日本は国運を賭けてTPP協定発効に向け思い切った譲歩で何とか合意に持って
行ったが、発効寸前に米国大統領になったトランプ氏が離脱宣言で頓挫した。
ハシゴを外された日本が次に狙ったのが、EUとの経済連携協定EPAです。
EUとのEPA交渉は4年前から行われて居たが、お互い余り関心が薄く頓挫
したままでしたが、トランプ氏の保護貿易に対しEUと日本との結束が迫られて
EPA協定締結の必要性が出て来た。
韓国は既にEUとのEPA協定締結で貿易拡大に成功して居ます。
日本は余りにもTPPにこだわり過ぎて、乗り遅れた感じです。
EUとの輸出額は8兆円規模・日本からEUへの投資額35兆円。
是に対してEUの日本向け輸出は大体同額ですが日本への投資額は10兆円。
これは日本が日本車への関税かかるのを避けて現地生産に踏み切ったからです。
ただ英国のEU離脱宣言で一気に計算が狂い出した様です。
日欧のGDP合計は2400兆円、日本は500兆円ですから5分の1は占めて
居る事になる。
今回のEUとのEPA合意大枠はEUのチーズに日本は一定額の輸入額を設け
枠内につては16年で関税なしにすると言う思いきった合意です
と同時にEUが日本車に課す10%の関税を8年目で撤廃と言う大きな成果。
ただ頓挫したTPPはまだ豪州等が米国抜きで発効を目指して居るので今回
の合意でTPP関係にも大きな影響が出てきそう。
何しろ日本の経済の将来が掛かって居るので、慎重に速やかに扱って欲しい
ですね。