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一 + 一 (にのまえじゅんいち)

2011-10-03 00:00:00 | 雑記

 

あの歴史的名勝負で有名な渡辺竜王VS羽生名人(当時)の第六局と七局に現れた局面。

先週、リュウ君に後手を持ちたいと矢倉でリクエストされ、この局面にならなかったので、今回はキッチリ誘導した。

羽生さんは、ここで▲7九角、怒る佐藤さんは▲5六金で、もう一手▲5七銀がこの形の定跡3手になっている。

自由な発想で将棋を指していたリュウ君が、どこでどんな方法でリサーチしたのか知るすべもないが、今一番興味があるらしいので、受けて立った。

 

こんな風に、後手から主導権を持つ将棋は、中原名人の中原流や米長急戦などがあるが、角換わりがルーツのリュウ将棋なので、何か心を震わせるものがあるのでしょうね。

たぶん▲7九角の本戦を研究してるだろうから、怒りの▲5六金か▲5七銀か迷った。 ▲5六金とすると△7三角か△2二角のどちらかで、△2二角だと将来△5二飛からの反撃に自信が無いが、たぶんリュウ君はそこら辺の変化は知らないだろうが、感性で発見されそうなので、▲5七銀を選んだ。(これくらい考えないと、今のリュウ君とは戦えない・・・・涙!)

 

作戦的には、やや成功で先手の玉頭から盛り上がりB面攻撃をメインに、受潰し作戦に出た。

ここで、▲7五歩としたが、Hageyubi先生の解析では、評価値0に近いまったくの互角判定。

△同歩は、先手の範疇と感じたのか、△8六歩として来るところがリュウ君の感性。

 

 

 

 

 

 

数手進んで、▲6四歩に△4五歩と反撃される。

▲6四歩と指せば、△4五歩と来るだろうと思って▲6四歩と指した、6二角+4五歩は、いわゆるこの形の後手の姿だから、必ずこう来るだろうと思った。

先手も角が通るので、角成や▲2二歩のチャンスが出て来るからである。

ここから、▲2八飛△6四歩と後手も手を戻したのが次の図になる。

 

 

 

ここで迷った、少し指しやすい気がするので、ここから優勢に持って行きたい。

第一感は、▲6四銀だが、△6二歩~△6六歩の筋が見えてしまう。

そこで▲6三歩を選び将来終盤の拠点にしようと思って▲2二歩とのコンビネーションが、やけに良い手に見えたのが間違いだったようです。(苦笑)

▲6三歩△8四角▲2二歩△5六歩で次の図に。

 

 

 

△5七歩とされて愕然となる。

まだ決定的に悪くは無いが、三手前と比べると何か哀しき雰囲気になってしまった。

こんな変化が将棋の難しいところで=楽しく面白いところでもある。

引き引き逃げる大根役者よろしく▲4八銀と引いた、とりあえず後手も2二の歩を取るだろうから、そこから立て直そうかと思い無念の退却のなのである。

しかし・・・・ここからリュウ君流が炸裂する。 まったく読みに無かった手順で攻められた。

 

・・・・・・・眠くなったので、続きは次回にします。

                             

 

 

 

 

      

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