県総体終わりました。いや、本当に思うことが多い総体だった気がします。考える、感じるという意味では過去最高だったかもしれません。客観的に見れる立場にあったというのもあったと思います。これまでの自分の在り方、人との向き合い方について考えさせられる時間でした。
この大会を迎えるまでの2ヶ月、色々な葛藤がありました。ここには書きませんが、信じられないと感じる事も多々ありました。改めて感謝の気持ちを持つ大切さを感じました。ある人物にずっと「なるべくしてなる」という事を伝えていました。結局「なるべくしてなる」という言葉通りになります。結果の前に原因があるのです。
赴任した時、うちの女子のリレーは組むだけで精一杯でした。とても戦うというレベルには達していません。バトンを渡す事ができない。走りきれるかどうか分かりませんでした。なんとかしたいという気持ちを持っていましたが、どこまでできるのかなという不安もありました。支部大会で3箇所で失格パスレベル、タイムも57秒後半。
が、その試合が終わってからのバトン練習で3年生がバトンが渡らずに涙を流していました。正直驚きました。これまで一度しか4継に出た事のない選手が「渡らなくて悔しい」と涙する。これに感動しました。単に涙もろいだけなのかもしれませんが、「悔しい」という気持ちがあるという部分は大きいと思います。それからも何度もミスをしてきました。私が求める水準には届きませんが少しずつこちらに向いてきているのは感じていました。
アンカーの3年生、私が来る前からハムを痛めていて練習がほとんどできない状態でした。支部大会では走れません。「練習は正直」というのはずっと言い続けているのですが、やはり走る練習がほとんどできていないので走れません。県総体ではリレーを走る以外に出場種目はなくなりました。だからこそリレーで最後までバトンをつないで記録を残させたい。3年生の最後に「やり切る」経験をさせたいと思っていました。これまでとは随分違う視点で物事を見ていました。実はこれも「陸上競技」をやって感じてもらいたい部分です。この子がいないとリレーに出ることはできません。自分がチームに必要とされているというのを感じ取ってくれていました。
試合当日、朝の段階で大きなトラブルが。2走と3走が並走をしていて足が接触して2走が転倒。そのためバトン練習ができませんでした。それでも2走は「大丈夫。走れます。気にしないで下さい。」と3年生に気丈に振る舞う。いや、こういう姿、久しぶりに見た気がします。初心に帰るというか「先輩のために走るんだ」という気持ちが見えました。こうやってチーム内の気持ちが同じ方向を向けば力以上のものが出ると思います。
実際、レースではこれまでの練習の中で一番のバトンができました。記録的にも54秒22です。今の走力からすればかなりの記録だと思います。準決勝に進めませんでしたが今持っているチカラは完全に出し切ったと思います。3年生の力が大きいというのは間違いない。そして下級生が「3年生と一緒に走る最初で最後のリレー」というのを分かっていたからできたこと。2走は足を痛めていました。それでも決して弱音を吐きません。1走は自分の思い通りの走りができずに苦しんでいます。それでも強くなりたいという気持ちは女子の中で一番。そういう選手たちを目の当たりにしながら「陸上競技の楽しさ」を思い出させてもらいました。
「なるべくしてなる」のです。気持ちが一つになれば自分達の持っている力を出し切れる。改めて感じました。リレーに出た事がない選手が「自分のせいでバトンが渡らない。悔しい。」と涙し、足を痛めて練習ができない選手が我慢に我慢を重ねて「絶対に走る」と宣言して総体を迎える。この子たちの想いがバトンを最後まで運んでくれました。本当に良い表情でした。やり切ったのです。だからそんな表情ができる。
速いから良いチームだとは限りません。今のうちのように力はなくても「リレーに賭ける」という気持ちを持ち始めてくれ、遊び半分ではなくリレーに出れたらそれは素晴らしいと思います。「出るだけ」ではないのです。「戦う」という気持ちは同じです。下級生に総体を経験させてくれた事は本当に大きい。
良い選手たちです。ちょっと陸上競技が好きになりました(笑)
この大会を迎えるまでの2ヶ月、色々な葛藤がありました。ここには書きませんが、信じられないと感じる事も多々ありました。改めて感謝の気持ちを持つ大切さを感じました。ある人物にずっと「なるべくしてなる」という事を伝えていました。結局「なるべくしてなる」という言葉通りになります。結果の前に原因があるのです。
赴任した時、うちの女子のリレーは組むだけで精一杯でした。とても戦うというレベルには達していません。バトンを渡す事ができない。走りきれるかどうか分かりませんでした。なんとかしたいという気持ちを持っていましたが、どこまでできるのかなという不安もありました。支部大会で3箇所で失格パスレベル、タイムも57秒後半。
が、その試合が終わってからのバトン練習で3年生がバトンが渡らずに涙を流していました。正直驚きました。これまで一度しか4継に出た事のない選手が「渡らなくて悔しい」と涙する。これに感動しました。単に涙もろいだけなのかもしれませんが、「悔しい」という気持ちがあるという部分は大きいと思います。それからも何度もミスをしてきました。私が求める水準には届きませんが少しずつこちらに向いてきているのは感じていました。
アンカーの3年生、私が来る前からハムを痛めていて練習がほとんどできない状態でした。支部大会では走れません。「練習は正直」というのはずっと言い続けているのですが、やはり走る練習がほとんどできていないので走れません。県総体ではリレーを走る以外に出場種目はなくなりました。だからこそリレーで最後までバトンをつないで記録を残させたい。3年生の最後に「やり切る」経験をさせたいと思っていました。これまでとは随分違う視点で物事を見ていました。実はこれも「陸上競技」をやって感じてもらいたい部分です。この子がいないとリレーに出ることはできません。自分がチームに必要とされているというのを感じ取ってくれていました。
試合当日、朝の段階で大きなトラブルが。2走と3走が並走をしていて足が接触して2走が転倒。そのためバトン練習ができませんでした。それでも2走は「大丈夫。走れます。気にしないで下さい。」と3年生に気丈に振る舞う。いや、こういう姿、久しぶりに見た気がします。初心に帰るというか「先輩のために走るんだ」という気持ちが見えました。こうやってチーム内の気持ちが同じ方向を向けば力以上のものが出ると思います。
実際、レースではこれまでの練習の中で一番のバトンができました。記録的にも54秒22です。今の走力からすればかなりの記録だと思います。準決勝に進めませんでしたが今持っているチカラは完全に出し切ったと思います。3年生の力が大きいというのは間違いない。そして下級生が「3年生と一緒に走る最初で最後のリレー」というのを分かっていたからできたこと。2走は足を痛めていました。それでも決して弱音を吐きません。1走は自分の思い通りの走りができずに苦しんでいます。それでも強くなりたいという気持ちは女子の中で一番。そういう選手たちを目の当たりにしながら「陸上競技の楽しさ」を思い出させてもらいました。
「なるべくしてなる」のです。気持ちが一つになれば自分達の持っている力を出し切れる。改めて感じました。リレーに出た事がない選手が「自分のせいでバトンが渡らない。悔しい。」と涙し、足を痛めて練習ができない選手が我慢に我慢を重ねて「絶対に走る」と宣言して総体を迎える。この子たちの想いがバトンを最後まで運んでくれました。本当に良い表情でした。やり切ったのです。だからそんな表情ができる。
速いから良いチームだとは限りません。今のうちのように力はなくても「リレーに賭ける」という気持ちを持ち始めてくれ、遊び半分ではなくリレーに出れたらそれは素晴らしいと思います。「出るだけ」ではないのです。「戦う」という気持ちは同じです。下級生に総体を経験させてくれた事は本当に大きい。
良い選手たちです。ちょっと陸上競技が好きになりました(笑)