今朝の一番のニュースは何と言っても甘利経済再生大臣突然の閣僚辞任でしょう。
昨日の参議院議会では職務をまっとうすると強い姿勢を示して居たが急遽大臣は
何故か金銭授受を認め閣僚辞任を申し出た。
甘利大臣は第2次安倍政権誕生に尽力し支えて来た大黒柱の様な存在で、菅内閣
官房長官・麻生財務大臣と共に安倍政権を支える「スリーS」と言われて居ました。
日本の将来を決するとさえ言われた難しいTPP協定への参加について常に矢面に
立ってどうにか合意にまで持って行った功績は大きい。
その功罪については立場の違いで色々あるかと思いますが、この時期にTPP協定
締結前に退場は日本にとっては多きな損失となる。
今回の騒ぎの発端は甘利大臣が2013年と2014年地元業者から50万円ずつ
2回に亘り金銭授受があったと週刊誌にすっぱ抜かれました。
これに食いつき甘利大臣潰し引いては安倍政権潰しの人達が一斉攻撃となった。
カネと政治の問題がまた起きて安倍政権存続の危機となった。
甘利大臣は金銭授受を認め身を引く事で事を納めようとした様です。
問題になって居る点は果たして直接金銭授受があったのか?
秘書が大臣には秘密に金銭授受を受け私的に使用したのか?
金銭授受の対価として利益提供が行われたのか?
この三点に疑惑は集中された。
今回甘利大臣は直接金銭授受を認め、秘書の関与を認めました。
しかし金銭授受は受けたが適正処理をして居る、秘書の関与も認め、管理不行届き
の責任も認め、天地神明に誓い不正はないと言い訳しています。
流石武田軍団の末裔ですね。
そもそも政治とは何でしょうね?
諍いを調整する事、大所高所で判断し解決するのが政治です。
当然利益供与は出て来ます。
其処に政治が成り立って居るとも云えます。
政治家は大なり小なり法すれすれの事を遣ってないと政治家とは云えないとの説もある。
事の善悪は別にして、清濁合わせ持ってこそ大物政治家と言われていますね。
今は政治の浄化が叫ばれ大物政治家が居ないと言われます。
勿論私的金銭欲のため政治を利用する事は絶対あってはならない事ではあるが、
国家のためと言う政治家も少なくなって来ているのも現実ですね。
今回の甘利大臣を責められる政治家が果たして幾人い居るでしょうね。
政治とはそんなものではないでしょうか?