TPP日米交渉は段々大詰めになって来た様ですね。
先日は牛肉関税を段階的に9%まで持って行くがそれが急激な輸入増になったら元に戻すと言う
セーフガード発動を条件に提示しました。
今回はコメの市場開放を迫る米国に対して米国産主食用コメ輸入を年間5万トン増やす案を提示。
是はコメの不作に備えて確保する「政府備蓄米」の量を増やし、諸外国と約束したコメ最低輸入量
とは別枠で、米国産コメを輸入する案です。
政府は現在100万トンのコメを備蓄しています。
備蓄米は入札で毎年20万トン買い入れ5年間貯えます。
100万トンを超える6年目のコメは飼料など主食用以外で販売されます。
時には不正に主食用として販売され問題になった事もあったが・・・・
諸外国と約束させられた最低輸入量所謂ミニマムアクセス米は現在年間77万トンです。
この内半数の36万トンは米国産コメです。
日本はコメの関税優遇適用を条件に国内消費量の約1割のコメを輸入する様義務つけられて居ます。
その代わりコメには778%の高関税適用が認められています。
これは日本の食を守るため、安全な食を守るため、ひいては日本の農業を守るためのヤムにやまれぬ
方策です。
日本の主食であるコメを外国に握られたらどうなるか結果は判って居ます。
その事が日本を益々苦境に追い込んで居る要因です。
ただ現在でもこの外国産ミニアムアクセス米が日本の米余りの元凶で、日本農業を苦しめて居ます。
今回TPP交渉のため米国産コメをミニアムアクセス米とは別枠で増やす事は益々日本の農業を苦しめる
事にならないか?
また他のミニアムアクセス米輸出国から自国米を別枠で増やせと言う要求が出てくる可能性もありますね。