無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

小さいおうち

2014-01-28 | 2015以前の映画評


「小さいおうち」 山田洋次監督 ××

 1937年(昭和12年)頃に山形から東京へ女中奉公に出ていたタキ(黒木華)が暮らした「小さいおうち」で起きた奥様(松たか子)と夫の部下(吉岡秀隆)との秘めた恋物語です。
 大叔母のタキ(倍賞千恵子)が亡くなり、大学生の健史(妻夫木聡)にタキのノートが遺品として渡されます。そのノートはタキが少しずつ書き溜めたものでした。そこに書いてあったのは戦争末期の東京で生きていたタキと奥様と小児まひのぼっちゃんとの生活でした。そして、密やかな恋とその悲しい結末なのでした。
 山田洋次らしい家族の問題に反戦の思いを絡ませた上に、秘めた恋愛を取り上げました。うまくまとまっていますが、出演者が「東京家族」(数日前にテレビで放映)とほとんど変わらず新鮮さに欠けました。新しい才能を発掘し育てる責任がベテラン監督にはあるのではないでしょうか。
 タバコは、タキが最初に奉公する家の小説家役の橋爪功が数回喫煙しました。(×)また、夫の会社の同僚も1回喫煙しました。(×)「東京家族」は無煙だったのにまたタバコ宣伝監督に戻ってしまい大変残念です。もしかして「時代がそうだった」とかと、言い訳を言うのでしょうか。

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