法制審議会は改正少年法を厳罰化する事を答申しました。
ただ民法が2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられるが
これについては触れずに答申を出して居ます。
少年法については1997年神戸で起きた連続児童殺傷の酒鬼薔薇
事件、起こしたのは14歳の少年で幼児の頭部を切って晒すと言う
凶悪事件を起こした。
巨悪犯罪を犯したにも拘らず少年は少年法に守られて批判が出た
経緯があります。
少年法は更生を重点に作成されて居て、逆に少年がそれを逆手に
犯罪を増長させる面があって問題視されて居ます。
俺は未成年だから幾ら罪を犯しても裁かれないと言う理屈です。
又犯罪の低年齢化と凶悪化・再犯率の高さ等で少年法の改正が
討議されて来ました。
今回の少年法改正答申案では一旦全事件家裁送致は維持するが
家裁から検察官に逆送し20歳以上と同じ刑事手続きを取る事も
出来るようになる。
実名報道も起訴後可能としました。
逆送される犯罪名は殺人・傷害致死・強盗・強制性交罪等です。
それ以外は今まで通り保護処分で矯正施設や保護観察所に
送られる。
逆送された少年は検察で取り調べられ起訴が決定したら実名
顔写真入りで報道され裁判所送りとなり20歳以上と同じ扱いになる。
ただ場合によっては家裁へ再移送もある。
此れで少年の犯罪抑制には役立つが、反面逆送され裁かれると
前科がつき将来の更生の道は厳しくなります。
少年院送致や保護観察等では前科がつかずより凶悪な犯罪を犯す
ケースもあるので、その面か言うと適切な措置とも取れるが、
真面目に更生しようとする少年には少し厳し過ぎる思いもある。
今後少年法がどうなるか国会で決まると思うが2022年の成人年齢
引き下げと相まって先は不透明ですね。