行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

改札内・在来線ホーム上にある貴重な長野駅の立ち食いソバ屋

2023年01月25日 | 駅弁


今回の東京への出張には「大人の休日パス」が適用期間だったため、いつもより5,000円以上安く電車移動をすることができた。まあ、ちょっとした業務を受託する会社への経費節減貢献ということだが、この切符、四日間JR東日本管内が乗り降り自由。東京往復は一泊だったため、もう一日だけ見分を広げるため電車に乗ることにする。
行先は長野。長野でソバ(蕎麦)でも食べようと新潟から高崎へ、そして長野新幹線を使うという贅沢な旅程を立てた。ソバ?どうせなら駅の立ち食いソバにしようかと。少し調べてみると、ソバ処の信州・長野にあっても、駅構内の立ち食いソバ屋にも閉店の波が押し寄せていることが分かる。
JR長野駅には、各在来線ホーム、新幹線ホーム、待合室、コンコースと、新幹線開業時には少なくとも7店の立ち食いソバがあったことがある。しかし、現在は3店舗。ホーム上にあるのは6・7番線と新幹線の上りホーム(写真一番下)、そしてコンコースに1店舗(写真一番下)となっている。



これは食べておかないとと思い、新幹線で長野に到着後、新幹線ホームのソバ屋を横目に、在来線の6・7番線ホームに向かう。ここは、松本経由で長野に向かう特急「ワイドビューしなの」の発着ホーム。定位置でもある階段下に「信州蕎麦処しなの」がある。
丁度お昼時で、特急列車の発車の時間が迫っているということからも結構お客さんがいて、蕎麦屋のカウンターや傍のベンチに丼を抱えて座りながら食べる人などもチラホラ。なかなか繁盛しているように見えるのだが、果たしてどうだろうか?
ここで、JRが機転を利かせているのが、特急しなのの到着ホームは島式ホームが違う5番線とかの場合もあるのだが、名古屋行きの発車は必ず6番線からということに気が付く。このソバ屋は、特急電車利用者のオアシスとして機能している反面、在来線3・4・5番線からは以前生そばを提供し評判んも高かった店が撤退していしまった。



長野駅は橋上駅になっているが、在来線線路は平面利用。2階改札口を出たところ(改札外)に、以前構内で駅弁を売っていた「ナカジマ会館」の立ち食いソバ屋が元気に営業していた。駅と地下通路で長野電鉄・長野駅にも改札外にも営業を続けるソバ屋があるそうだ。
ソバ処・長野だからこそこうして駅構内・改札外に立ち食いソバが並んでいるものの、このホーム上のソバ屋はホント貴重な存在となってきた。地元の新潟駅でも、駅再開発・駅ビル改築に伴い、1番線上の立ち食いソバが4年前に惜しまれながら閉店。マスコミでも取り上げられたことがあった。
確かに新幹線ホームのコンコースでは改札内にソバ屋があるという風景に出くわすことはあるが(郡山駅、福島駅)、首都圏の以外の在来線のホームからアクセスできる店となると甲府、松本、土浦、あとどこにありますかねー。コロナ禍もあり厳しい経営だとは思うが、ぜひ頑張ってもらいたいと思った次第です。
(※あえてカテゴリーを駅弁とした。撤退・閉店情報が相次ぐ駅弁屋も立ち食いソバ屋も頑張ってほしいという意味を込めて!)

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ご利益あるか?神田・出世不動尊をお参りして

2023年01月22日 | 旅行記・まち歩き


月一回の東京での勉強会。今回「土木の絵本」を思い起こさせてくれた今月の勉強会を前に、同じ事務局メンバーを誘ってまち歩きをしてみた。
この勉強会は、毎月神田の業界新聞社の会議室を借りて開催されていて、神田は第二の故郷、江戸と言えば「神田の生まれよ!」と言ってもいいほど何回も通っている場所である。
JR神田駅から一ツ橋方向へ15分ほど歩くのだが、いつも歩く西口商店街(神田駅西口通り)から一本南側の通りである「出世不動通り」を歩くことにする。



出世不動通り?何やら意味のありそうな通りであるが、その名のとおり「出世不動尊」が鎮座する場所であることからこの名が付いているという。ご利益ありそうなので、少し調べてみた。
この不動尊、江戸城の鬼門を守るということから祀られたというが、ご本尊は円珍(智証大師)の作と言われているが、そうすると1100年以上前のもの?これが確かなら、凄い国宝ということにもなるが…。
それが、今はビルの谷間にひっそりと、こじんまりとした場所に祀られているのだが、出世にご利益がある不動明王ということで、お参りする人も多いのだという。



以前、この付近に立派な本堂があって、僧侶もいたというのだが、戦火により焼失。本尊は熊本・天草に疎開(?)していたため難を逃れたという。これまたご利益がありそうだ。
地元商店街や有志の協力・尽力により、ビルの間の手狭な場所であるが大事に守られてきており、相撲取りが出世の祈願などにも訪れているとか。
そうそう、同行した後輩で上司のトーマスをぜひ連れてきてお参りさせたいと思っていたのが今回実現。さて肝心の出世が実現するかどうか?不動明王のご利益はいかほどか?異動発表の春を待ちたい。
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「土木の絵本(その2)」家康は江戸をどうする?

2023年01月21日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)


さて、東京の勉強会にゲストとして登場した緒方英樹氏。現在は、理工図書という会社の取締役で、引き続き土木に関する書籍の発行に情熱を注いでいるということから、短い時間であったがお話しを聞く時間があった。
冒頭、紹介していただいたのが、なんと立山カルデラの話。大転石や立山カルデラ砂防博物館、白岩堰堤に赤木正雄。おやおや、私が昨年何回となく訪れていた常願寺川の見慣れた写真などが目に飛び込んでくる。もう、ぐっと心を捕まえられてしまう。
日本の近代土木という観点からは、鉄道や発電という文明開化という視点では大きいものがあるが、やはり砂防・治水、暴れ川との戦いは太古の昔から続いているということを言いたかったものと思う。



そして戦国武将の話では、「土木の絵本」で見たような挿絵も紹介。領地領民を守るため、織田信長や佐々成政、徳川家康、伊達政宗などの土木事業を取り上げている。
ただ、その中で徳川家康はちょっと違うという。低湿地帯の関東平野のいわゆる関八州の中から、最も低地にある江戸に本拠地おいた。大河ドラマを引き合いに「どうする家康」といったところか?
家康は利根川(現江戸川、旧太日川)の東遷を実施し、江戸城を中心として堀や運河を張り巡らす。要害の為の河川整備という観点もあっただろうが、これが水運を発展させ、江戸を経済的都市として作り上げることになったのだ。



緒方氏は、家康は都市プランナーだったと言う。堀や運河はまさに骨格であり、江戸を「都市」にしようとする崇高な目的に基づいた人工の交通網だったのだ。
実は、東京の土木構造物を調べているときに、いわゆる海抜ゼロメートル地帯の江東デルタ地帯を取り上げようとしていた矢先の今回の家康と土木の話。興味深く拝聴させていただいた。
それにしても歴史を取り上げて地域を見つめる…土木に限らずまちづくりには大事な視点だ。知識だけでなく、熱いだよな、緒方さん。その情熱も見習わないとね。


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「土木の絵本(その1)」その内容と仕掛人

2023年01月19日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)


月に1回、東京での勉強会。そこで、めちゃくちゃ興味のある話題に出会った。土木に関するこの日のプログラムだが、それを紹介する前に触れておかなければならないことがある。てっきりこのブログでも紹介済みと思っていたが検索してもヒットしないので改めて触れたい。
というのも、今回の勉強会での話題は、忘れかけていた今回絵本する絵本と密接に関係する。絵本?子どもの見るものであるが、内容は土木について紹介し、その重要性を子どもたちにも理解してもらおうという崇高な目的を担っている。
かなり以前に、「㈶全国建設研修センター」という業界団体が発行したもののようだが、増版の予定がないということから、許可を得て自分が世話になっている建設会社が独自にコピーし、増刷を試みたという経緯があるもの。



絵本と言ってもかなり文字が多い。その道の人から言わせると絵もマニアックなもので、子どもが喜んで手にするとは思い難い内容でもある。
ただ、内容的には洗練されている。というか、編集に携わった人たちの土木は人々の暮らしを支える重要な仕事であるとの思いが伝わってくる。これに我が社の社長ならずも、建設に携わる人たちが感動するというのは良く理解できる。
5冊セット。行基・空海の奈良時代・平安時代から戦国武将、そして土木という分野で近代日本の基礎を築き、広く世界でも活躍した人、その土木人の熱い思いを紹介したもので、逸品だと私自身も感じる絵本である。



これまでもこのブログで紹介してきている小樽港防波堤の広井勇、大河津分水の青山士、お雇い外国人技師である常願寺川のデ・レーケ、日本の鉄道敷設に力を注いだモレルなどが登場し、私のブログネタを提供してくれたのもこの絵本といっていい。
作者は絵本作家の加古里子(かこ・さとし)。しかし、もう一人、編集人として建設研修センター勤務(当時)の緒方英樹という人の名前が記されている。
冒頭触れた勉強会で、ゲストスピーカーとして登場したのが緒方英樹さん。以前にもお会している人ではあるが、土木の絵本を思い出し、そして興味深いお話を聞き、改めて紹介したいと思った次第である。(次回に続く。)
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ネットショップ、正月に届いた二つの荷物の違い

2023年01月17日 | 日記・エッセイ・コラム
今回の年末年始の休みは全く外に出かけなかったし、嫁いだ娘たちも帰ることはなかった。内孫と家で過ごしながら正月を過ごした。
そんなゆったりとした時間の中で、ネットとテレビだけがお友達?ついつい初売りのセールに目が行きがちになり、2つの道具を買い込むことになった。
一つはアマゾンで購入したキャンプ用のストーブ。対流型のキャンプ用小型ストーブ。以前から探していたが、アラジンは高い。国産メーカーのものもファンヒーターよりもかなり高額となるのはなぜ?使用頻度を考えると、そんなに高価なものは必要としない。



「アルパカ」との記載があるが海の向こうの大国製のものが目に留まるが、かなり怪しい。まあ、それでも前述の理由から「安いなら何でもいいや」と投げやりにパソコンをポチっと押す。
注文から到着には10数日。明らかに船便。段ボールに粘着テープがぐるぐるにまかれた状態で到着。かなり乱暴な梱包だが、内箱はきれいで、付属のカバーに入ってきたので見た目の状態はまあまあ。
ちょっと怖いのでガレージに持っていき点火。勢いよく炎を上げて黒煙が吹き上げるが、まあ使い始めだから。少しだけ火力の調整が必要だが使える使える。それより使うシーンがあるか、長く使えるかはかなり問題ではあるのだが。



もう一つの買い物はクリーナー。こちらは佐世保発のテレショップで有名な会社。以前は日立のクリーナーを取り扱っており、どうしようかなーと思っていたのだが、今回期間限定でダイソンのものを取り上げていた。
ダイソンのコードレスで軽いといううたい文句と、本日限り!との触れ込みにすぐにネット検索。以前も同社で買い物をしていることから会員になっているのですんなり手続きを完了。
すぐにでも配送できるし、配達日も指定できるというのだが、間違いなく在宅していることを想定して次の週末を指定。きっぱりとその日に届いた。



こちらは外箱もきれいな段ボール、内側にはメーカー商品専用ロゴ入りの段ボール。各部品も細かく段ボールで梱包されて、箱の中にキッチリと納まっている。さすが信頼のショップとメーカーだ。
クルマの社内掃除用に買ったものだが、「おもちゃみたい」と毒舌を吐く妻は、「これは軽い」と喜んで使用。コードレスは何回か使ったことはあるが、軽いというのは更に手軽に使うことができる。
もちろん吸引力はお墨付き。もう片方の荷物の梱包と使い出からすると、後者は今年初の大当たりになったようだ。

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2023年、イチゴ工場の新たな挑戦の年になる

2023年01月14日 | 仕事(教育活動・いちご・建設・選挙含む)


新しい年もすでに二週間が経過。豪雪に見舞われた年末とは打って変わって、穏やかな日が続いている新潟地方。そんな新しい年に新しい仕事が動き出しそうだ。
第二の職場でもあるイチゴ工場。室内で一年中栽培・収穫が可能である自慢のシステムを確立した工場だが、新しい年、新しいプロジェクトとして、イチゴの加工品を製造・販売することに挑戦する年になりそうだ。
このプロジェクトは昨年から計画されてきて、現在慌ただしく準備が進められている。店舗の建設、商品開発、人員配置や備品・什器、PR関連の段取りなど、連日喧々諤々親会社の企画担当を交えて議論されている。



このイチゴ工場は、先にも紹介したとおり、LEDライトを光源として完全に室内で栽培されている。工場はR&Dセンターとして、様々なイチゴの栽培に成功してきた。
新潟は、ご承知のように冬は日照時間が極端に少なく、寒冷で雪深い地でもあることからイチゴの栽培には、あまり向かない土地とされてきた。他の産地では、この1月頃からイチゴ生産は最盛期を迎える。
県でも品種改良などを重ねて「越後姫」という品種を開発。ハウス栽培などでブランド化に成功しただけでなく、甘くて香り高いイチゴは県内だけではなく、全国にファンを拡大しているという。



ただ、越後姫は果肉が柔らかいこともあって長距離の輸送に向かない。特に室内栽培の当工場産は甘やかされて育っているせいか特に柔らかく、LEDを使ったシステムを消費地近くの現地で設置することなどが想定されていた。
輸送難を克服するため、もう一つの考え方として浮上していたのが今回着手することになった加工品での販売や遠地での消費拡大である。店舗を構えてまでやることかどうかは別として、工場設立10年目、新しい可能性に向けた第一歩を踏み出す。
もう少し具体的になったらまた書き込むこともあると思うが、今はここまで。自分は店には立たない予定だが、裏方に回って新しいプロジェクトを見守っていきたいと思っている。

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