kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スタート

2015-06-04 | 陸上競技
火曜日、早速新チームとしてのスタートを切りました。普通なら一日休んでのスタートなのかもしれません。しかし、ほとんどの者がレースに出ていないのに休む必要があるのか?私は三日間動きっぱなしでしたから多少なりと疲れはあります。が、鉄は熱いうちに打て。このタイミングを逃してしまったらチームは変わらないと思います。いや、もう随分成長してきていますが。それでももっともっと良いチームになれる可能性があるのだからこのタイミングで休むわけにはいきません。

朝練でダイナマックスを使った練習をしました。午後から練習をするための練習です。まだできないことが多いのでそれを練習しておきました。

午後はトレーニング。しかし、あいにくの雨。それでもアスファルトの上でダイナマックスをやりました。ボールが滑るので上手くいかないところもあります。それでもこちらとしてはやっていくしかないと考えています。びしょ濡れになりながらも選手はひたすらやっていました。初めてやる動きもあるのでなかなか上手くいきません。だからと言ってやらなければいつまでたっても上手くいかない。これまで実施していた種目に複数加えて実施。まだ基礎筋力が不足しているのでここを時間をかけて改善していきたいと思います。

さすがに雨が本降りになってきたので諦めて室内へ。サーキット形式でトレーニングをしていきました。廊下での練習になります。人数も多いため細かい動きを一つ一つ指摘できません。それでもこういう形で練習をしていくことは大切なことだと思っています。メニュー的には5種目。プレート補強、バランスディスク、BOXジャンプ、腹筋背筋、ハードル補強。これを1サイクルにして3セット実施。ハードなのかどうかは分かりません。最低限の筋力をつけないといけないと思います。以前に比べるとかなり変わってきているなと感じていました。遊ぶ者、集中力を欠く者が減ってきました。これだけで随分チームの状態は変わってくるの思っています。





この種目が終わってからさらに補強。内転筋やバックキック、股関節をやって最後にスタビ。スタビはここ数年やらなくなっていました。軸作りのため、感覚作りのためにもう一度導入。やるべきことをしっかりとやっていくのが練習だと考えています。

この日はいつもよりも早めに終わることに。理由は掃除をするためです。学校の廊下を使わせてもらいました。多少なりと汚れてしまいます。そのため部員全員で掃除をさせました。こういう行動を見ている中でやはり感じることもあります。言われなくても仕事を考えてやる者、言われてやる者、とりあえず何もしないで見ている者。練習以外の場面を見ていくことで見えてくることがあります。最後の最後に集合するのに「自分のこと」を優先して集合に遅れる者がいました。「自分でやれば済むことは後回し」です。集団で動くのですから当然。

学校を使わせてもらう。この中で何を考えるか。「陸上競技部には使わせたくない」と言われるような取り組みでは誰も応援してくれなくなります。自分達がやりやすくなるように自らの首を絞めないようにきちんとした取り組みをしなければいけません。清掃は当然。さらには「私にやらされている」という感覚を捨てないといけません。自分達がやりやすくなるためにやるのです。通常の掃除も同様。使わせてもらっている環境に何かしら貢献しないといけないのです。今のところは押し付けなのかもしれません。それが自分達の意思で自分達から行動に移せるようになるともっと良くなるのだと思っています。裏表なくやる。学内では「陸上競技部」という目で見られます。だからこそきちんとやらないといけない。1人の行動が迷惑をかけるからです。

さらにこの日、練習中に「声を出さないとね」と言ったら何故だか分かりませんが、後半の補強でメチャクチャ大きい声が出ました。こんなに出せるのだと驚かされました。その話もしました。これまで「自分達には大きな声は出せない」と決めつけていた部分があります。それがその気になれば声が出せるのです。これは競技にも言えるのではないか?「どうせ自分は速くないから」と決めつけている部分があると思います。これまでの競技成績を見てみて大した結果を残せなかったからこれからも無理だと決めつけてしまっている。自分で自分の限界を決めつけているからその壁を越えられないのです。

実はやればできるのです。各自が持っている力というのは本当は計り知れないものがある。自分でも信じられないくらいの力があるのです。自分が「できない」と決めつけているから「できない」のであって「できる」と信じてやれば必ず出来るのです。「できる」まで諦めなければきっとできる。その可能性を感じました。

こういう経験を少しずつ積んでいきたいと思います。「考え方」を変えるきっかけになるからです。どんな事をやっても最後は「取り組む姿勢」の部分です。これを決めるのは「心」だとずっと指導してきています。本当にチームが良い時はそれが自然にできる。素直な心でできない時はやっぱり強くはならない。シンプルな気がしています。

チームは大きく進んでいます。全国で戦えるチームを作ります。どこに出しても恥ずかしくないようなチームを作ります。私がやるのではなく、選手がやります。見ていてください。

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思う事

2015-06-04 | 陸上競技
今回の県総体、思う事はたくさんあります。「なるべくしてなる」という言葉、私の中に強く残ります。自分自身の思う事はグッとグッと押さえ込んでおきます。吐き出したい部分はありますが。

新しい自分に出会えた気がします。これまでとは違う自分。本質的には変わりませんが、こうやって関わる方がいいんだなという事に気づく。「与える」のは当たり前ではない。自ら欲するものに「提供する」のです。そこをいつの間にか見失っていた気がする。視野が狭いと師匠にいつも怒られますが、気がつくとまた狭くなっています。反省させられますね。

「感謝」と「礼儀」です。ここを見失ってしまったら何をやってもダメになる。勘違いしない事。実るほど頭を垂れる稲穂かな。これは最近も書いた気がします。謙虚にならないといけない。見失ってしまうから。今の指導ができるのは多くの人との出会いの中で学べたから。良い意味でも悪い意味でも学んできました。

もう一度、立ち上がるエネルギーをうちの3年生にもらいました。チームを作る中で大切な事は何か?そこを見直していきたい。強さが全てではない。カメがウサギに勝つために何をするか?カメが勘違いして「自分はウサギだ」と思い込んだ瞬間に勝負は終わる。それだけは避けないといけません。

やりたいことが浮かんできます。やり切る自信が湧いてきます。常に謙虚に。そして前向きに。支えてくれる多くの人、応援してくれる様々な人に感謝しながら進んでいきたい。やり切りたいと思います。見ていてください。
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出会い

2015-06-04 | 陸上競技
県総体最終日、自分の学校以外の選手と話すことがありました。一人は卒業して大学で陸上を続けている選手、もう一人は県内で競技を続けていて合宿で指導した選手。この二人と話す中で色々と感じることがありました。少し書いておきます。

一人は昨年インターハイに出場した選手。この選手とは県内の合宿等で関わるが多くありました。色々とアドバイスをする機会もあり、最近はFacebookでもつながりがあります。このblogも読んでくれているようです。どこで知ったのかわかりませんが(笑)。全国でも強豪と言われる有名な大学に進学して競技を続けているようです。まだまだ力及ばず思うような走りができない。そして今までとの「ギャップ」があり戸惑う。その部分はきっと私と同様だったのでblogなども読んでくれていたのかもしれません。ペットボトルの話は同意できたと。「これまでの自分のやってきたことが全然たいしたことなかった」と感じたときのショック。大きなものだったかもしれません。

それでも「自分自身を変えていかないといけない」という部分を感じているようでした。環境を変えて自分自身の成長を促していく。こういう姿勢は必要不可欠だと思います。今までの物事の捉え方から大きく変わっていくことで自分自身も変われる。私も同様なんだと思いますね。

また、県内選手。昨年冬に合宿で指導しました。この選手も私を見つけて自分から話しかけてくれました。「blog読んでます」というところからスタート(笑)。こんなにこっそりやっているのに何でかわかりません(笑)。良いんですが。今回、初めて自分の力で中国大会に進めることになった報告がありました。県合宿で1度指導しただけの私にわざわざ報告してくれるとは。更に自分はこれからどうすれば強くなれるか、どんな練習をすればよいか、自分のレース見ていてくれたか?という部分を積極的に聞いてきました。なるほど、強くなる選手というのはこういう部分だと感じました。誰かにやらされているのではなく「自分自身のために」やっていくのです。自分が強くなるためなら様々なアドバイスを受けようとする姿勢。これがすごく大切なのです。

メニューを与えられてそれだけをやる。こういう選手では絶対に強くなりません。「やらされている」からです。自分から積極的に「練習をやる」という感覚を持てない選手は強くならないのです。これを目の当たりにしました。私は自分が感じたこと、中国大会の位置づけを話しました。これがこの子にどのように伝わるかわかりません。が、今この子に必要なのは「自分はまだ弱い」と感じることだと思いました。中国大会の準決勝に進み、「勝てないな」と感じてくること。これが一番の課題だと思い伝えました。強い選手がが本気になっていない中で勝てない。それを直視して「もっと強くならなければ」と感じ取る。それが必要だと思い伝えました。これがどれだけ響くでしょうか。こういう選手であればかなり分かってもらえると思います。

そこで感じたことを次の練習につなげていけばよい。私にできることであれば協力すると伝えました。もちろん、各校の顧問の先生がいらっしゃるので私が越権行為的に自分から進んで何かをするわけにはいきません。それでも自分に必要だと感じれば何かできるはずです。今は一応国体の強化委員にも入っていますし、県内の合宿等でも指導させもらっています。「本気でやりたい」と望んている選手、専門的な指導を必要としている選手に何かしらの形で力にはなりたいと思っています。

これは「出会い」だと思います。何かの縁を大切にしていきたいと思っています。
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最後のメッセージ

2015-06-04 | 陸上競技
県総体最終日、うちの学校からは200mに一人出場するだけでした。昨日残念ながら次のラウンドに進むことができなかった悔しさを胸にこのレースに臨んでいました。もちろん簡単ではないことはわかっています。さらにいうなら時間の関係で200m対応の練習はいっさいやっていません。どこまで対応できるか分かりませんが、できる限りのレースをしてもらいたいと願っていました。

予選ではアウトレーンでしたが内側に強い選手が多数。しかし、硬くなることなく自分の走りをしてくれました。追い風参考ながら23秒13で走りました。これにより準決勝に進むことができました。いや、本当によく走った。準決勝に進むと選手紹介があります。この大会で最初で最後のうちの学校の選手の紹介です。県選手権の時に尊敬する先輩から「初々しく声出しをしていたね」と言われました。これまであまり経験はなかったので恥ずかしかもあったのだと思います。この日は紹介された後、かなり大きい声が聞こえました。やっとチームとしてのスタートが切れたのかなと感じました。レースは23秒06、決勝には残れませんでしたが最後に自己ベスト更新しました。良い走りだったと思います。

全てが終わってから全体で集まって話をしました。最初に3年生から一言ずつ。それぞれの想いがありました。マネージャーからは「先生は2年生のマネージャーばっかり頼っていた」と言われました(笑)。育てるという意識でいたのですが、3年生にとっては面白くない。当然ですね。それでも「変わっていく選手達を見ていて自分も嬉しかった」と言ってもらえました。客観的に見ていたらその変化に気づくのです。

選手は「先生が転勤してきた時にはどうなるのかと不安だった」と言っていました(笑)。それでもみんなで組めたリレーは本当に楽しかった、やってきて良かったという話でした。一番最後に何を思うか?これが大切だと思います。女子はマネージャーを含めて涙していました。きちんとした最後を迎えさせてあげることができたのかなと安心しました。たった2ヶ月ですが大きな成長を目の当たりにすることができて幸せでした。最初はどうなるかと思いましたが、何とか私もやりきりました(笑)。

最後に話をする機会を与えてもらったので少しだけ話しました。3年生がいてくれたから今がある、という話しがメインでした。これまでどのような流れでやってきたのかは分かりません。が、今のチームがあるのは3年生がいてくれたから。そしてもう一人の顧問の先生がみんなを見てくれていたから今がある。その事を感じ取れないような者は一人の人間として良くない。3年生も同様、保護者や先生方の支えがあったから今があるのです。全てが当たり前のように存在していたわけではない。「ありがとう」の気持ちを持ち続ける事。これが何よりも大切。

また、下級生は3年生の「想い」を引き継いでいくのです。3年生が数年後に「hosho」の陸上競技部に入っていて本当に良かった、自分達のいた時からチームがスタートしたと思ってもらえるように。自分達が大きくチームを成長させていく必要がある。だからあえてチームジャージの話もしますし、周りからどのように見られるかを話しているのです。「想い」は繋いでいけると思います。今はまだ誰からも注目されない普通のチームかもしれません。しかし、来年の県総体では戦える状態に持っていきます。その姿を3年生見てもらう。それが最大の「恩返し」だと思います。「ありがとう」の気持ちを自分自身の行動で示し、それから言葉で感謝を直接伝える。これが来年きちんとできるチームにしたいと思います。それが3年生に対する「礼儀」です。見守ってもらう。そして応援してもらう。

2ヶ月でしたが素直に一生懸命取り組んでくれました。この子達と一緒に競技ができて良かったなと思います。感謝したいですね。
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