新人が終わり、学校に戻って少しだけミーティングをしました。各自が感じたことを口にしてチームメイトに理解させる作業です。まだまだ上手く話ができない選手が多い。自分の感情を素直に伝えるということができない。この辺りの成長も期待したいと思います。
今回の中国新人を終えて感じたこと。選手には「力の差」を感じるように最初から話していました。「今」の力では戦える可能性は非常に低いですからね。大きな「差」を感じて各自がどう思うか?ほとんどの選手が「冬期に向けて」の話をしていました。「今」のままでは戦えないのが自分達でも分かったはずです。それは間違いではありません。1人だけ「全く戦えないわけではない」と話しました。大きな事です。実は私もそう感じました。トップの3つには太刀打ちできないが、上手く力を付ければなんとか戦えるのではないかと感じました。これも「また馬鹿なことを」と言われるかもしれませんが、「絶対に届かない」ものではないと。他校は絶対的なエースを抱えていてそれを有効に使って勝負します。うちは絶対的なエースがいませんでしたが、力を発揮することはできました。大きな意味を持ちます。
希望的な観測だけでなく、今回のレースの反省もしなければいけないと考えていました。今回のマイルのレースは「1走で離されたこと」でほとんどの流れは決まりました。責任追及するというのではなくきちんと分析する必要があります。選手の前でも話をしました。本人も自覚していますが60秒ラップで走っても少し置いて行かれるレベルです。1走が63秒7かかると2走以下が流れに乗れません。バトンの受け渡しだけで計っているのではなく400m通過時点のラップなので、実際の走力が分かります。最近の調子からいって62秒台では来れたのではないかと思います。
本人にとっては辛い宣告だったかもしれませんが、自分自身分かっていたはずです。個人で話をするときにもそれを話していました。理解はしているはずです。自分が力を高めないと勝負はできないということに。スポーツコーチングの本にはよく「責任が誰にあるか?」をコーチが追求してはいけないという書き方がしてあります。本人の気持ちを考えたら当然ですね。なぜ、その話をしたか?きちんと理由があります。それは「全員がキャプテンに頼りすぎる」からです。キャプテンとしてみんなをまとめていこう、引っ張っていこうという意識が強いので全てにおいて気を遣って行動します。本当ならもっともっと自分の動きや感覚に目を向けて集中しなければいけない部分を、周りに力を分けているのです。それにみんなが頼ってしまって「自主的な行動」ができなくなっています。だから力が発揮できない部分が出てくるのです。
チームとして本当に成長しようとするならば、キャプテンに頼るのではなく自分達の考えで行動していく必要があります。特に1年生はまだまだ行動に甘さが目立ちます。それをフォローするキャプテンに大きな負担をかけていることをチーム全体が理解しなければいけません。そのためにみんなの前で「1走の遅れが原因」だと話しました。
昨年の冬期練習中に2年生2人には話をしました。shimaには「雰囲気を作ることでチームを引っ張る」、misatoには「力で引っ張る」という内容です。それぞれが意識をして役割を果たすようになりました。その役割を果たすことでチームは力をつけます。
県外に行ってもshimaは全体をよくコントロールしていますし、直前練習でも率先して声を出してチームをまとめています。普通の「仲良し運動部」だったら相手に嫌われるのではないかなんて気にかけることでも、ガンガン言います。それが必要だと分かっているから。だからこそこういう場面で頼りすぎると負担がでかくなり、自らのパフォーマンスに集中できなくなるのです。もっともっと全体がキャプテンをフォローすべきです。遠慮して付いていくだけなので全体のレベルを引き上げることはできません。うちのチームが戦うためにはこの部分の成長が間違いなくポイントになると思います。キャプテンが話を聞いて涙を流していました。責任感が強い子ですから、「自分のせいで決勝にいけなかった」と自分を責めていた事だと思います。その気持ちを全員がきちんと理解しなければいけません。負担を分担すれば必ず力が出せるようになります。自分がやらなければいけないという気持ちが強いから、総体前にやりすぎて体調を大きく崩した。適当に考える者であれば絶対にそこまではやりません。その姿をみて下級生が何を思うのか?ここに鍵があります。
misatoには「チーム内で誰にも負けないこと」を言い続けていました。そういう存在がいなければチーム自体は強くなりません。人間的な成長も大きいですが、「誰にも負けない」という気持ちを出せるようになることでもっともっと強いチームになります。そんな存在がチームには必要だと思っています。何度も故障を繰り返してきました。冬期練習では体調を崩し1ヶ月近く練習ができない。やっと動き始めたと思えば肋骨の疲労骨折らしき痛みでまたも1ヶ月走れない。中国大会で60秒ラップで走りさあこれからだというときに、腓骨の疲労骨折。またも1ヶ月走れない。地区新人後から練習を再開し、県新人では微妙な走り。本人も悔しかったと思います。その悔しさを生かして、今回のマイルで初めて60秒を切って59秒2のラップ。やっと「エース」と言える存在に育ってきました。全員がmisatoに勝つことだけを考えて練習に臨めばいい。そうすることで確実に力が上がります。
昨年の冬に今の2年生には「冬の間に上級生に勝て」と話してきました。同時に上級生には「下級生には絶対に負けるな」とも。お互いが意識することで必ず強くなると思ったからです。残念なことに冬期の途中から力関係が逆転してしまい、上級生の中に「下級生は速くなった。勝てなくても仕方ない」という部分が生まれてshimaしました。そこで伸びが止まってしまった感があります。私がもっともっとフォローしていけばモチベーションを維持できたかもしれませんが、足りない部分があったと思います。
そんな話も全体の前で話しました。それを各自がどう感じるか?個人種目で中国に出場して複数が準決勝に進む。最低でもそのレベルが必要です。そこから1人でも決勝に進む者が出てくる・・・。そうならなければ「マイルでインターハイ」は不可能です。決勝に残るのは4分切りが必要です。しかし、6番以内に入ろうと思ったら最低でも県記録を更新する力がなければいけません。普通にやっていたら絶対に届かないレベルの話です。それでも「決勝に残りたいのか?」それとも「インターハイに行きたいのか?」と問いました。夢のような話だと思います。それでも顧問がそのつもりでやらなければ、選手の「心」も育ちません。私の気持ちだけが先走りしないように、選手に問いかけながらやっていきます。遠い遠い「夢」です。それでもチャレンジするだけの価値はあります。
「今」しかできないことにどれだけ全力で取り組めるか?少しでも「可能性」があるのならそれに向けてどれだけの努力をすることができるか?各自の意識次第です。ube高が2年前に中国新人で4分03秒3で7位。そのときのレベルに比べるとまだ可能性はあります。うちは2年生が2人1年生が4人のチームです。全体的にまだまだ伸びる要素はたくさんあります。これまで託されてきた「想い」をどれだけ感じることができる?全員が理解して取り組むことができればなんとかなる気がします。本気になれる者がどれだけいるのか。そこが大切です。
多くの方の力を借りながら、「夢」に向かってチャレンジしていきたいと思います。手の届く「目標」に変えることができるか?周りから「無理だよ」と言われても、自分達が「できる」と思って取り組むことが大事だと思います。「想い」が強ければ可能性も生まれる。
戦えるチームにしていきたいですね。
今回の中国新人を終えて感じたこと。選手には「力の差」を感じるように最初から話していました。「今」の力では戦える可能性は非常に低いですからね。大きな「差」を感じて各自がどう思うか?ほとんどの選手が「冬期に向けて」の話をしていました。「今」のままでは戦えないのが自分達でも分かったはずです。それは間違いではありません。1人だけ「全く戦えないわけではない」と話しました。大きな事です。実は私もそう感じました。トップの3つには太刀打ちできないが、上手く力を付ければなんとか戦えるのではないかと感じました。これも「また馬鹿なことを」と言われるかもしれませんが、「絶対に届かない」ものではないと。他校は絶対的なエースを抱えていてそれを有効に使って勝負します。うちは絶対的なエースがいませんでしたが、力を発揮することはできました。大きな意味を持ちます。
希望的な観測だけでなく、今回のレースの反省もしなければいけないと考えていました。今回のマイルのレースは「1走で離されたこと」でほとんどの流れは決まりました。責任追及するというのではなくきちんと分析する必要があります。選手の前でも話をしました。本人も自覚していますが60秒ラップで走っても少し置いて行かれるレベルです。1走が63秒7かかると2走以下が流れに乗れません。バトンの受け渡しだけで計っているのではなく400m通過時点のラップなので、実際の走力が分かります。最近の調子からいって62秒台では来れたのではないかと思います。
本人にとっては辛い宣告だったかもしれませんが、自分自身分かっていたはずです。個人で話をするときにもそれを話していました。理解はしているはずです。自分が力を高めないと勝負はできないということに。スポーツコーチングの本にはよく「責任が誰にあるか?」をコーチが追求してはいけないという書き方がしてあります。本人の気持ちを考えたら当然ですね。なぜ、その話をしたか?きちんと理由があります。それは「全員がキャプテンに頼りすぎる」からです。キャプテンとしてみんなをまとめていこう、引っ張っていこうという意識が強いので全てにおいて気を遣って行動します。本当ならもっともっと自分の動きや感覚に目を向けて集中しなければいけない部分を、周りに力を分けているのです。それにみんなが頼ってしまって「自主的な行動」ができなくなっています。だから力が発揮できない部分が出てくるのです。
チームとして本当に成長しようとするならば、キャプテンに頼るのではなく自分達の考えで行動していく必要があります。特に1年生はまだまだ行動に甘さが目立ちます。それをフォローするキャプテンに大きな負担をかけていることをチーム全体が理解しなければいけません。そのためにみんなの前で「1走の遅れが原因」だと話しました。
昨年の冬期練習中に2年生2人には話をしました。shimaには「雰囲気を作ることでチームを引っ張る」、misatoには「力で引っ張る」という内容です。それぞれが意識をして役割を果たすようになりました。その役割を果たすことでチームは力をつけます。
県外に行ってもshimaは全体をよくコントロールしていますし、直前練習でも率先して声を出してチームをまとめています。普通の「仲良し運動部」だったら相手に嫌われるのではないかなんて気にかけることでも、ガンガン言います。それが必要だと分かっているから。だからこそこういう場面で頼りすぎると負担がでかくなり、自らのパフォーマンスに集中できなくなるのです。もっともっと全体がキャプテンをフォローすべきです。遠慮して付いていくだけなので全体のレベルを引き上げることはできません。うちのチームが戦うためにはこの部分の成長が間違いなくポイントになると思います。キャプテンが話を聞いて涙を流していました。責任感が強い子ですから、「自分のせいで決勝にいけなかった」と自分を責めていた事だと思います。その気持ちを全員がきちんと理解しなければいけません。負担を分担すれば必ず力が出せるようになります。自分がやらなければいけないという気持ちが強いから、総体前にやりすぎて体調を大きく崩した。適当に考える者であれば絶対にそこまではやりません。その姿をみて下級生が何を思うのか?ここに鍵があります。
misatoには「チーム内で誰にも負けないこと」を言い続けていました。そういう存在がいなければチーム自体は強くなりません。人間的な成長も大きいですが、「誰にも負けない」という気持ちを出せるようになることでもっともっと強いチームになります。そんな存在がチームには必要だと思っています。何度も故障を繰り返してきました。冬期練習では体調を崩し1ヶ月近く練習ができない。やっと動き始めたと思えば肋骨の疲労骨折らしき痛みでまたも1ヶ月走れない。中国大会で60秒ラップで走りさあこれからだというときに、腓骨の疲労骨折。またも1ヶ月走れない。地区新人後から練習を再開し、県新人では微妙な走り。本人も悔しかったと思います。その悔しさを生かして、今回のマイルで初めて60秒を切って59秒2のラップ。やっと「エース」と言える存在に育ってきました。全員がmisatoに勝つことだけを考えて練習に臨めばいい。そうすることで確実に力が上がります。
昨年の冬に今の2年生には「冬の間に上級生に勝て」と話してきました。同時に上級生には「下級生には絶対に負けるな」とも。お互いが意識することで必ず強くなると思ったからです。残念なことに冬期の途中から力関係が逆転してしまい、上級生の中に「下級生は速くなった。勝てなくても仕方ない」という部分が生まれてshimaしました。そこで伸びが止まってしまった感があります。私がもっともっとフォローしていけばモチベーションを維持できたかもしれませんが、足りない部分があったと思います。
そんな話も全体の前で話しました。それを各自がどう感じるか?個人種目で中国に出場して複数が準決勝に進む。最低でもそのレベルが必要です。そこから1人でも決勝に進む者が出てくる・・・。そうならなければ「マイルでインターハイ」は不可能です。決勝に残るのは4分切りが必要です。しかし、6番以内に入ろうと思ったら最低でも県記録を更新する力がなければいけません。普通にやっていたら絶対に届かないレベルの話です。それでも「決勝に残りたいのか?」それとも「インターハイに行きたいのか?」と問いました。夢のような話だと思います。それでも顧問がそのつもりでやらなければ、選手の「心」も育ちません。私の気持ちだけが先走りしないように、選手に問いかけながらやっていきます。遠い遠い「夢」です。それでもチャレンジするだけの価値はあります。
「今」しかできないことにどれだけ全力で取り組めるか?少しでも「可能性」があるのならそれに向けてどれだけの努力をすることができるか?各自の意識次第です。ube高が2年前に中国新人で4分03秒3で7位。そのときのレベルに比べるとまだ可能性はあります。うちは2年生が2人1年生が4人のチームです。全体的にまだまだ伸びる要素はたくさんあります。これまで託されてきた「想い」をどれだけ感じることができる?全員が理解して取り組むことができればなんとかなる気がします。本気になれる者がどれだけいるのか。そこが大切です。
多くの方の力を借りながら、「夢」に向かってチャレンジしていきたいと思います。手の届く「目標」に変えることができるか?周りから「無理だよ」と言われても、自分達が「できる」と思って取り組むことが大事だと思います。「想い」が強ければ可能性も生まれる。
戦えるチームにしていきたいですね。