無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

神様メール

2016-05-27 | 2016外国語映画評


「神様メール」 ジャコ ヴァン ドルマル監督 仏ベルギールクセンブルク △ ☆

 ブリュッセルのアパートに住んでいる「神様」は意地悪なことばかり考え、パソコン操作で人間社会を翻弄しています。娘のエア(ピリ グロワーヌ)はそんな父親が許せずある行動に出ますが・・・。
 エアの父親(ブノア ポールヴォールド)は神様ですが、タバコは吸う、ビールは飲む、妻は無視します。その上、娘をベルトでたたいてお仕置きをするとんでもない男です。エアは人間社会を救おうと余命を知らせるメールを送信してしまいます。混乱した社会を救うためエアは地上に出て小さなキセキを起こし、絶望した人々に生きがいを与えるのでした。
 「愛に不器用でさみしい人生」だった人々が生きているうちに本当の自分に戻っていく姿をコミカルに、そして深い愛を持って描きました。特に世界を救ったのは神様から虐げられていた女神様だったというオチは最高です。
 個人的には、女神様の趣味だった刺繍を使ったエンドロールは大変オシャレで素敵でした。映画の技術はさまざまに進歩していますが、ヨーロッパ文化の歴史の奥深さを感じさせる、ハリウッドでは決して制作されないタイプの作品です。カトリーヌ ドヌーヴとゴリラのラブシーンは映画史に残る迷場面です。(☆)
 タバコは、ダメな神様のみ喫煙しました。薄汚い描写だったので(△)です。


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スノーホワイト ―氷の王国―

2016-05-27 | 2016外国語映画評


「スノーホワイト ―氷の王国―」 セドリック ニコラス トロイヤン監督 米 ◯

 「白雪姫」物語のその後の物語です。
 邪悪なラヴェンナ女王(シャーリーズ セロン)には心優しいフレイヤという妹がいました。ある事件をきっかけにフレイヤは北の国で氷の王国を築き、強力な軍隊で次々と征服していきました。氷の王国には「愛してはならない」という掟がありましたが、子供の頃から戦士として訓練されてきたエリックとセラはいつしか愛し合うようになり、フレイヤの逆鱗に触れ、引き離されてしまいます。
 二人は魔法の鏡の行方を探しているうちに再会しますが・・・。
 ハリウッドらしい作品です。特殊撮影を駆使して見たことのない世界を描いています。衣装なども凝っていますが見たことがあるような場面が多く新鮮さに欠ける作品でした。
 タバコは、なし。無煙です。


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