朝6時、小屋の車3台、ガイド3名に分乗し、千枚小屋を目指す。1時間と15分ほどで、終点へ。ここからちょっと歩いて、千枚小屋へ。ここで登山準備だ。小屋は新しく、明るい雰囲気。
ここは標高2,600m、富士山がよく見える。ここから約600mの登りだ。軽いもんだ、と感じたが、さてどうかな。
まず、登り始めて、ダケカンバ。森林科目の学習も兼ねてガイドさんにいくつか質問する。ダケカンバと白樺の違いだ。
ダケカンバはアカカンバともいい、幹は白樺に比べて赤っぽい。そして樹皮は薄く剥がれる。白樺の樹皮はペンキを塗ったよう。ダケカンバの枝は白いが、白樺は黒い。
ダケカンバは、白樺に比べて植生標高は高い。ついでにどちらも陽樹、そして白樺は短命、蜜が取れる。問題は葉っぱ、ダケカンバは丸っぽく、シラカバはクサビ型、でもちょっと微妙だ。このくらいで十分かな。
ゆっくり登り、1時間20分ほどで千枚岳山頂へ。ここからは展望が開ける。
今日登る悪沢岳のお隣り、赤石岳が見える、快晴で気持ちいい。
ここで14人グループのうち2人が脱落。体調悪そうだ。次は中岳に向かう。岩場だ、そしてこの季節だが、高山植物も一杯咲いてる。崖のような下り、下が見えない。さすがにストックは仕舞い、両手を使って下る。
そしてはしご、こっちはしっかり持てば何でもない。
展望がますますよくなる。中岳に到着、ここはもう3千mを超えている。
ようやく余裕が出来てお花を撮り始める。タカネナデシコ。
これは珍しい、ウスユキソウの群落。ヨーロッパ・アルプスのエーデルワイスの仲間だ。
マツムシソウ
最後は、悪沢岳への登り、岩稜帯に入る。山頂はあの岩々の後ろ。
山頂直下、赤石山脈の名がついた、赤い岩が見え始める。何でも太古の昔、植物が積み重なって、これが隆起して、山脈ができたそうだ。
そして悪沢岳山頂。日本百名山は、一応89座目。
山頂から、南アルプスの山々がよく見える。手前に塩見岳、奥に間ノ岳、その奥に仙丈ヶ岳。
山頂でお寿司弁当をいただき、休憩。そして、ゆっくり下山。所要往復7時間、標高差600m、危険箇所が1か所、やっぱりお手軽登山でした。この椹島宿泊、悪沢岳日帰りの3千m級の登山、オプショナルツアー、お得な登山でした。お勧めです。悪沢岳、終わりです。