kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基礎練習

2015-06-17 | 陸上競技
学校の練習、ずっと基礎的な事をやっている気がします。中国大会に棒高跳の選手が1名参加するのですが、全く知識がない私がアドバイスできる事もなく。申し訳ないなという気持ちはありますが、余計な事を言うのはマイナスになるという事は私もわかっています(笑)。これまでこういう形で中国大会を迎えた事はありません。何か役に立てる事はあるのか?分かりません。取り敢えずこの2ヶ月間はトレーニングで身体作りだけをアドバイスしてきました。多少なりと筋力的には上がっているのではないかと思います。貢献したのはその程度。本当に申し訳ない。

で、私にできる事はこれから先のチーム作りのために下級生を育てる事。これだけだと思っています。月曜日は7時間授業。そのため練習開始時間が17時くらいになります。何とかすればもっと早く始められるかもしれませんが。前任校と比べて色々な違いがあります。今の私にとってはこれくらいの方が良いのかもしれないと考えるようにしています。あまりやりすぎると選手が怪我をしてしまうかもしれません(笑)。週2回のトレーニング、水曜日&土曜日の走練習、金曜日の技術練習。このパターンに月曜日をどう入れていくか。工夫の余地ありです。

今までやってきた練習パターンを少しずつ変えていく事も求められます。その変化の中で大切なものを見極めていきたいてますね。動きの本質的なモノは変わらないと思います。それをどうやって取り入れていくか。感覚の鋭さの違いもあると思います。感覚がないのでこちらが求めている部分がうまくできないという選手も出てきます。ここはじっくりと取り組んでいかないといけません。感覚が鋭ければまた違う形の練習パターンも出てくるでしょう。「感覚が鈍い」というと語弊があるかもしれません

これは「視力の良さ」と同じではないかと思っています。元々目が良いので遠くが見える人もいます。しかし、視力があまり良くなくて遠くが見えにくい人もいる。見えにくかったら様々な方法で見えるようにしていけばいい。眼鏡をする、コンタクトをする、できるだけ遠くを見て視力が回復するための努力をする。そうすれば元々遠くが見える人に近づくことができる。時間はかかるかもしれないですが。メガネやコンタクトは自分ではどうにもできません。専門の先生に処方してもらってきちん見えるようになる。それで良いんじゃないかと。

すぐにはできないかもしれない。でも地道にやっていく、時間をかけてやっていく。そこで対応できます。ここで大切になるのが「自分が不便をしている」と気づくことです。目が見えにくくても良いやって思っているなら病院に行く必要はありません。普通に生活をしておけば良いのですから。きちんと遠くが見える生活をしたい!と思えばやはり行動自体が変わってくるのではないか。それは競技も同じなんです。感覚的に鋭くなくてなかなか身につかない。それならひたすらやるしかない。指導を受けながら技術的な改善をしていくことで変わっていきます。私はそう信じて取り組んでいます。

月曜日の練習、この日は色々とやってみました。本当に動きの確認ですね。逆にこういう日を丸一日作ってやっていくことも必要なのかなと感じています。 前日休んでいるので問題はないはずですが、フレッシュな状態で動きを作っていく。それがきっと動きの改善につながっていくんじゃないかと。足運びと壁抜き、スイッチング、ハードル抜足をまでやりました。いや、本当に走っていません。良いのかどうかはきっともっと先に分かってくると思います。今は地道にやっていくだけ。

未来のために少しずつ進んでいきたいと思います。やります。
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資料を作ってみる

2015-06-17 | 陸上競技
完全に個人的なことを。まーここに書く内容はすべてといって良いほど私の個人的なしてんからの話なんですが。練習に関してなどは比較的公的なものなのかもしれません。こちらの表現に関してはかなり気を使っています。

きっかけがあって少し資料を作ってみようと考えました。中身はもちろん言うまでもない内容です(笑)。陸上に関する考え方を作ってみました。技術的な内容も含めて「伸びる時期」や「停滞期」について。更にはその要因となるものについて文書化してみました。頭の中にどれだけあっても他の人には伝わりません。第三者に伝えようと思うとそれをきちんと言葉で示さないといけません。それも対象は指導者ではなく高校生や中学生にしようと思って作り始めましたからなかなか難しい。分かりやすくするためには言葉を選ばないといけません。この作業、めちゃくちゃ楽しい(笑)

大学を卒業して少し専門的な知識を学びたいと思い大学院に進学しました。その時、「感覚を言葉にする難しさ」を痛感しました。同じように感情を言葉にすることも難しいのです。当時はそれをやりたくて修士課程を終えてから博士課程に進もうかと真剣に考えていました。色々な事情が重なって結局今の仕事に就いたわけですが、やっぱりこういう作業は楽しいと感じます。blogが無駄に長かったりメールが長くなるのはこの辺りが大きく影響しているのかもしれません。付き合わされる周りの人達は大きな迷惑だと思いますが(笑)

そんな作業をしていたら、せっかくなので本当に基本的なドリルの解説も作ってみようという気になりました。これも選手にわかりやすいとい視点から。脚運び、重心移動を一番意識しやすいと考えている動きを。きちんと動きができそうな人が周りを見渡した時にいなかったので自分を撮影しました(笑)。アホですね。その動画をスクリーンショットして必要な静止画を抜き出し、Wordに貼り付けて図説する。ついでに壁を使ったハードル抜きの動きも図説することにしました。この話をしたらきっと親しい指導者は喜んでくれるでしょうね。「この人やっぱり偏ってるわ(笑)」と。こうなったら最高の褒め言葉として受け入れるようにしたいと思います。

ここで満足しない(笑)。すごく楽しくなってきて「加速段階の動き」について文書化してみることに。この段階でもう「選手のために」という感覚はなくなっていました(笑)。内容が難し過ぎて中高生には理解できない。そして理解する必要がない内容になってくるからです。ここも感覚的にわかってもらえないかもしれませんが、「必要な動き」や「理論的な話」というのは指導者が知っておけば良いと思っています。力を加える方向や膝の引き出しの方向なんてものは一瞬で選手が意識できるはずがない。それこそバイオメカニクス的視点でみているだけです。この手の事だけを考えていたら、実際の選手の動きを変えていくのは不可能だと思います。

「力を加える方向がこうだから、意識して直線的に引き出しを行わないといけない」なんてこと本当に選手が理解できるでしょうか?答えは「ノー」だと思います。前の記事に書いた「一流選手の動きはこうだから真似をしたら速くなる」というのと同じ。知っておくのは指導する側だけで十分かなという気はします。その動きをするための方法論(練習内容)をしっかりと考えてそれを選手に提供していく事が必要なのだと考えます。まー基本的に細かい理解をしておかないとその方法論は浮かんでこないと思っていますが。

こんな偉そうな事を延々と書いていますが、私もまだまだ勉強中です。かなりマニアックに考えていますが、師匠はもっとシンプルに考えているのではないかと思います。私は回りくどい(笑)。それでも考えるようになってから指導の幅は大きく広がったと思っています。

今回作った「加速段階の動き」に関しては頭の片隅に置いておくくらいが選手にとってはいいでしょうね。「情報過多」となり身体がついてこなくなるのでは意味がなくなりますから。選手は指導者の工夫次第でその「目標」とする動きを身につけていけると思います。やれば良いという練習では不可能だと思っていますから。今後はこの資料に練習方法まで加えていって私自身の「頭の整理」のために使っていきたいと思います。

いや、アホみたいに考え続けるというのは本当に楽しい。そんな時間を与えてくれる選手や周りの指導者に感謝したいと思います。私一人ではそこまで考えないかもしれないですからね。楽しすぎる(笑)
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