行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

改札内・在来線ホーム上にある貴重な長野駅の立ち食いソバ屋

2023年01月25日 | 駅弁


今回の東京への出張には「大人の休日パス」が適用期間だったため、いつもより5,000円以上安く電車移動をすることができた。まあ、ちょっとした業務を受託する会社への経費節減貢献ということだが、この切符、四日間JR東日本管内が乗り降り自由。東京往復は一泊だったため、もう一日だけ見分を広げるため電車に乗ることにする。
行先は長野。長野でソバ(蕎麦)でも食べようと新潟から高崎へ、そして長野新幹線を使うという贅沢な旅程を立てた。ソバ?どうせなら駅の立ち食いソバにしようかと。少し調べてみると、ソバ処の信州・長野にあっても、駅構内の立ち食いソバ屋にも閉店の波が押し寄せていることが分かる。
JR長野駅には、各在来線ホーム、新幹線ホーム、待合室、コンコースと、新幹線開業時には少なくとも7店の立ち食いソバがあったことがある。しかし、現在は3店舗。ホーム上にあるのは6・7番線と新幹線の上りホーム(写真一番下)、そしてコンコースに1店舗(写真一番下)となっている。



これは食べておかないとと思い、新幹線で長野に到着後、新幹線ホームのソバ屋を横目に、在来線の6・7番線ホームに向かう。ここは、松本経由で長野に向かう特急「ワイドビューしなの」の発着ホーム。定位置でもある階段下に「信州蕎麦処しなの」がある。
丁度お昼時で、特急列車の発車の時間が迫っているということからも結構お客さんがいて、蕎麦屋のカウンターや傍のベンチに丼を抱えて座りながら食べる人などもチラホラ。なかなか繁盛しているように見えるのだが、果たしてどうだろうか?
ここで、JRが機転を利かせているのが、特急しなのの到着ホームは島式ホームが違う5番線とかの場合もあるのだが、名古屋行きの発車は必ず6番線からということに気が付く。このソバ屋は、特急電車利用者のオアシスとして機能している反面、在来線3・4・5番線からは以前生そばを提供し評判んも高かった店が撤退していしまった。



長野駅は橋上駅になっているが、在来線線路は平面利用。2階改札口を出たところ(改札外)に、以前構内で駅弁を売っていた「ナカジマ会館」の立ち食いソバ屋が元気に営業していた。駅と地下通路で長野電鉄・長野駅にも改札外にも営業を続けるソバ屋があるそうだ。
ソバ処・長野だからこそこうして駅構内・改札外に立ち食いソバが並んでいるものの、このホーム上のソバ屋はホント貴重な存在となってきた。地元の新潟駅でも、駅再開発・駅ビル改築に伴い、1番線上の立ち食いソバが4年前に惜しまれながら閉店。マスコミでも取り上げられたことがあった。
確かに新幹線ホームのコンコースでは改札内にソバ屋があるという風景に出くわすことはあるが(郡山駅、福島駅)、首都圏の以外の在来線のホームからアクセスできる店となると甲府、松本、土浦、あとどこにありますかねー。コロナ禍もあり厳しい経営だとは思うが、ぜひ頑張ってもらいたいと思った次第です。
(※あえてカテゴリーを駅弁とした。撤退・閉店情報が相次ぐ駅弁屋も立ち食いソバ屋も頑張ってほしいという意味を込めて!)

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峠を越えるため、「峠の釜めし・おぎのや」の取り組み

2022年04月04日 | 駅弁


駅弁の話。写真は見てすぐにお分かりだと思うが「峠の釜めし(㈱おぎのや・信越本線横川駅)」だ。駅弁会の中でも、常にトップを走る人気駅弁ということは、誰もが認めるところである。
先日、東京駅の駅弁コーナーに立ち寄って駅弁を探す。ここには全国各地の駅弁が集められて販売されており、いつも売り場は大混雑、レジ前に行列ができる。そこで、峠の釜めしを発見して手にしたら、あれこれどうなっているの?
峠の釜めしといえば、陶器製の容器でズシリとした重さが大きな特徴。なんでも冷めないように駅弁を提供しようと、1953年(昭和28年)、亡くなった3代目の妻(4代目社長)によって考案され、天皇陛下にも献上された由緒ある駅弁で、それ以来守り通してきた容器であるはず。



私が写真の「峠の釜めし」を購入したのは3月の末。何と白い紙製の容器をカラフルな厚手の掛け紙が覆っている。その掛け紙には「信越本線横川駅・創業明治18年・元祖峠の釜めし」、「峠の釜めし本舗・おぎのや」と記載され駅弁マークも付されている。正真正銘の本物。
こちら調べてみると、「パルプモールド容器」と言って、サトウキビの搾りかす等を原材料にした、環境に優しい容器の使用を促進しているとのこと。2012年から導入だから、すでに10年が経過している。
陶器製の容器は、利用者から「重くて、持ち運びたくない」との声を受けて開発されたとか。釜めし販売当初のお客様本位の柔軟な対応がここにも活かされて、翌2013年には「GOOD DESIGN賞」も受賞している。



と言っても中身やカロリーは陶器製のものと一緒。釜めし型のミニ容器に漬物を添えるスタイルも一緒。陶器製のものが無くなった訳ではないのだが、パルプモールドの値段は1,100円と陶器のものより100円お安くなっている。
人気駅弁が伝統的な容器を守り続けることも大事ではあるが、おぎのや(荻野屋)はSDGs 達成に向けた取り組みを掲げており、従来の陶器製の容器のリサイクルやパルプモールド製の活用など図ることで目標達成と課題解決を図るとしている。
コロナ禍にあって駅弁業界も大変な局面を迎えている。アイディアを凝らした駅弁開発や販売方法にも各所で工夫がみられる。しかし、こうした時代を捉えた目標を掲げ、従業員と共有することこそ「峠」を越える力となる。おぎのや、天晴れ!



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これまでにいただいた変わり種の駅弁・ベスト3

2022年01月25日 | 駅弁
さて、またまた駅弁の話に戻るが、これまで出会った中で、全国でも珍しい駅弁を今回は紹介したい(また、駅弁?と思われる方もいるかもしれないが、このところのネタ不足の中、撮りだめていた駅弁の写真ならゴロゴロと転がっているので。)。



ご覧のとおり、写真は、折の中にそばが入っている。函館本線の「長万部駅」?長万部と言えば「かなやのかにめし」だが、実はそれと人気を二分していたのが「合田」の「もりそば」なのだ。(2004年購入時、600円。最近の情報で650円?)
何にもない長万部の駅で、よくもまあ販売し続けたこと。日本初のそばの駅弁。しかし、当初はごはんが入っていないということで「駅弁」の扱いはされなかったが、のちに特急北斗の車内販売などで人気を博すことになる。
かにめしとともに駅構内での販売から車内販売へと変遷したが、現在は両社とも駅前の店での提供。ただ、そばの駅弁自体は常磐線の原ノ町や山陰線・出雲市などでも以前販売されていた。合田のもりそばを含め、わざわざ足を延ばして購入したことがある。



「高崎駅」の「たかべん(高崎弁当)」といえば「だるま弁当」。根強い人気がある弁当であるが、ここでは数年前まで「上州朝がゆ」なるお粥の駅弁があった。
どこか本家の屋号に似た牛丼チェーンのテイクアウトで使用されるような保温容器に入って、結構温かくいただける。お粥の上にエビと栗、そして別容器に練り梅と味噌漬け、塩が添えられている。二日酔いの朝食にはもってこい!
やはり、新幹線なる偉大な乗り物の登場でスピード化が図られたせいか、朝限定の販売は難しかったようで、数年前に終売。この日は、出張で高崎泊まりだったもので、駅まで買いに言った記憶がある(2014年購入時、450円。https://blog.goo.ne.jp/jikokuhyou485/e/ccddefdff9e3bb12830bc940ebe4acc5)。



こちらは土讃線「高知駅」の名物駅弁「かつおのたたき弁当」。「安藤商店」という、高知の観光名所「ひろめ市場」にも出店する仕出し屋さんが調製・販売している弁当で、カツオのたたき?なんと駅弁にお刺身が入っている!
お寿司(酢で〆て)で提供される駅弁は各地にあるが、ここまで本格的なお刺身で提供されるのは全国でもここだけ?確か、カツオのたたきが入っている容器は、冷蔵保存されていたような気がする。それにしても鮮度だった。
確かに高知と言えばカツオのたたき、ひろめ市場で一杯やりながら食べるのは最高だとしても、こんな素晴らしい食材を駅弁にして、旅人に提供いただけるとはアッパレ!現在1300円(写真は2008年のもので、1050円。https://blog.goo.ne.jp/jikokuhyou485/e/cd2e42d0c4bdc06b140989445561dd84
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これまでいただいた駅弁・ベスト3を発表

2022年01月22日 | 駅弁
新潟の駅弁のクオリティを紹介する機会があったので、それじゃ全国的にはどうなのか?これまた全く自分の勝手な基準により、これまで食した中でベスト3を紹介したい。(順位はつけがたい。すべて出来立てを食したので印象深い。3つの駅弁と駅弁屋を、北の方から紹介する。意外性がなく、もっともなベスト3かもしれないが…)



根室本線(花咲線)で「厚床駅」を訪れたのは、2002年というから20年前。ちょうど小学生の子どもを連れて、JR北海道を走破している時のころ。釧路に宿泊し、わざわざ「かきめし」を求めるためだけに訪れた記憶がある。
調製・販売は、駅前で営業をする「氏家待合所」。100年以上の歴史があり、現在四代目の氏家さんが伝統の味を守っている。駅弁大会などの催事でも人気の駅弁である。現在、1,080円との価格であるが、当時は900円(それほど価格変動してないなー。)
牡蠣の煮汁で炊いたご飯が最高。列車から見える厚岸湾で養殖されるが牡蠣が特産品であるが、ご飯の上には、ツブやアサリも盛り付けらている。シンプルではあるが、極めつけの味だ。



続いて登場は、やはり見た目はシンプルだが、秘伝のスープで炊きこんだご飯が最高の味を醸し出しているのが奥羽本線「大舘駅」の「鶏めし」だ。そう、比内鶏の本場だ。
大館駅前に食事処も構える「花善」は、昭和22年の創業。数々の駅弁コンテストでも入賞の常連駅弁屋。直営で、全国各地で臨時販売をしているかと思えば、フランス・パリ「リオン駅」に期間限定ながら出店。常設化を目指しているとか。
写真は2003年。当時850円が現在は900円。(こちらも価格優等生。)「伝統の灯を消すな!」というより、積極果敢な駅弁屋さんに拍手を送りたい。



西の横綱といったところか、宮島名物の「穴子飯」は、やはり山陽本線の「宮島口駅」前の「うえの」というお店で購入する。(時刻表には、宮島口駅に駅弁マークがあるが、現在駅構内には売店はなく、購入はお店で!セブンイレブンでも買えるとの情報もあり。)
こちらも穴子のだし汁で炊いたご飯の上に、「これでもかっ!」と焼き穴子が乗せてある。調製元は駅弁購入の窓口があるほかに食堂も営んでいて、こちらも行列ができる大人気。創業明治34年(1901年)、駅弁とともに伝統の味を守り続けてきた。
フェリーの宮島口までの通りや宮島にわたってもお店はあるのだが、やはり老舗の味ということか?多くのメディアなどでも、日本一の駅弁とまで言われている。現在2,160円(写真・購入は2004年で、1,470円だっだかと。)




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新潟の駅弁2、消えていった駅弁屋

2022年01月18日 | 駅弁
思い起こしたように、せっかく駅弁の話題を書き込んだのでその続きを。
前回、駅弁業界は斜陽産業と失礼な言い方をしていたが、新潟県内の駅弁製造・販売会社(あくまでも駅構内で販売していたもの)は、全盛期に比べると半分くらいになっているようだ。(まあ、それでも健闘しているといってよいのでは?)
記録によると、上越線・小出駅や羽越線・坂町駅などでも販売の記録があるのだが、今回は、私が駅弁の写真を撮りだめてから、消えていった県内駅弁屋の駅弁を紹介していきたい。



長岡駅には、駅弁屋が三社あった。うち二軒(野本弁当部、長岡浩養軒)が閉業。うち一社については以前このブログでも紹介しているが、中越地震の影響を受けて廃業ということは、悲しい出来事だったし、もったいない気がしている。https://blog.goo.ne.jp/jikokuhyou485/e/11e4b1ba4e9d86ec60b93b65a164830ehttps://blog.goo.ne.jp/jikokuhyou485/e/f3e4472ebf6a5b6853b824be79f99dd8
「野本弁当部」は、先の書き込みのとおり私の判断基準において、ごはんが美味しかったことを記憶している。(「日本海さけかに合戦」が長岡浩養軒、「古志こころ」が野本弁当部。)
現在長岡駅では、「池田屋」のみが構内営業。長岡の駅弁の灯、伝統と歴史を守っていってほしい。



新潟県でも西の方、直江津駅には古くからのライバル二社が営業していた。いずれも駅前旅館で、隣同士。切磋琢磨して駅弁に新しいアイディアを持ち込んできたが、「センチュリーイカヤ」が2008年に駅弁事業から撤退した。
また糸魚川駅の「たかせ」の廃業は2013年というから、ついこの間まで営業していた。かの駅弁女王・小林しのぶさんも「消えた駅弁」シリーズで紹介している。https://mine.place/page/2976f32b-e748-461d-a00a-a35a85e03f75
こちらの二社は、北陸新幹線に開業を前に撤退・廃業ということではあるが、鉄道のスピード化が少なからず影響しているのではないだろうか?(「日本海浜やきめし」がセンチュリーイカヤ、「田舎ずし」がたかせ。)



上の写真は、峠越えの秘境にあった幻の駅弁。妙高高原駅「石田屋」の「笹寿司」と、磐越西線・日出谷駅の「朝陽館」の「とりめし」だ。妙高高原駅は観光地の玄関口として、日出谷駅は鉄道の要所として繁栄した。
石田屋は、駅弁の製造販売のほかに、駅前で土産物店を営んでいたが、鉄道を利用する観光客が激減。2011年、北陸新幹線の開業を待たずして駅弁撤退、土産物店自体も閉店した。
日出谷のとりめしは、かなり古くから駅前旅館の朝陽館が調製。SLばんえつ物語号の運行で一時立売復活、大人気の駅弁となったが、一人で切り盛りしていた店主が高齢化と体調不良により製造販売をやめたという経緯がある。無人駅となった日出谷駅のホームで、一人列車の到着を待つご主人・古沢さんの姿を思い出す。


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新潟の駅弁、最大の特徴で特産といえる「ごはん」で勝負!

2022年01月15日 | 駅弁


寒波到来とコロナ再燃のため、なかなか外に出る機会もなく、来週の大阪出張も結局コロナの影響で取りやめ。ネタ集めに苦労しているが、以前撮りだめた写真などを掘り起こして雑感を書き込むことにする。
上の写真、駅弁だ。新潟駅で購入可能な駅弁の紹介で、「まさかいくらなんでも寿司(新発田三新軒)」と「新潟たれカツ重(三新軒)」。どちらも新潟の代表的な食材を前面に出した人気の駅弁だ。
土地の食材や地方のグルメ・郷土食を活用した駅弁は、各地に存在する。駅弁業界は、鉄道のスピードアップにより斜陽産業となっているが、人気の駅弁はとなると催事販売やネット取り扱いなどにより、その人気は衰えるところを知らない。

ただ、私は好んで「幕の内弁当」を食することが多い。様々な食材が彩りよく配置され、中には必ずその土地を代表する料理が入っている。あちらに箸を運び、こちらに運びしながら、ごはんと混ぜ合わさった時に口の中で広がる味の変化を楽しむのが好きだ。
実はこの時、大事な食材となるのが「ごはん」の存在だ。幕の内弁当には、梅干しをはじめゴマなどのふりかけ類が乗せられることもあるが、白いご飯がしっかりと存在をアピールしているし、メイン食材といってもいいほど重要になる。
ごはん、お米といえば「新潟」の最大・最強の特産品。各地で駅弁をいただいてきたが、新潟の駅弁の特徴はやはりごはんにあるのではないか?そしてその魅力を最大限に引き出すのは「幕の内弁当」と思っている。



この写真は、同じく新潟駅で販売されている「鮭の焼漬弁当(販売:三新軒、製造:新発田三新軒)」と「新潟こしひかり弁当(新潟三新軒)」で、どちらも「銀シャリ」ともいえる白いご飯が特徴的だ。
「鮭の焼漬弁当」は、これでもかというほど大きな郷土料理である鮭の焼漬が入っている。ちょっと安易ともいえる盛り付けと缶詰パインが添えられているところに、ノスタルジックな気分にも浸れる。
「新潟コシヒカリ弁当」は名前のごとくご飯がメイン。やはり鮭やエビ、車麩など新潟ならではの食材を並べているが、この食材に注目し、買い求めるという人はそれほど多くないはずだ。

もちろん、新潟でも人気ナンバーワンの「えび千両ちらし」や、米沢の「牛肉どまん中」、森の「いかめし」、横川「峠の釜めし」などの人気駅弁を否定するわけではない。
新潟の駅弁のクオリティの高さは「ごはん」にあって、それを強調するためには「幕の内弁当」も大切にしていってほしいと思っているのだ。(人気駅弁を主力として製造・販売するばかりに、「幕の内弁当」の火が消えるのは悲しいから。)



蛇足になるが、普段から幕の内弁当を食べているという件について。上の写真は、テイクアウトの弁当屋のものと、スーパーで販売される弁当。様々な食材を取り入れており、いずれも幕の内と言っていいと思う。
ここでもごはんの存在感は大きい。こちらはいずれも「こしいぶき」という品種を使用している。新しい品種というと「新之助」が注目されてるが、こちらもなかなかの味と触感を持つ品種だ。
こうしたところにも、米どころ・新潟というありがたい恩恵を感じながら、幕の内弁当をいただいている。まあ、最近は鉄道による遠出をすることも少ないので、むしろこちらの方が私にとっては三役・横綱かもしれない。
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正月の事始めは「駅弁」の整理から

2020年01月05日 | 駅弁
新しい年、61回目の正月を迎える。今年も穏やかな正月。しかし、新潟県地方も雪は少ない。まあ、普段生活する上では、ありがたいことだがー。

今年も9連休と大型の年末年始休み。孫が行ったり来たりで、退屈はしなかったものの、結局家の中でゴロゴロして過ごすことになった。
そんな中で、私は時折部屋に閉じこもり、これまで食べつくしてきた駅弁の写真と情報、その掛け紙を整理する。2年以上は溜まっていたからね。(年越しの駅弁ネタで恐縮である。出かけていないので、話題が少ない正月休みです。)



このきっかけ、実は長男が小学生の時の夏休みの宿題に起因する。一緒に電車乗りの旅をしていた頃、最初は「単に電車に乗って、ゲームをして、駅弁を食べる」とうものだったが、何か記憶に残ることをとお思い、夏休みを機会に各地の駅弁を記録するということを始めた。

それ以前からの、駅弁の掛け紙は集めていたような気がするが、いつの間にか親父のライフワークとなり、旅に出ると駅弁を食し、その記録をつけるようになった。
このところ忙しく整理を怠っていたのだが、長い連休中に何とかしたいと思い腰を上げてみた。ここ2年間で100食以上を食べて、記録を始めて以来全国632種類の駅弁を食べたことになっている。まあ、ダブりもあるだろうからそれ以上ということに間違いない。

男のコレクション?は、時にくだらない、ガラクタ集めと思うことがあるが、自分のやっていることも「これが果たしてどうなる?」の世界で、特に目標とかがあるわけでもない。駅弁紹介のページを立ち上げるとか、さらに深堀する気もない。コレクションとは、そんな惰性の世界。そんな中に引き込まれてしまっているんですね。

まあ、今年も駅弁で気が付いたことがあれば、ここに書き込んでいきたいと思うし、掛け紙なども段ボール箱に放り込んでいければいいかー。
よかったら、美味しい駅弁紹介しますよ!

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鉄道の高速化の中で、長岡駅弁事情は?

2019年12月31日 | 駅弁


奈良、広島、島根、そして大阪という長旅。実は出発点は長岡だったんですよ、連れの上司の関係で。滅多に乗り降りする場所でもないので、ついつい駅弁などを購入。
駅弁はいつも食べたことのないものを選んで食べることにしているが、今回は池田屋の「魚沼コシヒカリ弁当」にする。

実はこの長岡、以前は駅弁や三社がしのぎを削っていたが、現在は池田屋一軒となってしまった。
このことを話題に取り上げるつもりで調べたところ、実は自分のこのブログがヒットしてきた。実は2009年7月3日に取り上げられていたのだ。なんという失態。だが、せっかく写真も撮ってきたので紹介しておく。

この時は「長岡浩養軒」が自社都合でこの年廃業。積極的な営業展開が上手くいかなかったと新聞記事を引用して紹介しているようだが、果たしていかがか?
また、2004年まで頑張った「野本弁当部」は、中越地震で店舗・工場が被災し甚大な被害が出たとして長期休業の上、廃業に至っているとしているが。。

長岡は新潟県内では新潟市に次いで二番目の都市。東京に向かうのが信越本線から上越線に代わり、鉄道の要所としての役割が増大する。そして、1982年の上越新幹線開業に伴い乗換駅・経由駅としても機能し、駅もその役割も大きく変わっていったのは事実である。
このとき、北陸方面に「かがやき」という特急が長岡始発で運行されていた時期(1988年~1997年)あった。485系に全車普通指定席、福井や和倉温泉まで乗り入れる列車もあり、一日6往復の時期も。そのほかに、新潟・金沢間には「北越」が走っていたので、長岡の駅は賑やかだったでしょう。
(写真:は開業当初、上越新幹線に投入された200系新幹線(2013年3月撮影)、「北越」の代替列車として導入された485系快速「くびき野」(2003年9月撮影)。いずれも長岡駅で撮影)



長岡の駅弁屋にとって大きな打撃は、1997年「ほくほく線」の開通にあった。これまで乗換駅・経由駅として機能が失われ、かつ列車本数も激減。「かがやき」の始発駅だったころの輝きは失われていく。
確かに、そんなときに発生した中越地震のダメージは大きいのでしょうけどね!
鉄道の高速化や地域の利便性を高めるための整備が、実際は駅弁業者をいたぶっている?鉄道の歴史を支えてきた地方の名物がなくなるよう何とも悲しい。北陸新幹線開業に伴い同じ境地にある越後湯沢の川岳軒、頑張るんだぞ!

(写真下は、懐かしの長岡弁当の写真で、野本弁当部の「鱩(はたはた)寿し」と長岡浩養軒の「日本海さけかに合戦」。)




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新潟駅新幹線ホームの駅弁屋が撤退

2019年07月25日 | 駅弁
新潟駅の新幹線ホーム13番14番線の駅弁を扱う売店、いつの間にか閉まっていましたね。気が付いたのもかなり前の話なんですが。



ご承知のとおり、再開発が進む新潟駅。工事が始まってからどのくらいになりますかね?
在来線を新幹線ホームに合わせるという工事は、乗り換えの手間や時間を短縮しようとのことで、新幹線ホームの11番線と在来線の5番線を対面化させるという画期的な手法を用いて、昨年の春に供用を開始した。

新潟駅の新幹線ホームというと、11番線12番線と13番線14番線の島型ホーム2面ということになるが、私たちのイメージでは(まあ、日本の鉄道複線の場合、左側通行だから)13番線14番線から始発は発車する頻度が多かったと思うですよね。
それが11番線での平面乗り換えが可能になったことで、そちらの発着が増えたということは確か。特に、我々特急いなほ号を遣う羽越線のウエラーにとっては、その感覚が顕著になっているのではないだろうか?

そういえば、朝早い新幹線のほかは、11番線乗り換えが増え、たまに13番線14番線に立つとちょっと違った感じになる。
客足が11番線12番線に向けば、始発列車を扱っていた13番線14番線では、以前のように弁当は売れませんよね。
といって、11番線のあるホームには駅弁専用の売店はなく、いまでは新たにホーム売店やコンコースの売店で駅弁を扱うようになっていました。お弁当の必要な方は、新幹線ホームに上がる前にお買い求めください。

これもある意味のスピード化や利便性を求めた結果か?少し寂しいような気がしますけどね。
同じ新幹線ホームのそば屋は大丈夫?昨年暮れ、在来線1番線にあったそば屋が閉店したというのがニュースになっていたけど。今度注目してみましょう。いや、一本遅らせても、蕎麦食べますかねー!
(写真下:新潟駅新幹線ホームと、私のお気に入りの幕の内「コシヒカリ弁当」)



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イオンで購入した淡路屋さんの弁当を食べて

2019年03月26日 | 駅弁


日曜の夕食は駅弁だった。
週末、遊びに来ていた孫が帰ると、老々生活を思い起こさせるように家には妻と二人暮らし。ご飯を炊くのも面倒だし、イオンで駅弁が売っていたので買ってきたという。
それでも、駅弁においても私の好みは「幕の内派」ということは知っているようで、写真の駅弁「京都の春」を購入してきた。おかずを様々楽しめるし、つまみにもなるしね。

駅弁を見ると「淡路屋」製。神戸の老舗駅弁屋のものだ。イオンだから関西の弁当屋か?
確かに前日には長男も淡路屋の名物駅弁「ひっぱりだこ飯」を食っていた。懐かしい容器だけが残っていた。(写真下:陶器製の蛸壺をイメージした容器。中身が入ったものは2004年購入・撮影したもの。)



淡路屋は、新神戸や西明石駅、山陽線沿線で駅弁を販売していたが、今では関西一円でも委託販売されており、東京駅などの駅弁コーナーでもその名前はよく見かける。
イオンはじめ催事での販売、空港、甲子園球場やほっともっとフィールド神戸などでも販売。ANAの機内食も納入している。関西に二はなくてはならない駅弁屋になっている。

というのも大阪には、かつて「水了軒」という弁当会社があり、大阪を中心として営業活動をしていたが2010年に廃業。この水了軒、会社名やブランド、工場等の施設が売却・別会社が運営になっており、当時から主力商品だった「八角弁当」だけが再現されて新大阪駅構内で売られているとか?今度探してみたい。(写真下:廃業前の水了軒の弁当「八角弁当」2003年購入・撮影。)

スピード化や旅行の時短が進み、列車から食堂車が廃止されて久しいが、新幹線の車内販売の中止などのニュースも流れ、駅弁業界も厳しい時代を迎えているが、関西の駅弁屋さんも頑張って!


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出張中、新幹線中は、幕の内駅弁で食事中

2016年10月09日 | 駅弁
出張が多くなっているこの頃。特に先週は1週間(正確には8日間)に三回東京へ。
鉄道移動は鉄ちゃんにはラッキーと言っていいのだが、東京は新幹線。これは味気ない。特に混雑を避けて、Max二階建ての一階席に座ると、景色は防音壁のコンクリートだけで、実に味気ない。
鉄ちゃんとしては、電車に乗っても寝ないことをポリシーとしてきたが、疲れがたまっていて不本意ながら寝るか、移動中に駅弁をいただくダイニングと決めている。

お弁当、どうしても幕の内系の駅弁選んでしまうんですよね。色々なおかずを食べたいということと、晩飯代わりにいただく場合は、つまみにもなりますしね。駅弁マニアをも自称しているが、幕の内駅弁マニアと言ってもいいかも。

お薦めの駅弁写真をアップしておくが、近年、幕の内の豪華になって、値段も高め。まあ、出張と言っても旅は旅だから、少し奮発してもいいと思っている。(写真上:東京弁当(東京駅・NRE大増・1,650円)と、山形のおもてなし弁当(米沢駅(東京「祭」で購入)・松川弁当店・1,300円))
その中でも新潟駅の幕の内系駅弁はクオリティ高いですよ。まあ米どころだけあって、ごはんが美味しいというのも幕の内では大きなポイント。
新潟始発の上越新幹線に乗るたびにあじわっているし、新潟に生まれたこと感謝しています。
(写真下:柳都御膳(新潟駅・新潟三新軒・1,500円)と、鮭の焼漬け弁当(新津駅・三新軒・1,050円))
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小郡駅弁当撤退、広島駅弁当が引き継ぐ

2015年09月15日 | 駅弁

一週間前の鉄旅の話題を引っ張り続けているが、最後の番外編として旅の主食となる駅弁に触れておきたい。

今回も幾つか食べた駅弁の中で気がついたことが。新山口駅で購入した「SL弁当」。もちろんSLやまぐち号の運行に合わせ開発された駅弁で、昼どきを走る車内でも販売もしているため、多くの人が購入する人気駅弁である。
私は新山口駅で購入した物を車内に持ち込んだのだが、食べようとしてビックリ。製造元が「広島駅弁当」の表示がある。新山口と言えば「小郡駅弁当」のはずなのだが。ここも撤退?廃業?一人ガックリしてしまう。(「新山口」は、以前「小郡(旧小郡町、現在山口市)」と呼ばれ、山口線・宇部線の連絡駅として鉄道の町として発展した。)

後で調べてわかったことだが、この4月末で小郡駅弁当は駅弁事業から撤退し、広島駅弁当(広島市)が継承したそうだ。これで山口県の駅弁屋は無くなったことになる。
そういえば購入時、ホームのワゴンの中に「ふくめし」が置いてあったことを思い出して更に調べると、小郡駅弁当は、先に撤退した下関駅弁当・徳山駅弁当を吸収した上、両駅の名物駅弁を継続して販売していたとか。それを今回は広島駅弁当が引き継いだということだそうだ。

全国的に押し寄せている駅弁屋の撤退・廃業は寂しいことだが、引き続き現地で販売をしてくれる駅弁屋が現れるというのも頼もしい。そして実に以前のものと味も中身のレイアウトも、そっくりそのままに作ってあるそうです。ふくめしも買っておけばよかったなー。

(写真上:今回購入した「SL弁当」は、小郡駅弁当時代と全く同じ内容で調製してある。写真下:1975年の新幹線の博多延伸を記念して販売された小郡駅弁当の名物駅弁「鱒すし」は、一旦途絶えたものの30年後期間限定で復活。2005年購入時の貴重な写真)
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高崎に宿泊した朝は、「朝がゆ」の朝食で

2014年05月14日 | 駅弁

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ブログへの駅弁ネタは久しぶり?

出張で、高崎駅至近のホテルに宿泊することになり、どうしても食べたかった駅弁があった。ホテルは朝食が付かないプランを選択して、狙うは朝2時間・限定100食販売の「上州・朝がゆ(写真上)」がそれだ。

朝のみの販売だけに、新潟人が普通に求めようとするのは至難の業。6時半に駅の売店に一番乗り。高崎に宿泊してこそ手にすることのできる品だ。

いたってシンプルな内容であるが、お酒で体を酷使している者にとっては、優しく気の利いた一品。保温性の高い容器を使用し、店頭の保温ボックスに入れてある心づかい。(少し冷めていた?というより早かったので温まっていなかった?)

高崎といえば、新幹線で東京へ1時間。新幹線通勤のサラリーマンにも人気だとか。450円という値段も魅力(先日まで350円だった)。「だるま弁当」で有名な「たかべん」の謹製のユニーク駅弁だ。

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地元のスーパーで東の横綱「かきめし」ゲット

2013年04月24日 | 駅弁

久々の休みになった日曜日、朝から撮り鉄をきめた。

朝こそカーブを求めて隣のS市まで足を伸ばしたものの、目的の「国鉄色」の特急は姿を見せず、その後は自宅近くを撮影ポイントにする。出動は、全5回。

そんな時、線路の目前にあるスーパーで駅弁を販売しているとの情報が入る。これは、覗いてみないと帰りに立ち寄ることに。デパートやスーパーでも、時々やっていますよねー、駅弁大会。

ただ、種類はあまり多いとは言えない。前回も同じようなことがあったことを思い出す。都会のデパートの催事場での販売と違って、売れ残りのリスクも高いから仕方ない。

10種t類程度の中から、食べたことのない駅弁を一つと、厚岸の「かきめし」をチョイス。この「かきめし」は、厚岸まで買いに行ったのに売り切れ、2回目の訪問でゲットできたという思い出深いもの。

味のほうも格別で、甘く煮たかきと、その煮汁を使って炊き上げられたご飯が絶品。これまで完食した全国500食の駅弁中でも、押しも押されぬ東の横綱と言っていいだろう。(ちなみに、西の横綱には、山陽本線宮島口駅の「あなごめし」を挙げさせていただく。)

(写真下:厚岸駅・厚岸駅前氏家待合所謹製の「かきめし」。ブログのアルバム「魅力的な北海駅弁」でも紹介しています)

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エキナカ繁盛?注目は東京駅「グランスタ」

2012年06月30日 | 駅弁

エキナカって知ってる?駅の改札内の商業スペースで、最近も東京駅や上野駅で新しいエリア、新しいお店がオープンしているとか。今朝もニュースで見ましたよ。

これって、JR東日本の戦略の一つ?大宮駅や品川駅などにも「エキュート」の名前で、魅力的なカフェ、フード、スイーツ、デリカ、駅弁などを扱うとともに、全国各地の老舗をテナントにするなど徹底した顧客志向を追求し、注目を集めている。

東京駅でよく使うのは、中央通路の地下一階にあたる「グランスタ」と言われるエリア。駅弁と呼んでいいのか?というほどのご馳走が入った専門店の弁当などが手に入る。お酒の専門店もあるから、出張帰りの「新幹線居酒屋」の仕入れ先になる。

最近、注目しているのは、本格的駅弁屋「ニッポンの駅弁」は、新幹線北改札口前のノースコーストと言われるエリアにある「グランスタ・ダイニング」の駅弁専門店。http://gransta.jp/dining/store/index.php?pid=226

こちらは、NREの運営であるが、日本各地の有名料亭や駅弁屋と提携・開発した駅弁を販売している。少しだけお値段は高めだが、間違いない「駅弁」を提供してくれるので、ぜひ一度お試しあれ!

なお、「ニッポンの駅弁屋」の店先には、新潟・加島屋のブースがあって、サケ・はらこのミニ弁当なども実演販売。他に、このノースコーストには、テイクアウトできるメニューを揃えたレストランなどもありますよ!

(写真下:ニッポンの駅弁屋で購入した、金沢の老舗料亭(駅弁販売)・大友楼の「金沢のしらべ」1800円(上)、西麻布・分とく山監修で八戸・吉田屋謹製「分とく山・津軽景色」1400円(下)、いずれも平成24年5月購入)

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