人生二毛作社会を創る―企業ミドルの生き方改革による長寿社会の再構築 | |
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この本の主要テーマは、以前に比べ人生が長くなっているため、サラリーマンは1回目の仕事の後、二毛作でもう一つ、好きな職業を選択せよ!というものである。特に大企業のサラリーマンはその技術・技能を活かして資源が十分でない中小企業の指導に当たれ!というもの。中高年の活性化、経済成長にも寄与するし、いいことだらけというものである。
特に焦点を当てているのは、50歳前後の大企業のミドル。筆者はこの世代を「当惑の世代」と言う。この世代は、老齢年金が65歳と確定しており、60歳以降雇用がどうなるか見えず、さりとて65歳まで企業にしがみつくという決断もしていない。キャリアチェンジのビジョンも描けているわけではないが、今の組織の居心地も悪くない、しかしいつまでも続く訳ではないことも理解している。と描写している。
この世代が人生二毛作に変容せよ!!と主張している。ちなみに二毛作をやる人を筆者は「ニモラー」と呼ぶ。大企業は分かるが、中小企業のサラリーマンはどうするのか、女性はどうするのか等の意見も寄せられているそうだ。ニモラーを目指したい人は一度読んでください。
最後に、筆者の名前、どこかで聞いたことがあると思っていたが、一度私と名刺交換しているようだ。当時私の会社の施設見学にお見えになった、経済産業省の方のようだ。人間違いだったらすいません。