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スポットライト 世紀のスクープ

2016-04-28 | 2016外国語映画評


「スポットライト 世紀のスクープ」 トム マッカーシー監督 米 ☓

 アカデミー賞作品賞、脚本賞受賞作。
 2001年、新聞社ボストン・グローブの「スポットライト」というコラム担当チームが、カトリック教会聖職者による子どもへの性的虐待事件の真相を教会の隠蔽圧力を乗り越え公にしていく姿を描きました。
 聖職者による性的虐待事件は以前から告発がなされていたものの、教会の権力で握りつぶされていました。そんな折、新任の編集長バロン(リープ シュレイバー)はスポットライトチームに取材を掘り下げるよう指示します。チーフのロビー(マイケル キートン)をはじめ4人のメンバーは被害者や弁護士などに話を聞きに行きますが、守秘義務や教会を敵に回すことへの恐れから取材は難航します。しかし、虐待をしている神父が数人ではなく数十人に及び現在も被害者が増え続けている現状をつきつけられると少しずつ風穴が開けられていくのでした。
 地味ですが実力のある俳優たちがそれぞれ名演技を見せています。特におとなになってきちんとした家庭と仕事を持ち精神的にも安定している人でも過去の「そのこと」に触れられると、じわりじわりと表情が変わっていく演技などはおおげさなアクションやCG映像を観るよりもずっと心を揺さぶられる演技でした。
 陰で記者たちの仕事を支える、資料係の職員などにもスポットライトをあてるともっと重厚さが出たのではないでしょうか。
 タバコは、冒頭の1970年代の場面で結構印象的に映されました。(☓)
 

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