kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

明日に向かって

2015-04-01 | 陸上競技
火曜日、tokushoでの最後の勤務日でした。いつも通りに出勤していつも通り親しい先生と話をして過ごす。翌日からもこの日々が続くのではないかという錯覚してしまうくらいの雰囲気でした。特別なことではなく普段と同じ。このことのありがたさを改めて感じました。

練習の初めにもう一度話をしました。いつも通りにやろう。これだけです。以前、卒業する選手がうちでやる練習最終日、当時のキャプテンが「最後の練習だから」という雰囲気をだしていました。その結果、練習の途中で過呼吸状態になり最後まで練習ができない。最後は涙していました。私の最後の日。選手がその事を特別に感じているかは分かりません。それでも気負いすぎず「いつも通りの練習をする」ということが大切。そこを繰り返し話をして練習を始めました。

いつも通り。ダイナマックスをしてからドリル。このドリルも時間をかけて。マネージャーに動きの細かい部分を見させていました。自分達でやらなければいけなくなった時にそこができなければ練習になりませんからね。かなり分かるようになってきたと思っています。メニューを立てたりはできないかもしれませんが、動きがおかしいなというのは指摘できるようになっていると思います。本当はグランドで練習をしたかったのですが場所がなかったので下のグランドで。

スピードスキップをしてから並走、バトンパス。とにかくできることは確認をしておきたい。バトンパスを終えてからトゥトレ。スピード刺激を入れてからもう一度バトンパス。かなり改善されてきました。あとは自分達でうまく修正していくしかありません。細かいことは全て指示をしています。これからは自分達の力で乗り越えないといけない。

最後に走り込みをしました。この中で明らかに力が付いている選手の走りが明確になりました。男子はエースになってくれるであろう1年生の走りが最高に良かった。本当に強くなりました。驚くべき成長です。女子も2年生が抜群の走り。高跳びとの兼ね合いがありますが、1年前の上級生と同じ雰囲気があります。うまく行けば12秒5を切るかもしれません。それくらいの仕上がりだと思っています。本番に弱いのがありますが(笑)。女子はかなり力が上がっています。1年生エースも走れるようになっていますがここ最近は2年生に勝てません。1年生エースはめちゃくちゃ強くなっていると思います。それでも勝てないというのは、どれだけの水準にあるか。

過大評価ではありません。こう見えてもそれなりに指導歴はありますし、安定して結果を残してきています。動きの感覚である程度予測できます。いや、本当に強くなっています。短長女子も最後まで動きが崩れません。こちらも面白い。かなり強くなっていると思います。私自身、手応えを感じますし自信になります。

走ってから昼食を取って休息。時間を置いてトレーニング。これも普段どおり。3時間近くやったでしょうか。合宿並みですね。いい感じです。

終わってから写真を撮りました。ここには載せませんが、インターハイで着た派手なシャツを着て写真を。

最後にミーティングを。かなりの時間話をしました。全体に話をしてから個別にこれからのことをメッセージを。半年前は過去最低だと言われるレベルでしたが今はどこに出しても恥ずかしくないレベルとなりました。それぞれが意識して取り組んでくれたからだと思います。今のチームがあるのはこれまでの先輩がいてくれたから。私がいなくなってもその先輩たちの「想い」を背負ってやってもらいたい。それを感じ取れるレベルまで来ていると思います。

私が居なくなったからできなくなるというようなチームなら結局ダメなんだと思います。本当の力がある問われるのはこれから。私が伝えてきたことを感じ取ってくれているか。それが問われます。できると思っています。それぞれが役割を果たしていけば戦えるチームになると思います。選手には「信頼している」と繰り返し話ました。本心です。心からそう思っています。

かなり話して最後に選手に向けてポストカードを作ったのでそれを渡しました。先日選手が自分を現す漢字一文字を言っていました。それをポストカードにしてわたしの想いを込めて作成。これがこの子達にどう影響するかは分かりません。少しでもこの子達に何かを残せたらと思います。最後までこの子達と一緒に競技ができないことを悔しく思います。いつかは来ると思うのですがこの子達と分かれるのは本当に辛い。言葉にできない辛さがあります。何とかMAXで泣くのは我慢できました(笑)。この子達に出会えて競技が出来て本当に幸せです。

言葉にできません。この学校で出会った先生方、多くの生徒のおかげで今の私があります。一緒に11年間顧問をしてきたうちのBOSSから頂いた多くのアドバイスのお陰で冷静に指導力を付けることができました。私一人では絶対にできなかったことです。投擲と力を合わせて県総体で総合優勝。誇りに思います。

また、担任をしてきて私を何度も救ってくれた生徒たち。この子達がいてくれたから前に進むことができました。多くの時間と空間を共有できた。その中で自分自身最高に幸せな時間を過ごしてきました。クラスの生徒は「先生のおかげで楽しかった」と言ってくれていましたが、本当は私がクラスの生徒に救われてきたのです。

そして陸上競技部の選手達。何度も一緒に喜んで、立ち直れないくらい落ち込んで涙を流してきた。毎日の少しずつの事が全て幸せでした。こんな私に付いてきてくれた選手の純粋さがらあったから前に進んで来れました。忘れたくても絶対に忘れられない存在です。勝った時の喜び、負けた時の悔しさ、バカみたいな話しをして盛り上がった日々。最後の最後で卒業生の夢、私の願いであったリレーでのインターハイを達成してくれた。今までの選手たちの想いがあったからここまでこれた。私の力なんて微々たるものです。

大好きなクラスの生徒、大好きな部活の選手。私に出逢ってくれて本当にありがとう。あなたたちのおかげで私は本当に幸せに生きてこれました。あなた達から与えてもらった幸せ、絶対に忘れられません。一生の宝です。最後まで一緒に過ごせたらどれだけ良かったか。これも試練なんだと思います。大好きな子供達といつまでも一緒に居たいという気持ちは本当です。それでもそれは叶わない想いなのです。

この子達からもらった幸せを胸に前に進みたいと思います。それがこの子達に対しての礼儀だと。本当に辛い。それでも進みます。この子達に恥じない人間にならないといけません。

全ては書けません。書きながら一人で涙しています。情けない話ですが。本当に幸せな13年を過ごせました。ありがとうございました。これからの私を見てもらえたらと思います。絶対に子供達を育てます。共に笑い、共に涙する日々を送っていきたいと思います。それがこの子達に対する想いだから。

上手く表現できません。幸せだと思っています。
コメント (5)
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