kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「やる」か「やらない」か

2008-10-07 | 陸上競技
最近の会話や選手の日誌に『全ては「やる」か「やらない」か』だという言葉が出てきます。物事は突き詰めればここに行き着くのではないかと思います。

「できる」か「できない」かではない。どれだけやっても「できない」かもしれない。そこだけにこだわっていたら、何も生み出さない。大切なのは「できる」「できない」ではなく、「やろうとする『心』を持てるかどうか」だと思っています。

「やる」と決めたら、中途半端に取り組んでいたらいけない。一生懸命に「やる」から見えてくるモノがあると思います。多くのモノを賭けて1つの事に取り組むから、チャンスをつかむ可能性が生まれてくるのです。そこまでやらないと「可能性」すら無い。一生懸命に「やる」事でチャンスが転がってくる「可能性」が出て来るのです。

あとは「やる」というレベルがどのレベルか?今までの経験だけで「自分はやっている」と思うレベルではその上の水準には届きません。もっともっと出来ることがあるのに現状に満足してしまい、その場に止まってしまう。もったいないですね。

何度も書いていますが、「一生懸命」だから見えてくるモノがある。能力が高くてそれなりに頑張って記録を出す選手もいますが、そのままでは「見えないモノ」があるのです。持っているモノを引き出すために「一生懸命」取り組む事で分かるものがあると思います。

「苦しさ」「悔しさ」「辛さ」も、適当に楽しくやっていたのでは感じる事はないと思います。努力をするから上手くいかない時に「悔しい」という感情が生まれる。それも「一生懸命やる」から感じる部分だと思います。
「負けてもいいや」なんて軽い気持ちでやっていたら、「涙」も出ません。実際1年生が中国大会で「涙」を流すのは「雰囲気」の部分があると思います。高校に入って何だかわからないまま中国に行って、上級生が「涙」を流しているから泣くという部分が強い。まだ「本気」の度合いが低い段階ですから「賭ける想い」にも差があるはずです。

今うちの選手は「一生懸命」だと思います。だから多くの経験をしています。中途半端では感じないモノを体験しながら活動をしています。「やる」と決めたからには、手を抜かずに全力でやっていく必要があります。

「やる」といっても行動に移せない者が多い。最終的に「やる」のは自分自身です。そこを忘れて「周りが悪い」「指導者が悪い」と責任転嫁するから何も変わらないのです。変わりたければ自分が「やる」しかない。

全ては「やる」か「やらない」かです。一度しかない高校生活。どちらが「意味がある」かを判断していかなければいけません。口にした「目標」を達成するのは自分自身の「努力」しかありません。どこまで出来るか?メッセージを送り続けたいですね。
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同じ動作でも…

2008-10-07 | 陸上競技
今日はまたも練習場所がない状態でした…。ホームグランドが無いので、競技場でイベントがあると走る場所がありません。本当ならどこでも走れるのですが、中国新人の直前なのできちんと動きを確認しておきたいので平地でスパイクをはける場所が必要でした。なんとか確保できたので走れましたが、せめてあと20m位スペースがあると中間の動きが強化できたかなーという感じがあります。

昨日の練習終了後、動きのポイントがズレている選手と感覚の確認をしました。スピードが上がらず昨日の120mで他の選手に1秒以上引き離されました。トップスピードの差が激しい。250m位になるとなんとかなりますが、それまでの距離ではついていけません。何とかしてやりたいという想いもあり、少し残して動きを確認しました。

確認していく中で「タイミングがズレる」原因になりそうな動き(身体の使い方)を見つけたので、そこをどうやって修正していくかを考えながら取り組みました。
これまでやってきた動きの作り方と全く同じですが、意識を置くポイントを少し変えました。重心を軸足に乗せるのですが、最近は軸足側の腰の動きを重視していました。意図的にというのではなく、そちらの方が意識しやすいと思っていたからです。この動きを繰り返す事で軸足側に体重が乗るようになりますが、次の動きが少し遅れます。これでは回転が後ろになってしまい、結果的に下半身の動きが遅れ重心の真下での接地が困難になると思います。

それを改善するために少し意識する部分を変えました。やっている事は全く同じです。が、微妙に変える事で感覚的に変わると思います。フォローの動きが遅れてしまわないようにしていく事で、きちんと地面に力を加える事ができるようになると思います。力を使うタイミングを補助してやりながら意識させる事で自覚出来る。

特に何かを意識したというわけではなくて、国体で動きを学んだというのでもない。絶えず考えながら取り組んで行く中で「こうなんじゃないか」と浮かんでくるモノがあります。全ての物事には「基本的なモノ」があります。そこは外せない。が、その「伝え方」には様々な方法がある。同じ事をやっても少しポイントを変えるだけで動きが変わる可能性があると思います。

「強くなりたい」と努力する者にきちんと手を差し延べる事が重要だと考えます。情熱さえ失わなければ、どんな事でも出来る気がします。選手とのやり取りの中で見えてくるモノもあると考えます。

自分の中できちんと整理していきたいですね。目指すモノに向けて進んでいきたいと思います。
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