kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

全員で立ちたい舞台

2008-10-28 | 陸上競技
試合が終わったので練習をせずにミーティングを実施しました。いつもの事ですが選手に話をさせました。県体と今年1年間で何を学んだかを簡単に話させました。

考えながら話をするのでやはり時間はかかります。それでもきちんと言葉を選び自分の「想い」を伝えようとする。大事なことだと思います。男子は視野が狭くなって細かいことまで配慮ができなかったこと、女子はチームは強くなったが自分だけ取り残されている感じがあるということが話の中心でした。その「想い」が正しいかどうかは別にして、各自が「想う」ことが大事だと考えます。

男子に関しては「結果を出したい」という「想い」が強かったと思います。女子が結果を出していく中で「自分達も」という気持ちが高まっていた。それが焦りにつながっている気がします。自分達のやるべき事をきちんとやり続けることが一番大事なのに、そこを見失っていた。だから細かい配慮ができずにバトン練習が不足する。テストなどもありましたが、「大丈夫だろう」「なんとかなる」という感じが強くあった気がします。故障している数名も一時的な感情が強く出てしまい「走りたい」事だけで沙紀のことが見えなかった。もしそこで悪化させてしまい冬期練習ができなくなったら「意味」はない。考えないといけません。

女子に関しては「優遇されている」ことを自覚しなければいけない。合宿に関しても遠征方法にしても男子よりも恵まれています。本来なら男子も県外の合宿等させたいところですが、交通手段がないので優先的に女子を連れて行っています。それは「可能性」があるから。自分達が背負っている「想い」というものも感じなければいけません。自分達の学んできたことをどういう形でチームに還元するか?「勝った」「負けた」ではありません。「走りたくない」と思う選手は一人もいません。それは特別なことではなく「当然」の事です。自分の学校の仲間の「想い」だけではなく様々な人の「想い」を背負っていることを自覚しなければいけません。
リレーが終わっての各自の感想に様々な「想い」が感じられました。1走が遅れるであろう事を想定した走順。それでも2走以下が「私がもっと走れていれば5秒台は出せた」と書いています。私は1走があと2秒速く走らなければいけないと思います。それでも「自分がやらなければ」と思う気持ちがチームを支えていると思います。互いが互いを思いやれるチームに成長してきている実感があります。

これから冬期を迎えます。女子は「中国大会で決勝の舞台に立つ」「勝負に参加してインターハイに行く」ことを目標にします。数年前ubeがインターハイを賭けた戦いに臨んだときに、県全体が1チームを応援していました。あの光景は忘れられません。その舞台に選手に立って欲しい。これまでやって来た全ての事は「周りの支え」があったから。それを「走り」で恩返しをしたい。自分達の「努力」ももちろんですが、多くの人の「支え」があったから前に進んでいるのです。今のうちのチームが成長して行けば、みんなが応援してくれるチームになれるはずです。自分の「力」だけでは足りない。多くの人の「想い」を背負ってそれを「力」に変えてインターハイを賭けた戦いに参加したい。そのようなチームを作る必要があると思います。昨年ubeのメンバーから託された「想い」を形にしなければいけないと思います。

それに合わせて男子は「リレーで中国」が目標になります。女子のマイルの準決勝、決勝を目で見て応援しなければいけません。そこができないチームならプラスアルファの「力」は生まれません。女子だけで強くなる訳ではない。全員がその舞台に向けて取り組んでいくことで「意味」があると思います。女子だけの問題ではありません。それくらいの力がチームに無ければ女子が決勝に立つことはできません。男子の責任も大きくなります。

練習時間は最大でも4時間(そんなにできませんが・・・)。残りの20時間をどう使うか?4時間で作ったモノも20時間を適当に過ごせば確実にマイナスになります。日常生活がきちんとできない者は競技で結果を出すこともできないと考えています。そういう選手は必ず大事なところでミスをする。「楽しい」という意味をどう捉えるか?チームとして支え合いながらどこまで進めるか?心が折れそうな者も出てくるでしょう。その選手に対して男女関係なく手を差し伸べることができるか?お友達チームではない、「競技者としての関わり」を目指していきたいですね。

無理だとは思いません。自分達が思わなければ絶対に達成できないのだから。女子のマイル、今でも力を出せれば4分05秒の力はあると思います。最低あと8秒は縮めないと話になりません。簡単ではない。それは分かっています。「普通」のことをしていたら「普通のチーム」には届かない。うちみたいな「普通のチーム」が目指すには中途半端な覚悟では絶対に無理です。どこまで本気になれるか?気持ちの問題をどうやってクリアしていくかが課題になると思います。

強くなって欲しいと切に願います。
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