kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基本的なことをする

2015-04-19 | 陸上競技
土曜日、他地区では支部大会が開催されました。が、山防地区はサッカーの影響で大会は来週になりました。時間を与えてもらえたのは大きいなと思います。実際に2週間ちょっとでできることは限られています。私自身こういう性格ですから最後まで足掻きたいと思っています。

この日は社会人で競技をされている方が来校されました。先日の記録会の時に私が選手を指導しているところを熱心に見ておられたので、興味があるならどうぞということで来ていただきました。一度見ただけで、体験しただけで理解してもらうのはなかなか難しいと思いますがこうやって来てもらうことで選手には刺激となります。様々な力を借りながらチーム作りをしていきたいと思います。

練習の初めに少しだけ話をしました。「変わるのか?否か?」という内容です。私が学校に転勤してきたことで「変わる」事が増えました。これまでの環境と異なる部分が出てくる。それを良しと感じるか、嫌だと感じるかはそれぞれだと思います。万人に受け入れられるほど簡単な事ではないと思います。特に上級生にとっては「今までやってきた事」と異なるため「変えられていく」という感覚があるはずです。試合の前の週の土曜日は近くの山で坂道を走るのがこれまでの流れ。練習をする時に競技場ではタイツを履くが、学校ではジャージを脱ぐ事はない。それが伝統として残っているのです。それを全面的に否定できるのか?分かりませんが、私はもっと違う事ができるのではないかと思っています。

極論で言うと私が投げ出すか、選手として変わっていくのかを判断しないといけなくなると思います。残念ながら私には楽しい陸上はできません。私の価値観を押し付ける形になるのかもしれません。ここは以前Blogに書いた時に「押し付けだ」とコメントされた事があります。やりたくない事をやらされているという感覚が生まれると思います。3年間かけてこちらの考え方を浸透させていくのが普通なのかもしれません。しかし、その間に「強くなりたい」と願う者はどうなるのか?一緒に顧問をしている先生と話をしています。ソフトランディングにするかハードランディングにするか。どのような形を選んでも何かしらの問題点は生まれる。私が器用に選手対応をしていけば良いのかなと思います。それをどう判断するかですね。

これまで自分たちの中で「順位付け」をしていたと思います。近隣の高校には勝てないと決めつけている。実際、今の力では勝てないと思います。でもその考え方が「当たり前」「仕方ない」となっている現状を打破したい。私はどんな学校であっても「勝ちたい」と思っています。勝つために一生懸命に努力をしていく。そこが大事だと。結果勝てないかもしれない。でも最初から負ける事を考えてやるのは面白くない。今はまだできる事全てをやっているわけではない。試合に出て「やり切った」と思えるほどできていないと思います。少しの間でもやり切る感覚を持ってもらいたい。繰り返しになりますが、上級生にとっては「新しく来たくせに自分達の居場所を変えようとする者」とみられているでしょう。受け入れは難しいかもしれません。それでもやっていくしかない。

そのような話を少しだけしました。どれだけ伝わっているかは分かりません。コミュニケーションを取りながら私という人間を理解してもらわないといけなくなります。

練習は基本的な事を。時間的な事もありますが、移動感覚をつかませたいと思っていました。マンネリ化してしまうと感覚が鈍るので様々な方法を考えていきたいと思っています。これまでやってきた事だけではなく、新しい手法を作り上げていかないといけないと思います。真似をする指導からの脱却。もうすでにオリジナルの練習をいくつもやっていると思いますが、それだけでは足りません。一つの手法にこだわり続けるのではなく様々な形で感覚作りをやりたいと思います。やりたい事は一つなのですがその方法論はたくさんあって然るべきだと。

結局、説明を含めてやっていくので時間がかかります。本当にやりたかったことはもっとあるのですが、時間の関係で割愛。社会人選手の方にも参加してもらいながら簡単に説明。本当はもっとゆっくり時間をかけて説明できると良いのですが選手の動きを見ながらやらないといけません。そちらに力を使わせてもらいました。ある程度やってからスパイクでシザース、スピードスキップ。これも毎回やるとマンネリ化してしまうのでパターンを変えないと各自が意識しなくなる気がします。工夫ですね。

そこからバトン。距離的に50mしか取れないので並走がギリギリできる。並走に関しては簡単に説明をしてから実施しました。細かいことを徹底する。バトンを渡してからきちんと走る。ここには細かく書きませんがやりたいことがあります。並走の課題は絞っています。それを説明。最後まで走りきることを伝えました。一本走って緩める選手が多かったのでもう一度念押し。が、2本目が終わっても3本目が終わっても緩めてしまう。ここは徹底しないといけないと思っています。やればできることはやらないといけない。意味があるからやっているのですから。かなりに厳しく指摘しました。環境が変わって初めてかもしれません。でも、許されないことはあるのです。

30分程度自主練としました。前半の課題を各自で確認をするなり、バトンについてまとめた紙を見て自分達で考えるなりしなさいという指示。その間に前日走れていない者を走らせることに。タータンで走らせたかったのですが上手くいきませんでした。そのため学校で走る。50mを数本やって身体浮いてしまうのでピッチが上がらないので別の練習に切り替え。マーク走を実施しました。それにより少し走りが改善。まだまだ練習が不足しています。中学時代にはそれなりに走っていた選手です。故障してからなかなか力が出せなかったようです。偶然とはいえ私が指導することになりました。なんとか復活してもらってチームの中心選手として育てたいと思います。まだまだ出来ないことが多いですから焦らずやっていきたいですね。

最後にシャフト。まだまだ動きはできません。それでも基礎筋力アップとしてやっています。本当にやりたい動きの10分の1の動きです。正しい形になりません。上級生であっても新入生と大差ない筋力だと感じています。限られた時間ですから手っ取り早く筋力アップにつながる部分をやる方がいいと思います。形にこだわる部分もありますがそこだけにこだわるのではダメ。様々な形で身体作りと技術的な話を一緒にやっていけたらと思います。

かなり疲労していました。私はそこから支部大会の手伝いに。夜は本当に親しい指導者達と楽しい時間を過ごせました。感謝。
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競技場練習

2015-04-19 | 陸上競技
金曜日、競技場での練習としました。翌日が競技場が使えないのでポイント練習をここでやっておこうという考えです。タータンの上で走っておくことはすごく大切だと思います。感覚作りという意味もありますし、スピードを出すことをきちんとやっておかないといけませんから。

が、放課後私は会議。頻繁に会議があるのでなかなか思うように練習に時間を割くことができません(笑)。まーメインは練習ではないので仕方ない部分はありますが、それでもなんとかしたい(笑)。ここ最近、動きを見ることがすごく楽しくなってきています。私自身原点に帰るという意味合いがあるからだと思っています。また、「できない選手をできるようにする」ためには何をすれば良いかをひたすら考えるようになりました。これまでも考えてやってきましたが、もっともっと考えるようになったのです。楽しい。陸上競技が大好きになりました。元々かなり好きですがもっと好きになったという感じですね。

こう思えるようになったのはやはりtokushoの選手の存在とhoshoの選手のおかげです。tokushoの選手は私の中で大きな存在です。そこから学ばせてもらった。学びの中でどうすれば速くなるのか、どうすれば選手を伸ばせるのか?をずっと考えることができるようになりました。この子達との出会いが私を作ってくれています。どうやって恩返しをしたら良いのか分からないくらい大きな存在です。今は細かい事をやっています。全員かどうかは分かりませんが、数人は間違いなく「技術的な指導を受けたい」と思って練習に来てくれています。それを目の当たりにするとこちらが出来ることを全てやっておきたいと素直に思います。難しいと感じる場面も多々ありますが、多くの人に還元していくことが大切なんじゃないかと考えるようになりました。真面目か(笑)。

で、練習に行けたのは17時半を過ぎていました。その間にほぼアップが終わっていました。が、数人は「病院に行く」ということで練習が18時くらいまでしかできないということ。うーん、1年生は仕方ないと思いますが、やはりこの辺りのことをきちんと指導していく事が必要になります。技術指導も必要なのですがそれよりも心の部分の指導をしなければいけません。ここが大切ですから。一朝一夕でできるなら楽なのですがなかなかそうはいきません。たくさんの試練を乗り越えながらやっていかないといけないですね。

高跳びの指導とバトンパスの練習を並行してやりました。並走をやってから合わせを。驚くべきバトンパスのレベル(笑)。これまで何度も失格をしてきました。ここに来てやっとバトンの受け渡しに関してはある程度出来るようになってきたと思っています。環境が新しくなった事でまた一からのスタート。バトン技術を磨く時間が今はまだありません。それ以外にやらないといけない事が多すぎます(笑)。並走などはすごく効果のある練習だと思っています。しかし、そこの練習の意味をきちんと理解していかなければ意味がない。渡した事で安心して緩めてしまう。ここは絶対に許されない事です。意味のある練習にしていきたいと思っています。

そこからは早く終わった者からマーク走へ。中学生や他校の選手も練習をしているので場所の確保が難しくなります。なんとか1レーン確保してそこで練習。前半50mで男子のマーク走、後半50mで女子のマーク走。女子は一人だけしかマーク走ができませんでした。こういう状況の中でどうやってチームを作っていくのかというのが大きな命題ですね。数は力。まずは人が集まってくれないと話にはなりません。魅力あるチーム作りをしていく中で多くの選手を見育てていく。そうやって認めてもらうしかないのかなという気はしています。

やっとスタートからの動きもできました。見ている中で改善するところを指摘。多くの指摘は混乱を招くので最低限に。限られた練習回数の中でどうやって変えていくかだと思います。時間をかけて変えていくという余裕はありません。その時その時に頭で理解させながら動きを変えていく努力。これしかないと思います。まだ十分にコミュニケーションを取れていない中でこちらの意図を伝えるのは難しい。こちらの指導力という部分を磨いていって「動きが変わった」と実感させることで意欲を高められたらいいのかなと思いますね。

かなり遅くなりましたが最後にセット走。今は短短が数人いる状況ですし、本数をこなせない部分があります。男子の有望選手(これから伸びると信じています)が「スピードに身体が耐えられない」と言っていました。動きが変わってきたおかげでスピードが少しずつ上がってきています。しかし、これまでの筋力では上がってきたスピードに耐えられないのだと思います。どのレベルで物事を考えるかだと思いますが、トップ選手であっても高校生レベルであっても「走りが保てない」と感じることはあると思います。だからこそ、走る練習をしないといけません。追い込みという練習ではなく「高いスピードを出す」という練習が必要なのです。
女子は走るのが苦手(笑)。なんとかなだめすかしながら走らせることに。これが自分達で積極的に取り組めるようになるのが理想。劇的に取り組みを変えるというのは難しいと思いますが、やるしかないのかなと。万人に受け入れられる体制ができると良いのですが今はまだできません。時間をかけながらでしょうが、それほど時間はありません。

やることはたくさんある。私が何をするべきか?考えていきたいと思います。
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