行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

今度は「アサヒ贅沢0(ゼロ)」に!第三のビールの行方は?

2021年01月30日 | 食(グルメ・地酒・名物)


まあ、こまめなビール評論家がいて、今度はアサヒの「贅沢ゼロ」という第三のビールを見つけてきた。
以前、サッポロの「GOLD STAR(ゴールドスター)」を紹介した(2020年5月28日記事参照)。発泡酒は何回か試したが、あまり私の口にはフィットしなかったため、自宅では「サッポロ黒ラベル」を飲んでいた。
しかし、ゴールドスターに出会ってからは、「第三のビールならイケる!」と思ったし、何せ安いということが決め手になって、このコロナ禍の自宅飲みにはこればかりであった。

今回手を出したアサヒ贅沢ゼロは、「クリアアサヒ糖質0(ゼロ)」、発泡酒の「アサヒスタイルフリー」の改良版とのこと。クリアアサヒもスタイルフリーも飲んだことがないので何が改良されたのかは分からないが、贅沢ゼロは飲みやすい。ゴールドスターより少しあっさりしている気もする。
とはいっても、ラベルの「糖質0」というデザインは、コロナ太りを実感している自分にとって魅力的なもの。ビール評論家のトーマスくんも、その点私にお勧めしたいとの余計な解説も。
安いし、美味いし、体にも優しい?アルコール度数もしっかりと6%。夢のような酒類が出てきて、飲べえには嬉しい限りである。どうしても最初はビールを飲みたいからね。トーマスくん、毎度ありがとう!皆さんもお勧めします!

ところで、「第三のビール」って何だ?ビールとどこが違う?この際だから、放課後にトーマスと一緒に調べてみた。
一つは、原料に麦以外の穀物を使っているもの(その他醸造酒・発泡性①)。もう一つが、発泡酒に別のアルコール類を混ぜたもの(リキュール・発泡性②)、だそうだ。ここのところ、各メーカーは後者の方法で新製品を発売し、これがヒットしている。ゴールドスターも贅沢ゼロもこのカテゴリーで、いま「第四のビール」と言われているらしい。
糖質ゼロを早くから取り組んできたアサヒが、発泡酒を原料に麦芽エキスや大麦スピリッツ、様々なものを混ぜ合わせてできたのがアサヒ贅沢ゼロとなる。ビールより、味をコントロールしやすいんでしょうね。

上の写真、スーパーの値札を見ても分かるように、第三のビールは1缶108円(350ml)。これはビールの半値ほど。
ただ、酒税法の改正により、昨年10月に第三(第四)のビールは増税。ビールは逆に下がった。これが今後も段階的に行われ、ビールも発泡酒も、第三(第四)のビールも、2026年には同一の税率、つまりビール類は同じ値段になることが予想される。
こうなると、第三、第四まではきたものの、第五の登場どころか、各メーカーとしては発泡性のある新製品の開発・製造は難しくなってくるのでは?ビール評論家・トーマスくんの仕事、減っちゃいそうですね!



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1歳1か月の孫が、単独で爺さんの部屋に登頂した件

2021年01月26日 | 日記・エッセイ・コラム


久々孫の話題でも。そう写真は1歳1カ月の長男の二男。そう、去年春のコロナ第1波の最中に、2か月半の入院生活を送った張本人である。
その後、不整脈の発作も治まり、元気に過ごしているし、いよいよ二足歩行が始まった。まあ、まだ急ぐときはハイハイの方が早い。この時期の成長は、目に見えるように成長を遂げているので、見ていても面白いし、反面自分自身の成長のなさに焦りを覚えたりする。自分自身、退化する年代に入ってますから。

とにかく何でも興味を持つ。口に入れて確かめようとする(まあ、これは1歳前からですがー)。お兄ちゃんが手にするものは何でも欲しがる。家の中を隅々まで探検する。引き出しやカバンの中を開けて、中のものを取り出す。
上の写真にもあるように、家の中の要所にバリケードをして侵入を阻止しているのだが、ドアの取っ手に手が届くようになって、玄関先まで脱走っを図るのは日に数度。
長男が休みの時や、私や妻が在宅の時などはまだしも、育休のお母さん一人の時は、危なくてトイレにも行けないくらい。みんなこんな危険な時代を通り抜けて大人になったんですよね!

ある日、お母さん一人で在宅、台所で洗い物をしていた隙に脱走。だが、いない!
何か物音がすると二階に上がったら、爺さんの部屋で遊んでいたそうです。掃除機をいじっていたとか。丁寧に、部屋の入り口の引き戸は締められていたそうです。寒い中、一人でいたなんて。
ちゃうちゃう!驚きはそこじゃなくて、階段を一人で上って行ったこと。階段を使わないと二回には行けないわけだし、それを考えるとゾッとする。

本日も脱走を図ったので、後ろからついていくと、階段にまっしぐら。いとも簡単にさっと二階に上ってしまった。何か対策を考えないと!
爺さんの部屋デビュー!下の部屋や自分が寝室にはない、珍しいおもちゃ?がたくさんあるので、どうやら味を占めたようですな!


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コロナ禍、オンライン会議はちょっとしたDX

2021年01月23日 | ニュース・うんちく・小ネタ


今日はお休みの日なのに、朝からZoom(ズーム)を使ってのオンライン会議でした。忙しい面々がメンバーで、急きょ決まった日程が土曜日だった?
6人だけの打ち合わせだったが、自宅からの参加は私だけ?みんな仕事している。私だけが暇人のようだ。

このZoomをはじめとしてオンラインで会議やイベントに参加する機会が増えている。もちろん、新型コロナウイルスの影響によるものだ。
直に顔を合わせて話をしないと伝わらないし、味気ない。初めはそんな思いていた。機械やネットを介してということに抵抗もあったし、触らず嫌い?上手くいくか、トラブルへの対処はと、おっかなビックリのところもあった。そんな人、少なくないはずだ。

それが今や便利な代物だと重宝している。結構、ちょっとした会議では十分。大勢が参加するイベントなどでも、機能が充実していることからも、「なるほど」と思う場面もある。
使えば使うほど、課題や心配な点を解消する手立て、術が身に付いてくるので、何だかんだスキルアップした気になってくる。(ちょっとオーバーか?)
イベントなどでも様々趣向によって進化が見られるし、医療、厚生福祉、教育分野や、あらゆる業界の営業・販売や求人、OJT、健康増進活動と、一時は「それは無理でしょ?」と考えられていた分野まで、幅広く浸透しつつある。

やはり強みは、今日の会議のように、いつでもどこからでも参加できるということ。
集まる時間(移動時間)を節約できる。もちろん経費も。全てが全てと行かないまでも、会議や聴講型セミナーは十分な気がする。(決して対面を否定するものではないが、今の時期にじっくり会議の形態、あり方を考えてみるのもいいのでは?)

まあ、今日もそうだったが、在宅だと会議中に孫が乱入してきて、画面に入ってたりするのがたまに傷ってところですかね。
それもこれも、コロナがもたらした、ちょっとしたDXってところなのでしょうか?
(上の写真は、以前珍しがっていた頃に撮影したZoomでの会議画面。大人数でも、少人数でも、会議の進行自体少し考えれば大丈夫。)
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下部組織の選手起用が今後のバルサの行方を決める?

2021年01月19日 | スポーツ・スポーツ観戦


何だか、メッシに陰りが出てきた?そんな風に見ているのは私だけだろうか?
コロナと大雪に見舞われている中、どうしてもお友達になってしまうのが海外サッカー。と言っても、現在見れるのはWOWOWのスペインリーグ「ラ・リーガ」。(なんでも、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントをWOWOWが独占放送との朗報も入ってきているがー)
先週から今週は、スーペルコパ(スペインのスーパーカップ戦)の準決勝・決勝戦を見ることができた。クラシコの可能性もあったのだが、レアルが準決勝で敗退、ちょっと残念な気がしている。(写真上:準決勝・決勝の放送。相変わらずWOWOWから。)

ただ、ごひいきのバルサだが、準決勝ではメッシは足に違和感があり欠場。何とかPK戦で決勝には勝ち上がったものの、試合終了間際ビルバオに追いつかれ、延長戦で敗れてしまう。それもビルバオのビジャリブレの同点ゴールは公式発表90分。
以前のバルサなら、巧妙なパス回しの上、ボールキープをするのだろうけど、全くらしくない時間帯での失点。また、この決勝戦においてメッシは一発レッドカードで退場となる。(延長戦の終了間際なので、試合結果には影響していない。)
このところのメッシ、確かに巧みなパスを出すことはあっても、巧みであったドリブルでボールを失ったり、正確なフリーキックも精度が落ちているような気がする。それがバルサ全体の華麗なパスサッカーの魅力を低下させているのか?

そんな時、今期からバルサを率いるクーマン監督は、明らかに脱メッシの場面を想定しながら、若手を起用している。第二のメッシ探しとでもいうか、メッシのいなくなった時のチームをどうするかが課題とされているのではないか?
若手の筆頭はアンス・ファティという18歳の選手。16歳でクラブ史上最年少ゴールを記録して、今シーズンは期待されていたがひざのケガのために長期離脱を余儀なくされている。
そのほかにも、スーペルコパ先発起用のペドリ18歳、途中出場のトリンコン21歳、リキ・プッチ21歳、DFで途中出場のミンゲサ21歳、ピケのケガによりすでにレギュラークラスになっているアラウホ21歳など、さすがバルサ!この年代においても選手層が厚い。

ただ、これまでは下部組織から出てきた選手がバルサを盛り立ててきたんですよね。メッシはじめ、ピケ、ブスケツ、ジョルディ・アルバなど。ちょっと前までは、イニエスタとかシャビとかが純粋のバルサのカンテラ出身ですかねー。
確かにファティやアラウホのようにバルサBの経験があっても、虎の穴であるラ・マシアからバルサのユニホームを着ていたのは、リキ・プッチとミンゲサくらい?(ほかにも期待の若手が隠れているかもしれませんがー)
これまでメッシが活躍した間に、活躍の場を求めて移籍していったカンテラ選手も多い。ベガルダ仙台のクエンカもその一人。チアゴ(バイエルンミュンヘン)、モントーヤ、テージョ(共にベティス)、ペドロ、ボージャン、ムニル、そして久保建英などなど。
長年、メッシ頼みだったツケが、いよいよ来るような。付焼刃的な選手補強をしてきたバルサが、今回バスクの純血主義を貫くビルバオに敗れて、これまでの下部組織育成選手の起用方法を気にする人はいるはずだ。
(写真下:準決勝欠場でスタンドから試合観戦するメッシ、そして期待の若手のリキ・プッチ)




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記録として今回の「大雪」を残しておかないと

2021年01月14日 | 日記・エッセイ・コラム


雪のネタを三回連続で投稿。ただ今回は、記録として残しておかなければならないほどの大雪といっていい。。
上越地方は、我が地元以上に大変な状態で、現在もなお雪に埋もれている生活路線の確保を最優先に取り組んでいるというので、お見舞い申し上げたい。ただ、普段1メートルを超える積雪に見舞われるということがなく、しかも三日三晩降り続けたというのは記憶にないし、除雪作業に明け暮れた三連休は、体力的にも限界というところだった。



前回紹介したとおり、我が家は住宅街で、道幅も狭く家並みが連なる。除雪車が来ても雪を置く場所がないというところ。11日の朝は、その除雪車の到着が遅れるほどの雪で、休日(成人の日)だったので、家にいた人がこぞって除雪車が来るまでの間に、周辺の雪を道路に出すため、また除雪にも時間がかかるという悪循環。
ただ、屋敷の中にも雪を置くところは限界、外に出たくとも車を出せる状態ではない。雪かきをするほか出来ること、やることのない状態。こんな光景も、もう何十年も見ていないような気がする。屋根の雪下ろしも工務店にお願いしてしてもらった。これも今の家に住み始めてからは記憶にない。あったかなー?



この日、午前8時に除雪車が町内に入ったが、昼になってもガレージ前の除雪は完了せず(この時点で町内会の三分の一程度の除雪)、午後から仕事だった長男は、午前中、何とか雪かきをして車を出したかったが、別の車を手配することに。
これも前回紹介した除雪車を操作する若いオペレーターは、雪を運ぶために同じ場所を何回となく行きかい、休みなしに作業をしてくれる。頭が下がる。孫が「ありがとう!」と叫ぶと、軽く手を挙げて応えてくれた。本当にありがとう!
町内の除雪が全部終了したのは、午後7時近くなってから。このころになって雪は降りや身、静けさが訪れる。戦いの後だ。
まだ1月も半ば、この後も降るのかなー?

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大雪警報的中!三日間降り続いています

2021年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム


三連休、雪まみれ。出張から帰った日から雪は平野部でも断続的に降り、正式に測っているわけではないが、我が家の周りでも三日間だけで80センチは超えている感じがする。(写真上:家の前の様子)
昨年は少雪の年。というより記憶になくらい全く降らなかったといっていいほどの暖冬だったため、今年は年末の寒波でさえ厳しくも感じていた。そこにこの三日間は大雪警報が的中。新潟県地方は、普段雪が少ない平野部や海岸部まで雪に覆われることになった。

我が家は、住宅街で道幅も狭い。その上、複雑なカーブやちょっとした坂などもある地形で軒先を連ねているため、ここの除雪が大変。ここのところは朝夕、日に二回除雪車が来てくれる。まあ、それはありがたいのだが。
ただ、除雪車が入って来ても、雪を置く場所がない。丁寧に、町内の端っこから集められた雪は、僅かばかりの空き地にうず高く積まれることになる。この路線は、除雪車のオペレーターにとっても厄介な場所であるし、腕の見せ所でもあると思う。
こんな場所にこそ「消雪パイプ」が必要であると思うのだが、行政の財政事情や政治的な力関係とでもいうのだろうか?確か消雪パイプ敷設の候補地に入っていたはずなのに、全く施工される気配はない。

家の周りの雪をのけるのは、冬のよい運動と気持ちを切り替えることにしているが、こうも続くと体がもたない。年を感じてします。
特にため息なのは、朝起きると、除雪車のバケットからこぼれた雪の塊が玄関前に鎮座していること。特にこのような塊は氷のように硬くて重い。スコップで小さく砕いて捨てに行かなければならない。これが結構な重労働。
さて、これから車庫前の雪をの家に行きますか。前向きに!(写真下:我が家の近くに高く積まれた除雪した雪の山、もう一方は早朝玄関前に鎮座する雪の塊)


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天気は大荒れ、コロナは猛威を振るう中

2021年01月07日 | 日記・エッセイ・コラム


日本海側の天候は大荒れになる予報。地元では暴風雪波浪警報が朝から発令。JR早くから列車運休を決めるし、それに伴い学校も休校措置を取るところも。今シーズン最大の寒波の到来で、風や雪による災害に注意が呼びかけられている。
一方、コロナウィルスの第三波も、今シーズン最大の猛威を振るっていて、政府は緊急事態宣言を発令し、より強い自粛が求められる場面に来ている。東京都をはじめ、各地でこれまで最大の感染者を出しているとのニュースが飛び交っている。

そんな中、出かける?仕事とはいえ、家族からも非難を浴びせられるほどの行為。最大限の注意を払いながらも、これでいいのかとの思いもよぎる。
早めに出かけることにする。それでも出る時は、横殴りの雪が吹き付けてきて、少し不安にもなる。(写真上:国道113号、宇津峠付近)
ただ、国道の除雪は完璧!峠に向かうに従い、圧雪はむしろなくなり、アスファルトが出ている。夜を徹して、朝昼関係なく、道路を守ってくれている人たちがいる。さすがだ!ありがたい。

目的地は仙台。往路全行程、同僚のトーマスくんが運転をしてくれた。
ただ、仙台の空を見ると、東の太平洋方向は青空なのに対し、夕陽が沈む西の空には分厚い黒い雲が迫っている。奥羽山地を挟んで、明らかに違う空になっていた。
仙台は明日は最高気温が-2℃の予報。真冬日。完全防備で、コロナにも迫られないようにしないと。
(写真下:運転を担当してくれたトーマスくんと、仙台の暗雲迫る空の様子。)

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長者ヶ橋は、佐渡の自然と近代土木技術の融合によって架けられた

2021年01月05日 | 土木構造物・土木遺産


佐渡で、きれいな橋を見てきた。佐渡一周線が最西端の沢崎に着く手前、深浦地区の入り江にかかる「長者ケ橋」だ。

見えてきた時、相変わらずよく調べもせずに、半端の意識で「おー、斜張橋だ!」と叫んでしまったが、正式にはエクストラドーズド橋という構造を持つ大変珍しい橋が佐渡にあったのだ。
エクストラドーズド橋は、主塔が斜張橋のように高くなく、主桁の外側に鋼材などを配置して補強し、PC(プレストレストコンクリート)鋼棒(斜張橋より角度の小さい斜材・ケーブル)でさらに剛性(曲げやねじれに対して、変形しずらさ)を高くした橋である。PC桁橋とPC斜張橋の中間の橋とも言われている。
1994年竣工の小田原ブルーウェイブリッジが世界初とされているので、比較的新しい構造で、吊り橋や斜張橋よりも支間は短い区間に、コスト面も考慮され架橋されるケースが多いようで、近年、遠隔地や風当たりの強い場所で架橋されるケースが多い。



以前、小木から陸路西に行くと、この深浦が終点だった。隣で佐渡最西端の集落・沢崎に行くには、深浦から船に乗って行き来をしなければならなかった。
その後山道を切り開いたことによって沢崎までは道路はつながったものの、道幅は狭く、カーブの連続で危険で時間もかかったということもあり、昭和後半になって深浦の入り江の上に架橋をする計画が持ち上がった。
しかし、この深浦の入り江は、佐渡弥彦米山国定公園内にあり、かつ天然記念物でもある「枕状溶岩」の擁する景勝地でもあることから、文化庁との協議が大変だったらしい。橋脚を少なくすること、高くしないこと、景観を損なわないデザインにするなどなどの注文により、この地にエクストラドーズド橋ってことになったのだろう。



橋は、5年の歳月を費やし2002年(平成14年)竣工。橋長294メートル、主塔の支間は100メートルくらい?宿根木方向から左カーブで橋に入り、入り江の中に主塔を持つ橋脚が設置されているほか、対岸の岩場に橋脚2か所がある。
見晴らしを良くして、観光にも寄与しようとするデザイン的な配慮、また冬場の季節風などにも耐えられるような丈夫さ、かつ遠隔地への部材の調達・搬入のしやすさ、工費を抑えるためのコストパフォーマンス経路を選定したことなどがよく分かる橋だ。
深浦の入り江は、小木海岸の中でも特に深く美しい(深い入り江は、小木海岸の特徴で、地元では「澗(ま)」と呼ばれている。)。切り立った崖に囲まれた入り江の奥に十数件の民家。橋の上から眺めると、その美しい海岸を一望できる。(歩道の主塔付近は海側に歩道が飛び出していて、地上40メートルからスリリングな中にも眺望を楽しめる。)入り江はまるでフィヨルドのようだが、隆起を繰り返してできた地形だそうだ。

正に佐渡の自然美と現代土木の技術が融合してできた長者ヶ橋。何度か宿根木までは行ったことがあったが、その奥にこんな素晴らしい土木構造物とスポットがあったとは。ますます佐渡に吸い込まれそうだな。
(「長者ヶ橋」は、近くに縄文時代の遺跡・長者ヶ平遺跡にちなんだもの。深浦大橋とも言われている。沢崎方向の橋詰に「とるぱ(写真を撮るためのパーキング)」がある。「遺産」とするほど古いものではないが、注目の土木構造物としてこのブログでは「土木遺産」のカテゴリーとした。)



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佐渡の味紀行・その12、地元の方がこよなく愛するお店にも

2021年01月03日 | 食(グルメ・地酒・名物)
思わず長居をすることになった今回の佐渡滞在。以前、台風の接近により欠航が予想されたため、帰還を早めたことはあったが、冬場は高い確率で時化による欠航を覚悟で行かなければならない。ある程度予測できていた今回の長期滞在。
ただ、冬はもともと観光のオフシーズンでもあるし、昨今のコロナの影響により、観光客相手の飲食店は休業のところも多く、いつものような美味いもの探しにも苦労する。
そんな中で、今回は地元の方に愛されながら常に営業を続ける、いわゆる大衆的なお店を紹介する機会を得ることができたし、違った角度から佐渡の魅力を伝えることになればいいとも思っている。今年初めての書き込みです。



相川の町中にある「磯の家」。うどん、そばを中心としたメニューで、相川の人たちに親しまれている店。うどん、そばだけでなく、定食や丼物も楽しめる。
写真は私の注文した「磯の家の大立竪坑」という蕎麦メニュー。大立竪坑は、佐渡金山にある日本で初めて西洋式機械が導入された垂直坑道のこと。少し観光客を意識してのメニューだ。(もちろん、シーズンには観光客も多く訪れる店でもある)
重ねられて出てくる割子そばだが、最上段に天ぷら、下段にはおろしそば、とろろそば、ざるそばと、下段に掘り進むごとに新たな金脈に出会える?そんなイメージのようだ。金山の麓の店だからなかなか面白いアイディアだ。この組み合わせで、うどんも選べます。



沢根にある100年以上続く老舗の菓子店「池田菓子舗」にお邪魔した。同じく沢根の「しまや」さんとともに、名物の「沢根団子」を製造販売している。(飲食店ではないが、これまで菓子やスイーツなどを紹介してきている流れで!)
しまやが、窪田バイパス店や金井の総合病院脇にカフェ(以前に紹介した「しまやカフェ」、2019年9月23日記事参照)をオープンするなど積極展開をする傍ら、池田菓子舗は地道に老舗の味を守り続けている感があった。しかし、修行を積んできた息子パティシエが帰って来て、洋菓子が地元で評判になっている。特にシュークリームが絶品だとか。
その噂を頼りに、妻が誕生日を佐渡で迎えることになったので、当日の昼にケーキを注文する。当日だと飾り付けるための材料がないので、それでも良ければと応じてくれて、きれいに生クリームと数量限定のイチゴ、そして自慢のカスタードクリームだけでデコレーションしてくれました。その心意気と気遣いに感謝。もちろんお味も素晴らしいの一言。



佐渡には中華の店が少ない。その中で東大通の裏通り(住所は「八幡」になる。)の「恵比寿」は、麺類のほかぎょうざが人気の店。まあ昼時になると、駐車場にクルマが溢れ、待ち時間ができるほど。やはり、地元のお客が多い。
人気のぎょうざは、ニンニクがたっぷり入っている。昼に食べるには少し躊躇してしまうほどだが、店の勢いも相まって佐渡の方々の元気を支えているような気もする。昼だけど、みんなぎょうざを注文して食べていました。
ここも決して中華専門というわけではなく、麺類のほかに丼物、定食などのメニューを取り揃えている。カレーもラーメンのスープをベースで仕込まれていて評判のようだ。写真は「味噌ラーメンセット」(麺とのセットは自由自在)。必ずぎょうざが絡んでくる。これも佐渡の定食屋のサービスのようだ。



最後に、佐渡唯一の国道である350号沿い、吉井の自動車学校近くある店「食事処ひぐち(地元では「樋口食堂」と呼ばれている。)」は、とくにお勧めしたい隠れた大衆食堂だ。
どうも本来は寿司屋のようだ。ただメニューには寿司のほかに、丼物、麺類、一品料理などがずらりと並ぶ。こちらのラーメンが絶品で、評判になっている。以前「長三郎」を紹介したが(2017年7月4日記事参照)、これまた佐渡スタイルの鉱脈発見みたいな感じ?意外に、昔ながらの大衆食堂チックな店のラーメン、狙い目なのかも。
実はここを知ったのは冷やし中華の美味しい店との評判を聞きつけ、調べてみるとラーメンも!もちろんそのラーメンもいただきましたが、前述の恵比寿でラーメンを紹介しているので、冬限定の「鍋焼きうどん」で。さて、寿司の方はどうなんだろう?またの機会にいただくことにします。
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