kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

考えさせる

2018-04-20 | 陸上競技
なかなか更新が間に合わず。なかなか。

水曜日、職場に行くと先日とはまた別の課題が発生していることが判明。根っこになる部分は同じなのですが。とにかくそういう部分も含めてきちんと考えていかなければいけないなと思います。競技さえすればいいという感覚はありません。きちんと話していかなければいけない。

新入生が入ってくる。この時に厳しめの話をしました。私の感覚からすれば当たり前なのですがこのご時世ですから受け入れられないかもしれない。競技力云々よりも「一生懸命できるかどうか」を求めました。基本的な生活習慣がきちんと身につくか。周囲に気を配れるかどうか。全員が競技のみを求めなくてもいいと思います。少しでも力が上がるように最大限の努力をする。ここだけは求めたい。

他の部活動との兼部をしたいという生徒がいたようです。それはなかなか難しい。また、ダイエットのために少し身体を動かしたいと望む生徒もいたようです。これも難しい。健康陸上部を目指すつもりはありません。こういうスタンスであれば部員が大人数になることは考えにくい。当然かなと。ここに関しては否定される時代なのかもしれない。しかし、これは長距離なやtnk先生とも共通認識なので。1人でもいいので目標に向かって最大限の努力ができる選手と一緒にやっていけたらと。

話を戻して。先日のことがあったので女子に関しては少し考える時間を作りました。日誌にこちらもコメントを書く。更には前任校で指導していたkanaの県総体終了時の日誌のコピーを渡しました。当時私はこの日誌を読んで涙を流しました。ここまできちんと考えてやってくれていたんだなと。自分が最後の県総体やインターハイに賭ける想いの強さ。競技が1人ではできないという冷静な感覚。県総体のリレーを初めて走る者に対しての気遣い。「絶対優勝したかったけどそれを全面に出すと1走が緊張して自分の走りができなくなるから普段通りに接するように心がけた」「2走の場所に移動する時に変に声かけをするのではなく『また後でね〜』と言って分かれた」と。1人ではできないのだから周囲に気を配る。さらにkanaは12秒19で走ったにも関わらず「追い風参考でこのタイムだったらリレーの時は向かい風だからもっと遅くなる。これでは中国で7位になる。もっと強くならないとダメだ。」と書いていました。

kanaはこういう感覚になってから一気に伸びました。保護者からは過大評価ですよと言われていましたが本当に良いキャプテンだったと思います。

今の3年生、力があります。速い。こんな事を書くと調子に乗るなと言われるかもしれませんが私以外では指導できなかったと思っています。性格的なことも含めて。しかし、まだまだ足りないものがある。速いからこそ自分が中心になる。本当はもっと周囲に気を配れないといけない。走るのは4人。しかし、走れないメンバーもいる。また、これまで一緒にリレーをやって来た先輩もいる。その人達の想いを背負ってリレーを走る。その感覚。ここがまだまだ足りない。

gt先生と話をすると「リレー中心」という言葉は違和感を感じると言われます。強い個を育てていけば自然とリレーは走れる。確かにそういう部分はあると思います。女子に関してはちょっと違う部分もあるのではと考えています。基本的にウエットな性格なので「想い」という部分は大切にしています。リレーで戦うために「個」が強くなるという感覚です。同じことを言っているのかもしれません。しかし、重きをおく部分が違っている。リレーは逃げではないと思います。リレーなら戦えるからリレーをやるというのではない。リレーで勝負するためには強い「個」が必要なのは間違いない事実です。普段からリレー練習をしない学校ではそのような考え方になると思います。

うちは練習の中に常にバトンが入ります。練習でいつも意識するのはリレー。試合前だけバトンをするわけではない。年間を通じてやる。それはリレーを使ってチームを作りたいからです。1人ではできないことを全員でやる。個人種目である陸上競技だからこそ「集団」でやる部分を大切にしたい。本当に大切なものは何か。ここはチームによって異なると思います。リレーに対する考え方の違いもある。

練習は本当にしっかりやります。手を抜いたりはしません。それは自分自身に返ってくるのがわかっているから。しかし、それだけではない。チームとしては成長していると思っています。まだまだですが。考える時間を作っていきたいと思いますね。
コメント
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