kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

別の形での指導2

2015-06-28 | 陸上競技
続きを。

例えば陸上競技を始めたばかりの選手に細かいことを話しても絶対に分かりません。まずは身体を動かして走るということに慣れることです。が、県で決勝に残る選手に「走るだけ」の練習を求めるのは良くない。段階に応じた指導が必要になります。「チームのトップに合わせた指導は難しい」という話を聞いたことがあります。1年生の最初の段階と3年生のトップでは絶対に同じことはできないのです。当たり前のことですが勉強になります。そこに対してどうやって指導体制を整えるのか。大きな命題になると思いますね。

理想的な話をすればある程度競技力が上がってきた選手は個別に課題を克服する練習が良いのではないかと思います。レースを通じて感じている課題を克服するために、それぞれが違う練習をしていく。これは高校でも同じなんだと思います。が、まだ私はそこまでが出来ていません。本当に個別指導が出来れば強くなる可能性は高くなると思います。実際はそれが本当に難しい。一律の指導になる部分があります。これまでも「上の大会に進んだ選手」が中心となってしまう傾向がありました。他の選手はその練習に合わせることになります。本当にそれで良いのか?「大多数にとってプラスの練習」をすることになります。細かい指導体制はなかなかできない。私の力不足なのでしょうが。

話がどこに向かっているのか分からなくなりましたね(笑)。やはり発達段階に応じた指導は必要になります。中学生に高校生と同じ身体作りを求めることはできません。例えタイムが速い選手であってもその選手にいきなりシャフト補強をやらせることはしません。段階に応じて指導していきたいと考えています。基礎的な身体作りから始めないといけません。

そう考えていたのでこの日は本当に基本的なことをやりました。え?また「勘違い指導をするな」と言われますかね。別に特別なことをしようとしているわけではなく、基礎を抑えることで次に繋がると考えているだけです。指導内容を書くというのはある意味プレッシャーとなります。批判の目に晒されるからです。それでも書いてきました。私がどうこうではなく、このような形態の指導もあるという一つの例の紹介です。県で入賞する選手はこの日はいませんでした。だからこそ共通する基礎的な練習を進めていきました。

まずは本当に基本的な足運びをしました。地面と平行になるまで太腿を引き上げる。これだけです。何の話?と言われるかもしれませんが、基礎筋力が明らかに不足しているので実際問題足を上げることができません。じぶんで上げていると思っていてもそれは不十分の高さだったりします。更にはつま先が下がっていたり、膝が開いていたり。改善できるポイントは山のようにあります。そこを少しずつ潰していく作業をしていきたいと思っています、これを速い段階から出来れば確実に変わってくると思います。技術を身につけながら基礎筋力を上げていくのです。

ドリルをやります。が、上述のように狙いとする動きをする前の段階でその動きを行うための筋力が足りないのです。だからあえて引き上げる練習を繰り返して基礎筋力向上を図ります。それができなくても強い選手というのはたくさんいるのかもしれません。私はチマチマ練習をしていく中で自然に最低限の筋力をつける事ができると思っています。自重でやっていく、自分の手足を動かす。これだけでも違ってきます。最初に1時間程度そのような基礎練習をしました。それにより股関節周辺の筋力の強化につながってきたと思っています。

それなりに走れる選手でも中学生や高校生では筋力が足りないと思っています。強い選手であってもある程度の基礎的な事をやりながら筋力強化をしていく必要があると考えています。速いから何でもできるという訳ではありません。やはりまだ発達段階ですから、長期的視点で身体を作っていく必要があります。そしてそこを飽きないように様子を見ながら取り入れていく必要があると思います。同じ事ばかりやっていたら飽きて適当になってしまいます。補強などもこちらが工夫するだけで随分違ってくるのではないかと考えています。

足運びをやってからスキップ走を。かなりの時間足運びをやっていますから疲労度はあったも思います。それでも元気よくスキップ走をしてくれました。かなりやってからパート毎に別れる事にしました。道具を使いながらスプリントの動きを身につけさせる。そこをもっともっと工夫をしていきたいと思っています。

最後は少しだけ加速段階を練習。まだまだそこの段階の動きを細かくやる競技力までは行っていない感じがしました。失礼な言い方と捉えられるかもしれませんが、ここは背伸びをした練習はできないと思います。まずはきちんと練習できる状況を作る。そこが最優先だと判断をしました。できない事を教えても効果はないと思っています。これも私の勝手な判断かもしれません。このクラブチームで長期的な視点で指導に関わっていけたらと思っています。

運営の方と話をすると「必要であれば個別指導も可能」という事でした。中学と高校の垣根を越えた指導ができるというのであれば私としてはありがたい事です。単純に勧誘という話ではないと思っています。強化部で指導に関わらせてもらってはや10年くらいになるでしょうか。私に貢献できる部分があるならやはりやっていく事が大切だと思っています。今年度は師匠がこの辺りの事を頭に入れておられます。こういう指導を通じて「強くなりたい」という選手たちのサポートができるといいなと考えます。もちろん、この辺りも否定される可能性は十分にあるのですが。真剣に考えていきたいと思っていますね。

誤解される可能性のある書き方になっているかもしれません。また後で推敲してみて不適切であれば考えます。ひとまず記しておきます。
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別の形での指導

2015-06-28 | 陸上競技
土曜日、強化記録会が実施されるという事でしたが、うちはテスト期間中。土曜日はクラブチームの指導と重なる部分があるのでうちの練習時間をずらして行っていました。記録会があるので中学生は少ないので?と考えていたのもありますし、勉強時間を確保するためにも朝の段階で練習をしたい。お願いして同じ時間帯で練習をさせてもらう事にしました。が、こちらの予想が甘く中学生が何人も来ていました(笑)。難しい部分です。

今年から勤務先も変わり、私が生まれ育った地元に戻りました。多少なりと地域に貢献する必要性があると考えています。中学生から高校生まで一貫した技術指導をする事ができるという最大のメリットがあります。高校に入って1から動きについて教えていくのではなく、早い段階からきちんと教えていければ確実にレベルアップが図れます。もちろん、私が絶対的な自信を持って指導をしているわけではなく、基本的な部分を共通して教えていければ変わるのではないかという認識です。

以前から女子の指導をしてもらいたいという話がありました。ありがたい事です。中学生を指導する経験というのはあまりないので何が必要なのかは見ながら判断していくしかないのですが。中学1年生と中学3年生では全く違ってきます。それこそ県で上位になる選手もいるでしょうし、本当に始めたばかりという選手もいるはずです。これを一律で指導するというのは本当に難しいと思います。それでも現場の先生はそれをされているのです。細かい指導をするというよりはザックリという感じの指導になると思います。ここも考えていきたいと思いますね。

そのため、うちの選手は自分達でやることにしました。ここは本当に難しいとことろです。私のスタンスとして「任されたところはきちんとやる」という部分があります。先日からクラブチームの練習に参加する時にはうちの練習は時間をズラしていました。私の指導レベルではあまり多くの選手を一気に見ることが出来ないからです。「見ますよ!」と言っているのに「やっておいて!」と言うのはやはり良くないんだろうなと考えています。大まかな練習形態であればそれもいいと思いますが、なかなかできなくて(笑)。

理想は競技レベルに合った指導体制なんだろうなと思います。クラブチームの存在により間違いなく「底辺の拡大」ができます。話を聞くと対象は全県だそうです。専門的な指導が受けたいという気持ちがあってもなかなかそういう環境にない選手もいる。その子達に練習する機会を与えるというコンセプト。または長い目で見た時にきちんと技術を身につけてもらいたい。他の地区にはないコンセプトだと思います。中高連携が言われていますが、実際にそれが出来ています。こうやって強化ができると本当に面白いと思います。

が、私は視野が狭いので中学生の指導をしていたら他の部分は見れません。1から教えるということはそれだけ大変なことだと認識しています。将来的に賛同してもらえれば何人かが協力して技術指導ができるようになってくれればいいと思います。師匠がいつも言われるように「指導者育成」ですね。同じコンセプトを持って指導をしていければ段階に応じて複数体制で進めていくことができます。また「偉そう」に感じられる書き方なんですかね?!実際問題、そういう仕組みを作らないと本当の強化はできなくなります。話を聞くと選手のレベルに応じて別メニューでやったりもするようです。こういう組み立てを計画的にできたら面白いと思います。本当にすごいことをされていると思います。参加させてもらって本当にありがたいなと思っています。

長くなっていますね。中途半端な内容ですが記事を変えておきます。



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あれこれ考える

2015-06-28 | 陸上競技
金曜日の事を少し。

金曜日、時間はなかったのですが今後のトレーニングについて考えていました。やりたいなと思う事がかなりたくさんあります。

筋肥大について考えていましたが、ここを果たすために何をするのかという感じです。無駄に肥大させないようにして必要な筋力を増やす。ここはあれこれ相談をしてきました。多くの人に意見を聞く事で導き出したい。そう思っています。

が、今考えている事は実は「かなりキツい」のです(笑)。これを導入するにはそこまでに「心の準備」が必要になる。師匠に「トレーニング効果を考えたらシャフト補強を2セットくらいやらないと」と言われました(笑)。これはかなり厳しい。簡単に導入できる話ではありません。効果は高いと思いますが、そこまでの負荷に耐えられるか。肉体的にも精神的にもです。が、上手くやろうと思えばやはりここの部分を上手くやらないといけないんだと思います。こちらが工夫をすれば2セット導入できるかもしれません。分かりませんが(笑)。

トレーニング。何度も書いていますが、いつの間にかトレーニングをするためのトレーニングになっている気がします。これを走りにつなげる。色々な要素を複合的にやりたい。やりたい事が多すぎて自分の中で優先順位をつけていかなければいけません。全てを出来るのが理想。が、時間は限られています。

なぜこれほどまでにトレーニングを重視するか。これは単純です。「やりたい動きをしたい」からです。分かりにくいかもしれませんが、スプリント動作の中であれこれやりたい事があります。例えばスタート局面でのブロックに力を加える動作。飛び出して身体を支える。この手の事をきちんとやろうと思ったら最低限の筋力を必要とします。筋力がなくてもできるのかもしれません。私にはその方法が分からないので指導する中で「足りない」と思った部分を鍛えます。

これまではある程度「全般的なトレーニング」だった気がします。かなりの量をやってきました。ここは自信があります。しかし、これからはそれをどうにかして「走り」に直結できないかと考えています。これは選手への意識付けという部分もあると思います。やはり高校生ですからそこまで細かい事はできないのではないかという気はしています。それでも「何のためにやるのか」は意識させたいと思います。

例えばシャフト補強をやってからそのままタイヤ押しをしてみる。その時にスタート局面の動きを意識するんだというのを徹底する。刺激を与えた筋肉に「スタートの時の動き」を覚えさせる。これも理想論かもしれません。そんな事本当に出来るのか?と言われる部分でしょうか(笑)。が、私は効果があると信じます。

この辺りのヒントは関西の高校にある気がします。意識してそのような形になっているのかは分かりません。が、大きく練習スタイルが異なる事だけは確かです。これまでの殻をブチ破るきっかけになると思います。バリエーションを増やしていきながら走りにつなげていきたいと考えています。最大の問題はあまりに種目を増やすと選手が覚えられないのではないかという事(笑)。京都に行った時には分単位で練習が進められていました。監督さんはほとんど指示をせず選手とマネージャーが全て練習を進める感じがありました。いや、それはなかなか出来ません。

今私にできるのは効率良くトレーニングを組み立てる事かなと考えています。特別な練習をしようというのではなく、どうすれば上手くスプリントの要素をトレーニングに取り入れていく事ができるか何だと思います。難しい部分はたくさんあります。負荷が高くなりすぎてしまうのも怖い。少しずつ負荷を増やしていき、最終的な目標に近づけたいと思います。毎日練習を見る中で考えていけたらと思いますね。

同じような内容ばかりですねー。お許しを。
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