるためのダムや農業用水用の堰などは取り上げたことはあったが、上水道施設そのものを取り上げるのは今回が初めて。長野市水道局の「往生寺浄水場」を紹介することにする。
この施設、大正4年に長野県内では初めての近代水道施設として稼働し、未だ現役。100年以上も長野市民の水がめとして、立派にその役目を果たしているというものだ。

ここで取り入れられている方式は「緩速ろ過」方式。ゆっくりとした低流速のろ過装置の中で、微生物の力を利用し水を浄化していくというもので、地表水を使い浄水場などで広く使われている方式だ。
水源地は、飯綱や戸隠といった山々の水を集めた旧戸隠村の貯水池。長野市内に近いこの往生寺の小高い丘の上のスペースを利用して浄水場を作り、配水池を併設して長野市北西部の給水人口6万人に命の水を届けている。
飯綱・戸隠の豊富できれいな水量に恵まれ。市街地を形成する盆地の段丘上に適地を見出すことができた。長野ならではの地形がこの浄水場を作り、また長年にわたり配水運用をすることができた。ブラタモリみたいなこと言うな、俺も。

とは言っても大事な水道施設なので、中に入って十分に見学をすることはできない。張り巡らされたフェンスの外側をぐるぐると巡りって中を覗いてみる。この浄水システムは上から見ないと何ともただの広場にしか見えないのが難。
それでも段々に勾配をつけられているろ過装置が分かる。そのろ過池を管理するためのサイロ状の池弁室はレンガ造り。鬼瓦風の屋根飾りが施されているのが確認できる(写真下)。
このような目立たない公共的施設にも、往時の人は心を込めて誇りと愛着を持って、施設の設置にあたったことを伺わせる古典風なデザインが見て取れる。急坂を上っていった甲斐があった。(目的地まで上ったのはクルマですが、道が狭くて急なので、行く場合は注意が必要!)

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羽越線を走る「しらゆき」編成の「いなほ」に乗車

2022年03月16日 | 鉄道


特急「しらゆき」?いえいえ、同じE653系ではあるが、特急「いなほ」号だ。しらゆき編成(4両編成)の「いなほ3号」酒田行に乗車する機会があったので、以前書き込んだ予想の的中を報告しておきたい。
この春のダイヤ改正、以前のJR東日本の発表で、いなほ号に4両編成が登場する件に触れた。従来、いなほの先頭車両(1号車)はグリーン車仕様なので、同じダイヤ改正により減便されることになる「しらゆき」の余剰編成が使われるのでは、このブログに書き込んだ(2021年12月31日記事、https://blog.goo.ne.jp/jikokuhyou485/e/516a9b4a1fdd328ec50ec2b35d122e6f)。
上の写真のように、完全にしらゆき編成。先頭から1号車、2号車が指定席。3~4号車が自由席。グリーン車は連結していない。従来の7両編成からすると、大幅な輸送力のダウンとなる。



私が乗車したのは、いなほ3号。新潟10:56発で、これに接続する上越新幹線は東京9:12発の「とき311号」は停車駅が大宮のみの最速タイプ。なぜ、このゴールデンリレーを担ういなほ号が、ここだけ4両編成なのかは分からない。
ただ、この7号の返しは酒田発のいなほ10号で、この列車はダイヤ改正前までは秋田発の列車。酒田と秋田の区間では、今回の改正で1往復減便になった形だ。実証実験みたいなものか?
日中走るローカル線の特急列車は、コロナの影響で大幅に客足が減少した。まあ、そのあおりを受けてとのことだろうが、この点、JR東日本では「利用が多き見込まれるときは、7両編成で運行する」としている。



乗ってみると、それほどの混雑や密は感じられない。丁度いいといったところだが、しらゆきがそうだったとしても、特急の編成としては少し物足りなさを感じる。当然車内販売などはない。
同じE653を使用していることから、席に座り走り出せば乗り心地に違いがある訳でもないのだが、羽越線を走る「しらゆき」と言えば、キハ58などの気動車長編成をどうしても思い出してしまう。
車内でしらゆき号を感じさせるところもないのだが、車内の出入り口に掲示されている沿線紹介の写真が、信越線沿線のものだった。ほら、「しらゆき」でしょ?まあどうでもいい話題で!
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トキ(朱鷺)の郷を潤す「新穂ダム」の存在

2022年03月13日 | 土木構造物・土木遺産


久々にダムの話。昨年の11月に、佐渡のダム最大級の「小倉ダム」を紹介したことがあった。その時に、下流の小さいアースダム「小倉川ダム」が「佐渡で二番目に古いダム」であることも紹介した。
一番古いダムを訪ねることができたので、今回紹介する。それが「新穂ダム」だ。こちらもアースダムで、農業用水を確保するために昭和18年着工、33年竣工というから、16年の歳月をかけて県営かんがい排水事業によって設置された。
佐渡では初めての本格的なダムで、堤高、堤頂長、堤体積、湛水面積、貯水量などでも先に紹介した小倉ダムを上回るもの。こちらには、佐渡のダムキングの称号を与えよう。



佐渡は広いとはいえ、本土に比べて流域が狭い上、降水量も少ない。雪は降るものの、ごく少量。同じ新潟県内にあって羨ましい環境にあるといっても、農業という観点からすると夏季において、慢性的な水不足に見舞われる地でもある。
新穂ダムは、佐渡の最大河川でもある「国府川」の上流・本川に設置された農業用のダムで、干ばつ対応のために、幹線用水路とともに整備され、新しい農業スタイルを佐渡にもたらしたといってもいい構造物である。
第二次大戦の中、完成まで長い時間を費やしたのだが、この完成により農業経営の合理化・効率化が図られ、またこれを契機に佐渡島内で農業用ダムの建設が次から次へと進められるようになったことも大きい。ダムの火付け役だな。



ダム湖畔には、展望台や野鳥観察所、キャンプ場が設置されており、加えて1500本のサクラが植えられていることから、佐渡ではサクラの名所として島民にも親しまれている。
放鳥により野生の中で繁殖したトキ(朱鷺)が住んでいる地域にあることもあって、トキの郷と言えば新穂ダムと言われているし、ここからの大佐渡山脈の眺めも最高。トキから見た鳥観図のように佐渡を眺めることができる。
農業の近代化によって、少なからずトキが生息する上では住み心地が悪くなってしまったことも事実。ただ、しっかりとした農業基盤を作りあげた上で、またトキの生息区域も広がっていることからも、このダムの存在は大きいといえる。

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佐渡味紀行(その15)、こだわりの店は分かりにくい場所にある

2022年03月10日 | 食(グルメ・地酒・名物)
佐渡に話が飛んだので、佐渡の美味しいものを紹介するコーナー「佐渡味紀行」といきたい。
冬の越佐海峡は、ジェットフォイルが大きな波をかいくぐって蛇行運転を行う。ジェットでは初めての大きな揺れを経験して佐渡に渡る。あの暴風や波浪では就航するか否か、ギリギリのところだったようだ。現に復路の入れ違いになる便は途中で断念し、新潟港に引き返した。
そんな冬の佐渡で、美味しいものを探して歩く。これまでもいくつかスイーツ系は紹介してきているが、このところ佐渡でも注目を集めているお菓子を今回は紹介する。しかも4店。1店につき写真4枚というボリュームで大サービスだ!



トップバッターは新穂にある「青木おやつ店」という、ユニークでもあるがストレートな店名。佐渡の原材料にこだわり、パンや焼菓子を提供している。オープンして4年とまだ日は浅いが、佐渡島の内外人にも知られてきた話題のお店だ。
以前から気になってはいて、一度訪ねたことっがあったのだが、この辺りはにあることは確かなのだが、スマホと格闘したのだが、どうしても発見できなかった。これが分かりにくいところにあるばかりでなく、看板は出ていない、納屋や小屋にしか見えない(失礼!)外観で、人が出入りしていなかったらまた出直していたかもしれない場所だ。
佐渡には「へんじんもっこ」というソーセージやハムを製造しているところがあるが、そこのベーコンなどを使ったふかふかパンが評判を呼んでいる。焼菓子にはネコのキャラクターが多いようなので、ネコ好きにも人気が出ているという。



以前、ドーナツの「タガヤス堂」を紹介したことがあったが、実は今回紹介する「あたりきしゃかりき堂」がその本家。松ヶ崎の古民家を活用して店を開いている。こちらは、一旦バイパスから旧道に入らないといけないのだが、のぼり旗が立っているので、そこまでいけば見落とすことはない。
実はこの店の店主は大阪でドーナツ店を営んでいる久保さんという人。佐渡を何回か訪れるうちに、松ヶ崎の風景を気に入り出店。タガヤス堂のタガヤスさんを弟子として、佐渡にドーナツという新しい風を吹き込ませたと言っていい。
久保さんがいないときに留守を守るのが女性陣。だから「留守ばん店・CoMaDo(コマド=コミュニティ・まつさき・ドーナッツ茶屋)」だそうで、不定休・不定期営業。まあ、店主がいなくても美味しいドーナツに今回はありつけた。



こちらの店も探した探した。もっと下調べをしてから出かけないといけないことを痛感。やはりドーナツ店と同様、赤泊地区の莚場(むしろば)という地区のふるさと開館を改装して昨春オープンした「莚(むしろ)cacaoclub」という店だ。
どう見ても集会所。以前は、佐渡に伝わる太鼓の練習場(今も練習はやっているのかもしれないが…)。そこを改装してできたのが莚cacaoclubというチョコレート専門店。こちらは店主は広島・尾道でチョコレートづくりをしていて、Uターン組となる。
これが、世界各地からカカオ豆を厳選して集め、それぞれの特徴を生かしながら、こだわりの製法により作られている。現在、注目の的。今回紹介する他のおやつとは一味違ったスタンスを持っており、少々お高めとなっているのも仕方ないところだ。



小木の町は、古い街男波が魅力的なところ。古い街並みの中、目立つ看板がないのでこちらも見過ごしそうになった。店の名前は「十千万(とちまん)」。たい焼きを売る店で、元は和菓子店を改装し、昨年11月にオープンしたばかり。
何も情報がなくて買い求めたが、たい焼きの生地がなんか変。十千万だから栃の実でも使っているのではと思ったら、玄米粉を使用しているそうだ。もちろん佐渡産。ちなみに、十千万の名前は以前の和菓子店の屋号を引き継いだそうだ。
玄米粉は、あんこだけでなく、塩気のある食材とも相性がいいそうで、ハムやチーズ、チーズダッカルビなど変わり種の餡も用意されている。こちらも不定期営業だそうで、ありつくためにはインスタなどで確認要!

とにかく今回紹介した店は、分かりづらくて、不定休。場所や営業時間を必ず確認した方がいい。加えて、こだわりを持っている店が多いので、そんなところも調べて提供されている品を味わった方がよさそうだ。




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高校生の手により執筆された「佐渡に暮らす私は」

2022年03月06日 | 本・雑誌・映画


探していた本をようやく手にすることができた。「佐渡に暮らす私は」という本がそれである。
実はどうしても本の正式な名称が分からない。あれっと思った時にしっかりタイトルくらい覚えていればよかったのに、Amazonで適当に検索してみるがそれらしいものがない。
それが半年くらい前のことだが、佐渡に暮らす娘にも聞いたが探せない。それっきりになっていた。



佐渡に言った時、赤泊まで足を延ばした際にお店においてあった本を何気に手にした。一緒にいた娘が、「あの本でない?」と、忘れかけて諦めかけていたものがよみがえり、しっかりスマホに写真を収めた。
ネットで探したところ、発行元の一般社団法人「3710Lab(みなとラボ)」が扱っており、即購入することができた。
この本は、タイトルのとおり佐渡で暮らしている人にスポットを当て、佐渡の出の仕事や暮らし、自然などを紹介したものなのである。



この企画は、実は新潟県立佐渡総合高校の1年生の授業で、「産業社会と人間」という総合学習の一環だろうか、高校生が佐渡で働く人に直接インタビューしたものを一冊の本にしたものである。
高校生にとっては、職業観を学び、地域の魅力を再認識し、加えて対人対応能力を養うことにつながる、なかなかのアイディア授業ではないか?
そして離島・佐渡島で暮らす意味や意義、経緯を登場人物が語り出すと、外に出ても佐渡の魅力を忘れるな!素晴らしさを伝えてくれ!そして思い出したらいつか帰って来てくれ!というメッセージが含まれている。



登場人物の写真も自身も、3710Labの担当が指導して、インタビューワーが撮影をしたようだ。(途中、インタビュー写真以外は、カメラマンが撮影。)
加えて、表紙に写真が見れる窓が設置が設置され、佐渡の風景3枚がランダムに付いてきて飾ることができる(一番上の写真参照)。
そして見てください、写真の裏を。多分、授業を受けた高校生の写真に対するコメントが記されている。ジーンとくる瞬間。俺も「佐渡に暮らす私」になりたくなったよ。



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佐渡観光と佐渡汽船の再生の「みちのり」とは

2022年03月05日 | ニュース・うんちく・小ネタ


佐渡の話題。そう、佐渡汽船が大きな負債を抱え、経営危機に陥っているという件。やはり観光の島だけに、このコロナの影響をモロに受けている。
先に触れた乗り心地の悪い双胴船フェリー・あかね(写真下)を売却し(昨年3月12日記事参照)、県や地元の佐渡市からの支援を受けたりもしてきたが、かなり厳しいとの話は伝え聞いていた。
コロナ期間中も、何回か佐渡に渡っているが、一向に客足が伸びていないこと、観光客が激減していることは実感していた。



アースセレブレーションやトライアスロン大会など、様々な集客イベントを実施し、観光客を呼び込もうとしたが、なかなか活性化にはつながらない。
加えて、一時期佐渡島は全島で10万人を超える人口を抱えていたのだが(50年位前)、現在は5万2千人と半減している。
交流人口も増えないし、何よりそれを支えるマンパワーが流出しているという結果。地方の市町村はどこも抱える問題だとしても、ここは過疎化・高齢化が著しい。



そんな島の窮地をモロに背負う佐渡汽船に、救いの手を挙げたのが「みちのりホールディングス」という会社だ。東北や北関東の経営がなかなか行き詰っている地方民間バスや鉄道事業などに出資し、グループ化している会社だ。
「ついに汽船事業もか!」と各方面から注目を集めているみちのりホールディングス。持ち株会社の役員社員は十数人。経営陣は産業再生機構の元中心メンバーだという。経営再生のプロ集団か?
佐渡汽船は、経営陣を総入れ替えして、世界遺産の正式決定を待っている。観光地としての再生、交流人口の増加、島内活性化など、その「みちのり」はどうなるのか注目し、応援したい。

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駅最寄りの「MOYORe:(モヨリ)」というシェアスペース

2022年03月03日 | 旅行記・まち歩き


さてさて、まあ気を取り直して!新しいプロジェクトの中で、ちょっと出会うことのできた素敵な空間。新潟駅の商業施設の一角に「MOYORe:(モヨリ)」という交流拠点を紹介する。
施設空間をどのように使うかということで、プロジェクトのメンバーがぜひ見てみたいといっていた施設がこの「MOYORe:」で、なかなか話題になっているというのだが、私は知らなかった。
新たな複合型シェアスペースとして、新潟駅のCoCoLo南館1階をリニューアルして、一昨年の9月にオープンした。事業主体が、JR東日本新潟シティクリエイト(旧トッキー)、企画運営をリビタという施設のリノベーション専門に行う東京の会社だ。



スペースを貸し出すとともに、交流を拠点となり、町の活性化につなげようという取り組みだが、ここのスペースは確かに魅力的だ。なにせスペースのバリエーションが豊富で、何かしらには使える!使ってみたいという作りになっている。
シェアキッチンは料理講習や料理パフォーマンスを実演する場所として使える。アトリエは、ちょっとした創作活動をするための道具を作業代や道具を備えている。ヨガレッスンなどを行えるスタジオは遮音性が高いという。
ちょっとしたイベントや研修会で使用できるホール。展示や物販も可能なエントランスを利用したポップアップスペース(写真下)。そのほかに個人利用を可能にしたワークラウンジ&コーヒースタンド(写真上の2枚)や、会議や打ち合わせのできるミーティングルーム(写真下)が3室設置されている。



このコロナ禍において、コワーキングスペースやシェアオフィスなどが注目を集めている。作業スペースをシェアするというのは、異業種間でつながりを求めたり、出会いがあったり、また個人として起業する場合などもってこいの場所にもなる。
そして、ここの強みは何といっても駅至近の場所にあること。「駅最寄り・最寄駅」で「モヨリ」ということだろうが、企画運営者は「みんなに一番近い『最寄り』の場所」を目指しているという。
改築が進む新潟駅。地方の創生の取り組みとしても注目したいが、やはり県都で政令都市である新潟市での取り組み。さらに地方・田舎でもやり方によっては、可能性はなくはないのだろうが、もう少し魅力や付加価値を載せる必要がありそうだ。




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