もう少しだけ書いておきます。
昨年度、県総体と県新人で100mでは1・2位でした。そのことから考えれば走れて当たり前だと思われる部分があります。NMは昨年に引き続き練習をきちんと積めました。とはいっても昨年の支部大会では負けています。うちのスタンスとしては少しずつ調子を上げていくパターンなのでこの大会で一気にブレイクすることは考えにくい。前の記事にも書きましたが他校の選手が何人も力を付けているのを感じていましたから簡単に結果が出るとは思ってはいませんでした。
アップの段階から気になる動きがありました。他の選手と同様に修正するための話しをしていきました。2歩目の出が悪い。少し止まってしまう感じがありました。これはなかなか分かりにくい部分だと思います。毎日動きを確認しているからわかる部分かなと。
予選Nは追風0.7の条件で12秒46。朝一番のレースです。とはいえ、午後からは向かい風が予想されるのでここで大会記録くらいは出して来たかったなというのが素直な感想です。Mはスタートはまずまずでしたが中間からの伸びを欠く。風を見てみると向かい風1.5m。仕方ないのかもしれません。その条件の中で12秒51。自己ベストタイです。随分力がつきました。これにより本当に2人が勝負の舞台に立ったかなと言う感じを受けました。どちらが強いというのははっきりと分からない。
決勝は午後から。100mのレース前、風がおさまっていむした。奇跡的。このまま風が吹かない状態でレースができたらという感じでした。何度か「風吹いてないからレースのやりましょう(笑)」とアピールしましたがそんな訳の分からない意見が通るわけもなく(笑)。支部大会は2つの地区が合同で行なっています。もう一つの地区が先に走ります。その時は追風。まじか?!これはチャンスではないか。そう考えてまたも「早く走りましょう!」と猛アピール。もちろん受け入れられず(笑)
すごく記録を狙っていたわけではありません。しかし、向かい風よりは追い風の方が走りやすい。本人たちが気持ちよく走れる方が良いに決まっています。大会記録くらいは出させてあげたいなという気持ちもありました。無風であればそれくらいの走りはするという自信もありました。レース直前、吹き流しが真横を向くくらいの風が。残念ながら向かい風が吹き始めました。指導者の普段の行いが悪いからだと散々言われましたが。仕方ない話ですね。記録的な関心はなくなり最後は「勝負のみ」でした。
レースはスタートの時点でMが前へ。Nは課題となっていた2歩目の動きがイマイチここで少し離れたのではないかと感じました。そのままMが前を走る。多分これまでにはないレース展開だったと思います。Nは後半型ですがなかなか追い付けません。最後までMが逃げ切って1位。向かい風1.8の中でしたが12秒59でした。Nは12秒63。記録としては微妙ですが。
これまでMは負け続けていました。きちんとした勝負で勝ったのは2度目?くらいだと思います。1回目は記録会だったような。実際のレースで勝ったのは初めてかなと思います。これは2人にとって大きな意味のあることだと思います。2人とも個性的な走りをします。型にはめて動きを変えるというよりはそのままの動きの中でいかに前に進むようにするかというテーマの中で取り組んで来ました。腕振りなどは本当に独特。「腕振りを治さないのか?」「あの腕振りは意図的にやらせているのか?」と聞かれることもありますが。最初に比べたら改善はされていると思います。微々たるものですが。
Mが勝つ。これは大きな意味がある。MはいつもNに負けていました。予選や準決勝ではすごく良い動きをしてタイムを出す。それが決勝になった時には何故か失敗レースをする。勝てるチャンスを逃していました。昨年の県総体、NもMもそれぞれ通過して来てほぼ力としては同等。しかし、決勝ではNが勝ちました。12秒5と12秒7。いつのまにか「勝てない」という気持ちがあったのかもしれません。Mは負けて悔しいという気持ちを持っていたと思います。それでも勝てない。逆にNは「自分が負けることはない」という気持ちがあったと思います。最初から負けることを考えてレースをする選手はいない。実際に走ってみて負けるというのは思っている以上に悔しいことだも思います。
Mは勝った。今度は追われる立場になります。負けられないという感覚が生まれるかもしれない。これは今までNが経験してきたことです。勝ったことで少しは自信が持てるはず。これまで足りなかったのは「自分は勝てる」という自信です。力があっても出しきれないというのはやはりこの部分が大きい。殻を破るというのをずっと言い続けてきましたから。きっかけになると思います。
Nは負けた。他の誰でもないMに負けていますから経験したことのない感情があると思います。ここを受け止めなければいけない。何故勝てなかったのか。ここも含めてしっかりと考える必要があると思います。どこかに慢心はなかったか。細かい部分ができていなくても勝てるという気持ちはなかったか。もちろん本人の感情ですから分かりません。勝ち続ける難しさも感じてもらえたらと思っています。Nもこれをきっかけに大きく飛躍してもらいたいと思います。悔しさは人を成長させる。
周囲からは分かってもらえない部分があると思います。力のある選手を預かる。それも双子。私は一度も似ていると思ったことはないですし、全ての面で異なると思っていますが。周囲はそうは思わない。比較されることも多々あったと思います。更には悔しさを経験し続けているSもいます。この子達には話をしていますが「勝たせてやりたい」と思っています。それぞれに勝たせてやりたい。レースでトップに立てるのは1人だけ。誰かに特別な勝ってもらいたいというのではなく全員が勝てるようにしたい。矛盾している部分がありますが。
誰かが勝てば誰かが負ける。負けた時に何を思うか。tnk先生が長距離の選手と話した内容を聞きました。レースの振り返りをさせた時に「スタートの場所取りが悪かった」とか「足が痛かった」という話が出る。その時に「それがなかったら勝てたのか?」と返したそうです。実際問題はそこにない。負けた理由は力不足だったりするところが大半。そこに目を向けず他の要因を挙げているというのではやはり勝てないと思います。成長の妨げになる。実際問題から目をそむけたらダメ。
色々な意味で貴重な経験ができたと思っています。前の記事にも書いたのですが感情がコントロールできるようにならなければ横一線からのスタートではチカラが出せなくなる。そういう部分まで含めてしっかりと指導をしていきたいと考えています。
長くなりました。文才がなさすぎる。
昨年度、県総体と県新人で100mでは1・2位でした。そのことから考えれば走れて当たり前だと思われる部分があります。NMは昨年に引き続き練習をきちんと積めました。とはいっても昨年の支部大会では負けています。うちのスタンスとしては少しずつ調子を上げていくパターンなのでこの大会で一気にブレイクすることは考えにくい。前の記事にも書きましたが他校の選手が何人も力を付けているのを感じていましたから簡単に結果が出るとは思ってはいませんでした。
アップの段階から気になる動きがありました。他の選手と同様に修正するための話しをしていきました。2歩目の出が悪い。少し止まってしまう感じがありました。これはなかなか分かりにくい部分だと思います。毎日動きを確認しているからわかる部分かなと。
予選Nは追風0.7の条件で12秒46。朝一番のレースです。とはいえ、午後からは向かい風が予想されるのでここで大会記録くらいは出して来たかったなというのが素直な感想です。Mはスタートはまずまずでしたが中間からの伸びを欠く。風を見てみると向かい風1.5m。仕方ないのかもしれません。その条件の中で12秒51。自己ベストタイです。随分力がつきました。これにより本当に2人が勝負の舞台に立ったかなと言う感じを受けました。どちらが強いというのははっきりと分からない。
決勝は午後から。100mのレース前、風がおさまっていむした。奇跡的。このまま風が吹かない状態でレースができたらという感じでした。何度か「風吹いてないからレースのやりましょう(笑)」とアピールしましたがそんな訳の分からない意見が通るわけもなく(笑)。支部大会は2つの地区が合同で行なっています。もう一つの地区が先に走ります。その時は追風。まじか?!これはチャンスではないか。そう考えてまたも「早く走りましょう!」と猛アピール。もちろん受け入れられず(笑)
すごく記録を狙っていたわけではありません。しかし、向かい風よりは追い風の方が走りやすい。本人たちが気持ちよく走れる方が良いに決まっています。大会記録くらいは出させてあげたいなという気持ちもありました。無風であればそれくらいの走りはするという自信もありました。レース直前、吹き流しが真横を向くくらいの風が。残念ながら向かい風が吹き始めました。指導者の普段の行いが悪いからだと散々言われましたが。仕方ない話ですね。記録的な関心はなくなり最後は「勝負のみ」でした。
レースはスタートの時点でMが前へ。Nは課題となっていた2歩目の動きがイマイチここで少し離れたのではないかと感じました。そのままMが前を走る。多分これまでにはないレース展開だったと思います。Nは後半型ですがなかなか追い付けません。最後までMが逃げ切って1位。向かい風1.8の中でしたが12秒59でした。Nは12秒63。記録としては微妙ですが。
これまでMは負け続けていました。きちんとした勝負で勝ったのは2度目?くらいだと思います。1回目は記録会だったような。実際のレースで勝ったのは初めてかなと思います。これは2人にとって大きな意味のあることだと思います。2人とも個性的な走りをします。型にはめて動きを変えるというよりはそのままの動きの中でいかに前に進むようにするかというテーマの中で取り組んで来ました。腕振りなどは本当に独特。「腕振りを治さないのか?」「あの腕振りは意図的にやらせているのか?」と聞かれることもありますが。最初に比べたら改善はされていると思います。微々たるものですが。
Mが勝つ。これは大きな意味がある。MはいつもNに負けていました。予選や準決勝ではすごく良い動きをしてタイムを出す。それが決勝になった時には何故か失敗レースをする。勝てるチャンスを逃していました。昨年の県総体、NもMもそれぞれ通過して来てほぼ力としては同等。しかし、決勝ではNが勝ちました。12秒5と12秒7。いつのまにか「勝てない」という気持ちがあったのかもしれません。Mは負けて悔しいという気持ちを持っていたと思います。それでも勝てない。逆にNは「自分が負けることはない」という気持ちがあったと思います。最初から負けることを考えてレースをする選手はいない。実際に走ってみて負けるというのは思っている以上に悔しいことだも思います。
Mは勝った。今度は追われる立場になります。負けられないという感覚が生まれるかもしれない。これは今までNが経験してきたことです。勝ったことで少しは自信が持てるはず。これまで足りなかったのは「自分は勝てる」という自信です。力があっても出しきれないというのはやはりこの部分が大きい。殻を破るというのをずっと言い続けてきましたから。きっかけになると思います。
Nは負けた。他の誰でもないMに負けていますから経験したことのない感情があると思います。ここを受け止めなければいけない。何故勝てなかったのか。ここも含めてしっかりと考える必要があると思います。どこかに慢心はなかったか。細かい部分ができていなくても勝てるという気持ちはなかったか。もちろん本人の感情ですから分かりません。勝ち続ける難しさも感じてもらえたらと思っています。Nもこれをきっかけに大きく飛躍してもらいたいと思います。悔しさは人を成長させる。
周囲からは分かってもらえない部分があると思います。力のある選手を預かる。それも双子。私は一度も似ていると思ったことはないですし、全ての面で異なると思っていますが。周囲はそうは思わない。比較されることも多々あったと思います。更には悔しさを経験し続けているSもいます。この子達には話をしていますが「勝たせてやりたい」と思っています。それぞれに勝たせてやりたい。レースでトップに立てるのは1人だけ。誰かに特別な勝ってもらいたいというのではなく全員が勝てるようにしたい。矛盾している部分がありますが。
誰かが勝てば誰かが負ける。負けた時に何を思うか。tnk先生が長距離の選手と話した内容を聞きました。レースの振り返りをさせた時に「スタートの場所取りが悪かった」とか「足が痛かった」という話が出る。その時に「それがなかったら勝てたのか?」と返したそうです。実際問題はそこにない。負けた理由は力不足だったりするところが大半。そこに目を向けず他の要因を挙げているというのではやはり勝てないと思います。成長の妨げになる。実際問題から目をそむけたらダメ。
色々な意味で貴重な経験ができたと思っています。前の記事にも書いたのですが感情がコントロールできるようにならなければ横一線からのスタートではチカラが出せなくなる。そういう部分まで含めてしっかりと指導をしていきたいと考えています。
長くなりました。文才がなさすぎる。