我が家の仏壇にお供えの品と帽子?あら、国鉄マンで、昨年亡くなった伯父が使っていた駅長さん仕様の帽子だ。金帯が、少しくすんでいるけど、これまた味がある。
伯母が、「持っていけというもんで」とのこと。鉄ちゃんということを知っていての形見分けだそうだ。これはレアな品、しかも本物!大事にします。
駅業務に携わった伯父は、とても厳格な人。駅に遊びに行っても、常に怒り顔で、時計を見ている姿が印象的っだ。本家で育った私にとっては、怖い存在でもあった。
実家が踏切前で汽車を見ながら育ったこと、小さい頃は目の前の踏切番のおじさんが最も身近な大人だったこと、そして伯父が国鉄マンであったことなどからして、鉄分は入るのは当然なのかもねー。
3月は気ぜわしいですなー。卒業式、退職者の送別会、人事異動による配置換えなど。まあ、毎年のことではありますが、今年は地元の幼稚園が閉園し、本日そのセレモニーに参加してきた(写真上)。
51年の歴史の中で、ほとんどその園舎や園庭を変えておらず、設立当時のまま。しかもその時から、地元の小学校の旧校舎を再利用したものと言うから、歴史が詰まっている。
取り立てて「これ」といった建築様式を持ち合わせたものではないが、誰もが学校や幼稚園としての雰囲気を懐かしがるような作りで、この日も参列した多くの方々がノスタルジックな思いに浸ったに違いない。
閉園は寂しい限りだが、この歴史の中で育まれた子どもたちの中は、立派に育ってくれていると確信している。園舎・園庭、先生方、保護者や地域の皆さん、ありがとう!
(写真下:今回閉園する幼稚園の園舎)
すでに触れているところだが、地元の羽越線では今回のダイヤ改正で、あけぼのが時刻表から消え、特急いなほは、そのほとんどが新型(「フレッシュひたち」のリニューアル車)E653系に代わる。特急の一番列車「いなほ2号」を駅まで見に行ったけど、新型になっていました。当たり前と言えば当たり前だが。
それでも、旧型485系も午前中に一往復、午後一往復走り続けることになっている。初日のこの日は、その運用に国鉄色が入って撮影に出かける。夕方の上りの写真をアップします。(写真上)もう少し、頑張って485系!
この日は寒かったが、雲の間から陽も差す天気に、夕陽を浴びる列車を期待したのでが、むしろ撮影帰りには夕陽を背にした「城の山古墳」が綺麗にシルエットを映し出していました。(写真下)
岡山へ行く。井原に行く。なら、「井原鉄道」でしょー。岡山県と広島県の山間を走る三セク路線である。
岡山で一泊、朝早く電車を乗り継ぎ、伯備線の清音から井原鉄道に乗る。朝は専用列車状態で井原まで行き、帰りは福塩線の神辺に出て、完全乗車後、福山へ。 総社からカウントしても、全線40キロ。ただ、開業が平成10年と比較的に新しい路線で、そのほとんどは高架化されている。立派なトンネルや橋梁も印象的だ。 上下分離方式により、鉄道運営部門のみが三セク運営されており、僅かながら単年赤字というが、利用者は微増。地域の足として愛され、活用されているんですなー。 これが目的?とんでもない、芸術鑑賞に足を運んだ時の副産物ですよ。 (写真上:井原鉄道のIRT355形の1番車両(井原駅で)、写真下:井原鉄道の朝の車内)いやー、強行軍で岡山まで行ってきました。どうしても、「田中美術館」の大平實特別展を見に行きたくて、予定が空いた金曜の午後と土曜を使っての一日半のとんぼ返り。
地元の彫刻家・大平實氏が、彫刻界の権威ある賞「平櫛田中賞」を受賞。我が社所蔵の展示品も特別展に展示されるということもあるし、電柱の生まれ故郷である岡山県井原市を訪問してみたかったから。
平櫛田中は、107歳という生涯を閉じるまで、彫刻家としての創作活動をした日本を代表する方。「60、70は鼻たれ小僧」という名文句を残し、80歳を超えてからの意欲的な創作活動が目を引く。
若いころの貧乏生活や長男・長女を結核で亡くすなどを不幸を乗り越え、文化勲章を受賞し、東京芸大の名誉教授なども務めた。今回の大平氏の受賞を機に調べていくと、とても魅力的な芸術家に思えた。
大平氏の作品を二つのスペースに展示した田中美術館で、学芸員の青木さんが付きっきりで解説してくれた。滞在わずか2時間半だったけど、これまで知らなかった大平氏の作品・作風と、田中の魅力を再確認する旅になった。
(写真上:美術館内の特別展の様子(1階部分)。特別に許可を得て撮影しています。写真下:井原市立田中美術館のエントランス。)
イチゴをいただきました。
このイチゴ、実は工場で作られたもの。廃校になった学校の教室を活用し、LEDライトを光源に、水耕栽培。新しい農業スタイル、いわゆる6次産業の試作品。
栽培初年度で、施設の準備や栽培方法の試行錯誤で、出遅れたものの十分な糖度を誇っていました。将来的には、粒も倍以上の大きいものになるそうで、高価での取引が期待されている。
何よりも、甘い香りが凄いんです。持ってきてくれた工場の責任者Sさんが差し出すと、もう香りがしてきて、ケースの蓋をあけるとなおさら。
春の香りともいえますが、この栽培方法は、室内の温度管理さえできれば、年中収穫できるという強みもあるとか。新しい地元の名産品と知っても期待できますよ。