金曜日。練習終了後、急いで山口へ。先日から約束していたハードル選手の練習を見るためです。今回は社会人選手のymd選手も一緒に。こうやっていろいろな場面で関わっていけるというのは大きいですね。ありがたい。
本当は19時開始の予定だったのですが自分のところの練習が終わるのが長引いてしまったので10分程度遅れてしまいました。偶然?通りかかったkbt先生が仲介をしてくれて何とか練習は予定通りできるようになりました。私が到着するまでにアップをしてもらうようにして何とか時間短縮。
高校生の練習ですから19時開始となれば遅くても21時には終わらなければいけません。制約がある中での練習。帰宅するまでに要する時間もありますから引っ張ることはできません。最大限の配慮をしながらですね。
課題となる部分を確認しながらやっていきました。競技場練習ができないのでこういう機会にしっかりとやっておきたいなと。アップの段階でショートスプリントを。この選手もうちと同様になかなかカーブを走る練習ができません。意図的にカーブ直線を使って最大スピードを出すようにしました。2本ほど走りましたが「速いな」というのが印象です。きちんとできればかなりのタイムが出るのではないか?面白いなと思います。
軽くハードルを跳んでから1台目までの入りを。見てみると「あれ?」という感じです。速い。本人と話をすると「今日、めちゃくちゃ走れます」と言っていました。調子の問題なのか??ここはよくわかりませんが先日までの「ゆったり走る」という感じはありませんでした。タッチダウンも5秒8から6秒0。これは一歩目くらいから計っていますから実際とは異なります。それでもかなりスピードを上げて走れるようになったなと。
本人は2台目をかなり気にしていました。逆足で跳ぶことになるので以前から苦手意識があります。ここでリズムが狂ってしまうことが多い。1台目までの入りがかなり良かったのでそのまま2台目まで。するとめちゃくちゃスムーズに越えていました。どうしたんだ??という感じです。引率の先生に動画を撮ってもらっていたのでそれで本人にも確認させました。リード足の着く部分が完全に体の真下になっている感じでしたね。崩れもない。2台目までの練習を何度かやりましたが4秒2くらいで安定して走れていました。
これなら200mHをやってもいいかなと感じたので話をすることに。普段できない練習ですから。歩数の切り替えの部分も確認して6台目まで走ることにしました。5台まで14歩、そこから15歩へ切り替えます。この切り替えの練習をやっておけるかどうかというのも大事だと思うので。普段は35mの距離で走れません。もちろん、ハイスピードの状況での足の切り替えも難しい。すでに一定水準は越えています。そうであればより専門的な走りをしていく必要があるかなと思っています。こういう機会に切り替えまで。
1本目。5台目までの入りが23秒3。これは悪くないなと思います。逆足を使いながら4秒2で入って少し落ちて4秒4くらいまででしょうか。しかし、5-6台目で4秒9くらいかかりました。極端な落ち込みです。話を聞くと「足が詰まって直前で減速してしまった」とのこと。まーここを経験させるのが狙いでした。歩数の切り替えの部分で減速する。そこに対してどのように対応するか。実際のレースで初めて経験するというのでは修正は難しと思います。事前に経験させておくことは重要だと思っています。
200mHを練習で行う指導者も多くいるのではないかと思います。別に否定はしません。その200mHにどのような意味があるかです。実際、5台目から歩数が増えるというのが多いパターンです。5台目まで走れたとしてもそこからどう走るかで400mHの結果は変わってきます。200mHでタイムを求めてもそれほど実際のレースにはいかせないと思います。速く走るだけではないからです。その部分も含めて意図的に6台目までの練習としました。本数は増やせません。だから分割走などを行うのです。マニアックな種目ですからね。こういう戦略的な部分は重要。
2本目。走るまでに色々とイメージの話をしていきました。戦術(レースパターン)は決まっているので歩数の切り替えの感覚をどうするのか。意図的にピッチアップしなければいけません。もともとストライドで走るタイプですからこの部分は苦手。しかし、陸上競技に対する対応力はかなり高い。だからこそ経験させておくことは必要かなと。5台目まで4秒3のタッチダウン。4秒1はありませんでしたが安定して4秒3。5台目までのタッチダウン合計が1本目と同じ23秒3。そこから歩数を切り替え。4秒6のタッチダウンで入れました。かなり修正できたなという感じです。すごい・・・。
実際は気温が低くなってきているのもありました。ymd選手と話しながら「実際のレースの時の対応」についても少し話をすることに。実際のレースであればテンションも上がります。もっとフレッシュな状況で走れる。今の状況で4秒3で走れているのであれば十分ではないかと。高校生ですから前半突っ込みすぎて4秒0台で入ってしまう危険性もあります。そこは入れるけどそれ以後が・・・というのがよくあるパターン。そうならないように。4秒2平均で前半はいれたらいいのかなと。これまでのレースパターンとは変わってくる部分があります。後半どれだけ負荷がかかるかというのも大きいと思います。
支部大会はこのペースで走って行って後半の疲労度を確かめてみるように話しました。ymd選手が言っていましたが「高校生は順位決め」の部分があります。前半良くても後半で大きく減速してしまったら勝ち上がれません。最後まできちんと走れるようになる。ラストの1台で順位が激変するパターンが多い。そうなるとやはりレース経験を積みながら力の配分を覚えていくことも必要になるのかなと。この選手が後半へばった姿は見たことがないのですが(笑)。まー前半押さえて後半あげるというパターンしかやっていなかったというのもあります。
もっといけるようであればまた新しいパターンを考えていけばいいのかなと思いますね。まずは経験を積んでもらうようにしたいなと思います。最後に負荷をかけようと思って300mを1本。これについては触れません。ymd選手が苦笑いしていました(笑)。
ymd選手は自分のペースで練習を。フルタイムで働いてからの練習です。本当に頭が下がります。体の状態を確認しながら練習をしているようでした。少しずつ少しずつですね。合間に状況確認や練習している選手の様子を話しながらやっていきました。中学時代からの付き合い。もう何年になるでしょうか。本当に強くなりました。考えて練習をしています。15年近い関わりになるでしょうか。現役選手として色々と話ができます。県内選手のお手本になりますね。
付き合いが長い分、いじってきますが(笑)。「先生、走らないんですか?」といつも言ってくる。彼が高校時代、まだ私も若干若かったので一緒に走ることがありました。リレーなどでは私も一因として。「先生、僕たちの時は走ってくれただじゃないですか」と平気で言ってくる(笑)。スパイクを履いて51秒台の選手と250mで競争して勝ったことがあります。30歳を超えていたと思います。そこから30分以上身動きが取れませんでした(笑)。今はもう無理です。それでも走らせようとしますからね。恐ろしい人物です(笑)。
ちょっと長めに書きました。報告もかねて。何となく練習の流れがわかってもらえるかなと。私にできることはやっておきたいと思います。今年の山口県の男子400mHはハイレベル。表彰台に乗るのが53秒台かもしれません。インターハイに3人出場も十分可能。それくらいのレベルの中で戦ってもらってレベルを上げてもらいたいですね。
帰宅は22時半くらいだったでしょうか(笑)。ヘロヘロ(笑)。
本当は19時開始の予定だったのですが自分のところの練習が終わるのが長引いてしまったので10分程度遅れてしまいました。偶然?通りかかったkbt先生が仲介をしてくれて何とか練習は予定通りできるようになりました。私が到着するまでにアップをしてもらうようにして何とか時間短縮。
高校生の練習ですから19時開始となれば遅くても21時には終わらなければいけません。制約がある中での練習。帰宅するまでに要する時間もありますから引っ張ることはできません。最大限の配慮をしながらですね。
課題となる部分を確認しながらやっていきました。競技場練習ができないのでこういう機会にしっかりとやっておきたいなと。アップの段階でショートスプリントを。この選手もうちと同様になかなかカーブを走る練習ができません。意図的にカーブ直線を使って最大スピードを出すようにしました。2本ほど走りましたが「速いな」というのが印象です。きちんとできればかなりのタイムが出るのではないか?面白いなと思います。
軽くハードルを跳んでから1台目までの入りを。見てみると「あれ?」という感じです。速い。本人と話をすると「今日、めちゃくちゃ走れます」と言っていました。調子の問題なのか??ここはよくわかりませんが先日までの「ゆったり走る」という感じはありませんでした。タッチダウンも5秒8から6秒0。これは一歩目くらいから計っていますから実際とは異なります。それでもかなりスピードを上げて走れるようになったなと。
本人は2台目をかなり気にしていました。逆足で跳ぶことになるので以前から苦手意識があります。ここでリズムが狂ってしまうことが多い。1台目までの入りがかなり良かったのでそのまま2台目まで。するとめちゃくちゃスムーズに越えていました。どうしたんだ??という感じです。引率の先生に動画を撮ってもらっていたのでそれで本人にも確認させました。リード足の着く部分が完全に体の真下になっている感じでしたね。崩れもない。2台目までの練習を何度かやりましたが4秒2くらいで安定して走れていました。
これなら200mHをやってもいいかなと感じたので話をすることに。普段できない練習ですから。歩数の切り替えの部分も確認して6台目まで走ることにしました。5台まで14歩、そこから15歩へ切り替えます。この切り替えの練習をやっておけるかどうかというのも大事だと思うので。普段は35mの距離で走れません。もちろん、ハイスピードの状況での足の切り替えも難しい。すでに一定水準は越えています。そうであればより専門的な走りをしていく必要があるかなと思っています。こういう機会に切り替えまで。
1本目。5台目までの入りが23秒3。これは悪くないなと思います。逆足を使いながら4秒2で入って少し落ちて4秒4くらいまででしょうか。しかし、5-6台目で4秒9くらいかかりました。極端な落ち込みです。話を聞くと「足が詰まって直前で減速してしまった」とのこと。まーここを経験させるのが狙いでした。歩数の切り替えの部分で減速する。そこに対してどのように対応するか。実際のレースで初めて経験するというのでは修正は難しと思います。事前に経験させておくことは重要だと思っています。
200mHを練習で行う指導者も多くいるのではないかと思います。別に否定はしません。その200mHにどのような意味があるかです。実際、5台目から歩数が増えるというのが多いパターンです。5台目まで走れたとしてもそこからどう走るかで400mHの結果は変わってきます。200mHでタイムを求めてもそれほど実際のレースにはいかせないと思います。速く走るだけではないからです。その部分も含めて意図的に6台目までの練習としました。本数は増やせません。だから分割走などを行うのです。マニアックな種目ですからね。こういう戦略的な部分は重要。
2本目。走るまでに色々とイメージの話をしていきました。戦術(レースパターン)は決まっているので歩数の切り替えの感覚をどうするのか。意図的にピッチアップしなければいけません。もともとストライドで走るタイプですからこの部分は苦手。しかし、陸上競技に対する対応力はかなり高い。だからこそ経験させておくことは必要かなと。5台目まで4秒3のタッチダウン。4秒1はありませんでしたが安定して4秒3。5台目までのタッチダウン合計が1本目と同じ23秒3。そこから歩数を切り替え。4秒6のタッチダウンで入れました。かなり修正できたなという感じです。すごい・・・。
実際は気温が低くなってきているのもありました。ymd選手と話しながら「実際のレースの時の対応」についても少し話をすることに。実際のレースであればテンションも上がります。もっとフレッシュな状況で走れる。今の状況で4秒3で走れているのであれば十分ではないかと。高校生ですから前半突っ込みすぎて4秒0台で入ってしまう危険性もあります。そこは入れるけどそれ以後が・・・というのがよくあるパターン。そうならないように。4秒2平均で前半はいれたらいいのかなと。これまでのレースパターンとは変わってくる部分があります。後半どれだけ負荷がかかるかというのも大きいと思います。
支部大会はこのペースで走って行って後半の疲労度を確かめてみるように話しました。ymd選手が言っていましたが「高校生は順位決め」の部分があります。前半良くても後半で大きく減速してしまったら勝ち上がれません。最後まできちんと走れるようになる。ラストの1台で順位が激変するパターンが多い。そうなるとやはりレース経験を積みながら力の配分を覚えていくことも必要になるのかなと。この選手が後半へばった姿は見たことがないのですが(笑)。まー前半押さえて後半あげるというパターンしかやっていなかったというのもあります。
もっといけるようであればまた新しいパターンを考えていけばいいのかなと思いますね。まずは経験を積んでもらうようにしたいなと思います。最後に負荷をかけようと思って300mを1本。これについては触れません。ymd選手が苦笑いしていました(笑)。
ymd選手は自分のペースで練習を。フルタイムで働いてからの練習です。本当に頭が下がります。体の状態を確認しながら練習をしているようでした。少しずつ少しずつですね。合間に状況確認や練習している選手の様子を話しながらやっていきました。中学時代からの付き合い。もう何年になるでしょうか。本当に強くなりました。考えて練習をしています。15年近い関わりになるでしょうか。現役選手として色々と話ができます。県内選手のお手本になりますね。
付き合いが長い分、いじってきますが(笑)。「先生、走らないんですか?」といつも言ってくる。彼が高校時代、まだ私も若干若かったので一緒に走ることがありました。リレーなどでは私も一因として。「先生、僕たちの時は走ってくれただじゃないですか」と平気で言ってくる(笑)。スパイクを履いて51秒台の選手と250mで競争して勝ったことがあります。30歳を超えていたと思います。そこから30分以上身動きが取れませんでした(笑)。今はもう無理です。それでも走らせようとしますからね。恐ろしい人物です(笑)。
ちょっと長めに書きました。報告もかねて。何となく練習の流れがわかってもらえるかなと。私にできることはやっておきたいと思います。今年の山口県の男子400mHはハイレベル。表彰台に乗るのが53秒台かもしれません。インターハイに3人出場も十分可能。それくらいのレベルの中で戦ってもらってレベルを上げてもらいたいですね。
帰宅は22時半くらいだったでしょうか(笑)。ヘロヘロ(笑)。