行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

新しいプロジェクト「スイーツショップ」の開店準備

2023年04月18日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)


4月に入って投稿の頻度が極めて少なくなってしまっているが、以前にも書き込んだように、いちご関連の仕事で新しいプロジェクトが佳境を迎えていることにある。佳境といっても、かなり苦しい場面で最大の修羅場といってもいい。
その戦場は、いちごの可能性を求め、開店準備が進む「スイーツショップ」。建物も完成し、最後の外構工事が進められているところだが、店舗のキッチンでは開店までの限られた時間の中で最前線の攻防が続いているという感じだ。
ベテランのパティシエの着任から1か月足らずでオープンという荒業のために、厨房のスタッフは連日商品開発と調理研修のためにすでにフル回転状態。若いスタッフだからこそ、気力と体力、そして斬新なアイディアで特攻作戦のような舞台に臨むことができている。



以前、イタリア製のソフトクリームマシンを紹介したが、当面のメニューはソフトクリームの上にいちごなどのトピイングを施したパフェ風のスイーツ数種類と冷たいドリンク類。オープンが28日になるので、そのころにはラインナップを紹介できるものと思っている。
後日紹介したいと思っているが、メニュー表示のための写真取りなども済ませており、かなり準備は進んでいるものの、ゴールデンウィーク直前のオープンに、スタッフはその対応にもかなり慎重にならなければならない、そんな不安を抱えている時期でもある。本当の戦いは連休中だ。
完全に現在の仕事はカフェになっている。もちろん自分も調理には興味を持っているが、商売となるとまた別!ただ、ベテランのシェフと若いスタッフを支えるために、裏方でありながらも新しい仕事に意欲を燃やしている。ブログ更新の遅れのお詫びと近況報告まで。

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今回は「にとこみえ~る館」の展望台からケーソン工法を見学

2023年04月12日 | 土木構造物・土木遺産


遠方から新潟を訪れた伝説の土木技術者をお迎えして、大河津分水を案内する機会を得て、足を延ばしたのは「にとこみえ~る館」。以前にも紹介した大河津分水の河口付近で進められている河川改修事業をPRする国土交通省の施設である。
令和(以前は「平成」)の大改修ともいわれている工事は、平成27年から始まり、第二床固(通称「にとこ」)の改築、河口部の狭さく部分の拡幅やそれに伴う野積橋の架け替え(「新野積橋」の建設)等が主な工事で、総事業費1200億円、事業期間18年という大規模な事業である。
そんな第二床固の工事現場至近の場所に建設された「にとこみえ~る館」は、2020年(令和2年)にフルオープンしたもので、2019年(令和元年)の東日本台風で被害を受けながらも、新潟平野を守った大河津分水の役割や工事を紹介するために設置されものである。



分水路右岸に設置された施設の脇から、高台に通じる階段が設置されており、通路を進んだ先の展望台からは第二床固の工事の様子が一望できる。自分としては「にとこみえ~る館」には何回か訪れているが、この場所は初めてである。(以前は、時間を指定してガイドする申込制だったが、現在は受付に申し出れば階段の入口を開けてくれて自由に散策できる。)
以前にも紹介した通り、第二床固の改修工事にはニューマチックケーソン法という工法が採用されていて、鋼殻ケーソンが3基ほど設置されているのが見える。(新野積橋の橋脚にもケーソン法が用いられている。)これは土木技術者とすると目を見張るものであり、それを見るためにこの場所を設けたというのは素晴らしい。
久々工事の進捗を確かめることができた今回の土木技術者アテンドのお仕事だったが、工事はまだ半ば。自分の年齢を考えるとあと9年は不安だが、完成までもう3回くらい見に来ますかね!



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客人である土木技術者を「大河津分水」に案内して

2023年04月08日 | 旅行記・まち歩き


以前も紹介したことのあるが、土木事業に「三方良し」の精神をという活動の第一人者である師匠を遥々高知からお迎えし、新潟を案内する時間があった。僅か半日という時間でどこを案内するかいろいろ考えてみる。
土木屋さんなら「大河津分水」をと思い立ったが、何回も新潟には来ているのですでに行ったことがあるのではと聞いてみると「行ったことがない」とのこと。サクラの時期でもあるし、大河津分水路の改修事業がどこまで進んでいるかを確認するいいチャンスとも思い、燕市分水にクルマを走らせる。
まずは「大河津資料館」に。お天気続きで、県内屈指のサクラの名所でもあることから混んでいることは混んでいた。でも資料館前の駐車スペースにクルマを停めることもでき、館内もゆっくり見学できた。サクラには興味がある方も大河津資料館はスルーするんだな、残念。



それでも客人には、信濃川・阿賀野川の二大大河がもたらす功罪、砂丘地に流れを阻まれて形成されている新潟平野の低湿地帯、もちろん土木技師なら大河津分水路の大きな役割を容易に理解いただける展示内容であることは言うまでもない。
自分自身は、改めて青山士の紹介パネルの前に立つ。荒川放水路や岩淵水門を手掛けた後、同じく小名木川閘門などで青山とタッグを組んでいた宮本武之輔とともに、大水害で自在堰の補修工事にあたったことが事が紹介されている。このブログでこの点が触れられていなかったが、荒川にお邪魔した後に改めて紹介する機会を得た感じだ。
青山士は、荒川放水路建設や鬼怒川の改修を経て、新潟土木出張所長(現・地方整備局長)として赴任。後に内務技監、土木学会長を務める。宮本武之輔は、荒川から新潟土木出張所の大河津分水の現場責任者として活躍。後に工学博士号を受けている。素晴らしい土木技術者が新潟を支えていたのである。



ところで、この大河津分水路は、前述のとおりサクラの名所でもあり、公園や駐車場も整備されている。資料館から堤防沿いに約2600本のサクラが植えられていて、「日本さくら名所100選」にも選ばれている。新潟の人気観光地としてもトップ10に入っている。
これは大河津分水の建設に私財を投げ打って必要性を唱えた当時の地元の庄屋でもある田沢実入(みのり)を称え、これまた私財を投げ打ってサクラ植えた山宮半四郎(燕市名誉市民)の両者の分水路建設にかかる思いが込められているサクラ並木でもある。毎年4月の第3日曜日には「分水おいらん道中」なる華麗なイベントが開催され話題になるが、さてサクラの開花が例年になく早かった今年、おいらんは慌てて化粧をしているに違いない。







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