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「犬猿」 吉田恵輔監督 ☓☓!
性格や行動が異なる兄弟と姉妹それぞれの葛藤を描きました。吉田監督のオリジナル脚本です。
印刷会社の営業をしている和成(窪田正孝)は真面目に働いています。人のいい父親が被った借金の返済を毎月していました。一方、兄の卓司(新井浩文)は乱暴者で服役していて、今日出所してきたのです。
また、和成が営業で訪れる印刷会社には病気で倒れた父親に代わって社長の仕事をこなす由利亜(江上敬子)と、顔は可愛く巨乳が魅力の妹の真子(筧美和子)が和成を巡って姉妹のトラブルになっていました。性格は真逆なようでいて結構似たところもある、大嫌いだけど放おっておけない兄弟姉妹をコミカルに描きました。
収穫は江上敬子の怪演です。(幼いころを演じた子役も良かった)「一人ダンス」は「2018日本映画名場面賞」(そう言う賞があれば、ですけど)確実です。新井浩文の傍若無人ぶりも板についています。もしかして本当にああいう人なのと思えるほどの名演技でした。
また、冒頭別の映画の「予告編」が始まり、観客は一瞬「あれっ?」と思わされますが、それも監督の演出の一つで、あとになって笑えます。吉田監督の「キラキラ映画」が観たくなるかも。
タバコは、新井が禁煙している弟の部屋で喫煙(☓)。その後「どうでもよくなった」弟の窪田もなぜか喫煙してしまいました。(☓)
タバコの消し忘れによるボヤ騒ぎがあり、タバコのマイナスイメージの場面もありました。放火を除くとタバコが火災の原因のトップです。
映倫へお願い。タバコの吸殻をビールや缶コーヒーなどの容器に入れる場面がある場合は「決して真似をしないように」というテロップを入れるよう指導してください。