行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

因美線の新旧、明暗を目の当たりにして

2016年05月30日 | 鉄道
さて、目的の因美線。津山から鳥取を結ぶ路線だが、智頭急行の出現により、津山と途中の智頭間で超ローカル線となった。
朝夕こそ数本走るが日中は一本二本。三江線や備後落合周辺の芸備線・木次線と並び、鉄道乗りつぶしの旅には大きな難関となっている区間だ。(写真下:JR因美線の津山・智頭間の光景)

ワンマン運転のキハ120は、姫新線や木次線と同じく単機運転。津山と智頭は、山あいを縫って走り、県境の峠越え。中国地方でも最も山深いところといって過言ではない。
特に気になるのは、落石危険区間を時速25キロの超スロー走行する。何か所も何か所も。一気に走り抜けたほうが安全じゃない?と思うほどだが、落石が線路にはいいっていないかを確認しながら走るんだよね。なにせ、この区間は美作加茂駅の簡易委託以外、すべて無人駅。いざという時も、運転士の判断が求められる区間でもある。
智頭駅に到着し、短い乗り換え待ち合わせ時間は、ホッと一息つくひと時という感じさえする。一日僅か100人台の乗降客。こちらも大事な乗客でもある。

鳥取まで出て、すぐに岡山まで戻ることにするが、時間短縮のため特急「スーパーはくと」に乗車。大きく鼻の出た流線型の先頭車が特徴的な智頭急行所有のHOT7000系気動車だ。(写真下:因美線・智頭急行線に投入されている「スーパーはくと」の光景)

智頭を出て上郡の区間は智頭急行線を走るが、これが高規格路線。曲線は振子機能をフルに活用し、直線では時速130キロの高速運転を実現。踏切がないこともあって、飛ばす飛ばす、早い早い!
北陸新幹線開業後、特急「はくたか」が姿を消してた地元・新潟の北越急行、JR湖西線内を走る特急列車も早いのだが、気動車でこの性能は智頭急行だけと言っていいだろう。輸送能力は確かに大きいものではないが、JR乗り入れ経費などにより、北越急行を抜いて三セク地方路線で唯一黒字を計上している智頭急行の立役者がこの「スーパーはくと」なのだ。

因美線、新旧、明暗を目の当たりにして、またまた複雑な列車の旅となった。


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違和感満載?みまさかノスタルジー号

2016年05月29日 | 鉄道
距離的な問題ももちろんあるのだが、JR西日本の路線で、特に中国山地を走る路線は超ローカル線が多く、乗りつぶすのに時間がかかる。日中走るわずか一本二本の列車を狙って計画を立てなければならないので、時刻表派の鉄ちゃんの腕の見せどころ?
今回も出張時の土日を利用してフライングスタート。中国山地最後の難関因美線線を潰すべく早朝から出かけた。


岡山まで新幹線を乗り継ぎ、津山線で津山に向かう。かつて機関区を有し、鉄道交通の要所にあったところだ。
ここで土日限定で走っているのが「みまさかノスタルジー」号。キハ47を国鉄色に塗り直した2両編成のイベント列車だ。(写真上)
と言っても、普段から同線を走っている車両で、快速列車「ことぶき」のダイヤ運用、特段車内に大きなリニューアルを加えた形跡もない。
ただ、JRのOBが特別車掌として乗り込み、沿線の説明や写真撮影を手伝うなどのサービスにあたる。
乗る人は、懐かしいコカコーラの瓶を持ち込み、これまた懐かしい窓際に備え付けフックで栓を抜く。私もやってみましたがね。(写真下:窓側のテーブルの下に備え付けられた栓抜き)


2両編成のうち土日に限って観光用に指定席となる。私もJR西日本の「e5498(イーゴヨヤク=JR西日本の予約サイト)」でボックス席の窓側をゲットした。
しかし、ターミナル駅である岡山を始発とする列車で普段は生活路線。津山線は、ローカル路線とは言えないところでもあり、普通自由席となるもう一両はすし詰め状態の混雑ぶり。
普段使っている人が何気なく乗ってくると、乗務員にもう一両の自由席に行けとばかりに追い払われる。ガラガラの指定席に乗っているのが申し訳ないくらい。
できればノスタルジー号運行時は、もう一両増結するってこと考えてみてはどうですかねー。各地でジョイフルトレイン全盛ですが、大切なお客はどっちかな?(写真下:ガラガラの指定席車両の車内。高校生などが乗り込むと、乗務員に別の車両に移動するよう促される。)
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いちご工場、今度は「あさチャン」全国放送ですよ!

2016年05月22日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)

会社にテレビカメラが入ってきた。今回はTBSの全国放送でっせ~!
当初は、いちごの取材と聞いていたし、実際いちご工場での取材は入念。いちごのまっちゃん副社長も付きっ切りでクルーのお世話してたんだけど、会社に来てからの取材時間も長いし、結構撮影にかかる注文も多い。
本社の社長室で、社長インタビュー(写真上)「建設会社が、なぜいちご栽培を?」という切り口だから、会社での映像もあれこれ必要だとか。まあ、変なこと考える社長さんシリーズのような感じのコーナーでもあるらしい。

番組は、TBSの朝の情報番組「あさチャン」。明日の23日月曜日、午前7時40分頃の放送になるとか。ちょうど会社の朝礼が始まる時間だなー。
実際にいちごもスタジオに持ち込まれて、スタッフの試食の様子もオンエアされるらしいので、これまたリアクションが楽しみだ。注文殺到するかなー。
加えて、私が用意した資料が紹介されるかや、もしかすると事務所なども撮影して行ったので映るかもという期待と不安がある。また、トトロ社長は画面からはみ出さないか?女性社員のぎこちないこめんとは?ハラハラドキドキの放送は、やっぱり録画するしかないな。
(写真下:廃校を再利用したいちご工場の栽培室を前に、いちご栽培についてインタビューに応じるトトロ社長)
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会社に中学生が体験入社してきたぞー

2016年05月19日 | 旅行記・まち歩き

市が取り組むキャリア教育の一環として実施される中学生の職場体験学習事業。我が社も1名を受け入れ、三日間の日程を無事終了した。
建設会社とはいえ、施工管理が中心となるため、現場の作業に直接携わることはないし、まあ現場があったとしても、安全面から近づくこともNG。建設業に興味を持ってくれたならば嬉しいことではあるが、難しい面も感じてしまう。

以前の仕事で、私の時代に始めたことだけあって、思い入れはあるものの、受け入れ側に回ってみて、こりゃ大変ですわ、社員一人は付きっきりになるからね。そして、何を体験してもらうか、仕事をしてもらうか悩んでしまう。
結局、事務所内で簡単な事務仕事が多くなるが、せっかくだから現場を見たり、建設を請け負った建物や土木構造物の見学をしたりするメニューを盛り込むことになる。
中学生らしく爽やかで、ハキハキしていて質問もどんどんしてくるんですわ、この生徒。そんなところが気に入ったのか我が社のサブちゃん会長も、この日、基礎のコンクリート打設を迎えた会社の増築工事現場に連れ出し、説明役を買って出てくれる。(写真上)
また、たびたび紹介しているいちご工場でも、苗の植替え作業を手伝う(写真下)。ここでも担当のイッシーくんと会話を楽しみながら、いちごのつまみ食いも体験。

果たして職業意識を高められたかどうか?建設業に興味を持ってくれたかどうか?なかなか測れないところもあるけど、生徒は家族や先生とは違う大人に囲まれ、いい経験をしたのは確か。そして我々迎え入れた大人も地域の子どもを地域で育てる取り組みを応援しようとの気持ちを新たにしたのでした。


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圧巻!自衛隊記念事業の実戦的な訓練を見て

2016年05月17日 | 旅行記・まち歩き

日曜日、社長のお伴で自衛隊新発田駐屯地の記念式典を見に行ってきた。
以前から一度は行ってみたいと思っていたし、行くチャンスもあったはずだけど、中に入るのは初めて。毎年、この時期に行われる駐屯地の開設と連隊創設の周年記念事業だ。
前日には、市内のパレードが行われたり、この日は駐屯地を開放し、屋台の出店やイベントが行われたりし、多くの市民が訪れる。楽しみにしてる人多いようですね。

整列した隊員が一糸乱れぬ行進を見せ、観閲を受ける様子を見ると鍛えられていることがわかるし、見るものを感心させる。
そして、空砲を鳴らしながら行われる実戦形式の訓練展示は、圧巻!重火器なども導入され、ちょっとした戦場体験に導かれる。
いつぞや北海道航路のフェリーの中で目撃したクーガーやコマンダーなどの装甲車両なども、けたたましい発砲音を轟かせているし、ヘリなども上空から演習に参加する。凄いのの一言。
まあ、一度は見ておいたほうがいいかもしれません。(写真上:観覧スタンドから見る観閲式。写真下:重火器も導入され、敵味方に分かれての実戦的な演習。)

国防の要としての自衛隊。最近は災害派遣で注目を集め、安心という面でも国民の信頼に応えている。いざという時に頼りにしてまっせ!

それにしても、この日は夏のような日差しの中での記念行事。観覧席に座るつもりはなかったのだけど、次々繰り広げられる訓練展示に釘付けに。半袖のポロシャツで帽子なし。紫外線という砲弾にやられて、真っ赤っかでしたわ。
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九州・鹿児島の味、いちき串木野から

2016年05月06日 | 旅行記・まち歩き
鹿児島市の皆さんに大変お世話になって、楽しい思いや交流の場をいただきながら、ゆっくり観光する時間とすれば最終日のいちき串木野市だったもので、この地のPRばかりになることをお許しいただきたい。

串木野は、さつま揚げの生産地でもある。鹿児島市内に出回る多くのさつま揚げも串木野産が多いのだとか。
薩摩スチューデントミュージアムを視察後、当地でも最大級の製造販売を手がける勘場蒲鉾店に。鹿児島でもかなりの評価を得ている蒲鉾工場のようだ。
工場併設の直売所(写真下2枚)で、「つけあげ」と呼ばれるさつま揚げのほか、こが焼き、はんぺんも試食にて購入。宅配にて昨日到着しているので、しばらくさつま揚げの夕食になりそうだ。

(実は、ここで購入後、鹿児島のFアニキからお土産として頂いたさつま揚げ、これが最高!またいつか追加レポートします。)

また、「海童」の濱田酒造も当地・串木野。さつま揚げに焼酎。鹿児島の名産支えているのですが、帰り道に「マグロフェスティバル」ののぼりを発見。ちょうどこの日に開催されていて、立ち寄らない手はないと、串木野港の特設会場へ(写真下4枚)。
北の気仙沼・塩釜、太平洋岸の三崎・焼津などと並び、東シナ海・南シナ海、はるばるインド洋への遠洋漁業基地を担っているのが串木野港。早くから漁港として栄えていたそうだ。
これまた最高!九州の美味しいもの勢揃いの地で、やっぱりイベントは食べ物が人を呼び、活気を呼ぶんだと実感して帰路に着いた次第です。

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薩摩人の心意気と誇り「薩摩スチューデント」

2016年05月04日 | 旅行記・まち歩き
「薩摩スチューデント」、ご存知でしたでしょうか?


先発隊は長期間の滞在だった今回の鹿児島派遣。我々は二泊三日の中で、最終日に串木野を観光する時間を得た。勉強家の社長の勧めで「薩摩藩英国留学学生記念館」に足を運ぶ。
幕末の時代に多くの志士を輩出し、新しい日本の仕組みを作るために大きな流れを作った薩摩藩。攘夷派が薩英戦争で大きな痛手を負い、そして「宇宙周遊」を志して若き藩士が西洋に旅立った。この視察団が「薩摩スチューデント」と呼ばれる。
最年少は13歳の長沢鼎、年長者でも32歳という19名の若者が、国禁を犯してイギリスへ旅立った。命がけで密航を決行して、西洋人や西洋文化を学んで近代日本を切り開くため奔走する。
時代の中にあり、時代を動かしてきた薩摩藩だからこそできたこと。薩摩人の熱い心が伝わってくるこのミュージアムは、こじんまりとした作りの中、高き志しを感じることができるお薦めスポットです。(写真下:ミュージアムのエントランス部分と、裏のテラスから志士が旅立った海の風景。)


ここで来館者に対して説明をしてくれるのが小学生のボランティア。こちらは地元羽島小学校の「羽島スチューデント」。
素晴らしい歴史を持つ地域で、素晴らしい体験学習をしている。訪れた人たちとの交流もいい経験になると思うよ。
(写真下:ミュージアムの中では、各コーナーごとにボランティアの子どもたちが解説をしてくれる。)
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建設業者の鹿児島ルートの被災地支援

2016年05月03日 | 旅行記・まち歩き
連休前半は九州に行ってきました。建設業者のつながりで、熊本の震災支援のため、資材を運搬する活動を見に行くというので社長に同行した。
全国に広がる中堅の建設会社で構成される団体が一致協力して、災害時に建設業者が必要とする資材であるブルーシートや大型の土のう袋など被災地に送る活動。これが痒いところに手が届く支援であることはもちろん、対応が早い早い。
熊本や大分では、道路事情やライフラインがズタズタの中、トトロ社長は仲間が鹿児島にいることに目をつけ、社員を長期鹿児島に派遣する。鹿児島で倉庫を借り、トラックを準備してもらい、必要な物資も現地鹿児島で調達を指示したんです。(写真:鹿児島で印刷屋さんのF兄さんに協力いただき、荷物を熊本に向けて発送する。)

搬入経路は、鹿児島から熊本の人吉へ。比較的というより、ほとんど被害が出ていない地域で、人吉の建設業協会に資材を渡すと、あとは現地の同業者に使い道を任せるといった方法。無駄や混乱がないんですよね、この方が。
同業者と仲間のネットワーク、同業者だからこそできる支援、そして薩摩の男達の気概を感じながら、熊本の一刻も早い復興を祈るとともに、地域貢献ということで夜も美味しい焼酎や薩摩料理も堪能させていただいた。
長期間派遣された社員の皆さんお疲れ様!人吉のみなさんよろしくお願いします!そして、鹿児島のみなさんありがとう!(写真:高速道路で1時間半ほどの人吉市にしざいをはこび、現地の同業者にバトンタッチ。)
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