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「溺れるナイフ」 山戸結希監督 ◯
ジョージ朝倉原作の人気コミックを女性監督が実写映画化しました。
中学生モデルの夏芽(小松菜奈)は家の都合で海辺の浮雲町に引っ越してきます。町で一目置かれているコウ(菅田将暉)に惹かれます。夏芽の写真集を出版する話が持ち上がり地元で撮影が行われます。コウの気持ちは収まりません。一方、写真集がきっかけとなり夏芽は事件に巻き込まれ立ち直れなくなります。そして、高校生になるころ二人の関係は切れてしまいます。このまま別々の人生を歩むことになってしまうのでしょうか。
クライマックスには勇壮な那智の火祭りが、事件に翻弄される若い二人を象徴的に映し出されて見ごたえがあります。海中で二人が戯れる場面などは女性目線で菅田も小松も大変美しく描かれています。特に菅田は「セトウツミ」では大阪の言葉を今作では那智の言葉を流暢に使っていて俳優魂が感じられました。
ただ、現実なのか夢なのかはっきりしない部分が残り、なんとなく未消化で終わってしまいそれが残念です。原作を読んでなくても理解できるような流れにしてほしかったです。
タバコは、なし。無煙です。