1年前、織田記念に出場した時にコンビニで「ペットボトルで育てる野菜」を購入した。部室で育てようと思って。2つ購入して部室で育てるようにしていた。naoに頼んでいたのだがセッティングしてきた。が、それ以来ずっと部室内の西側の窓の所に置き忘れられていた。1年生が部室を掃除した時にあることが発覚。西側の窓にはいつもブラインドで外が見えなくなっていたので忘れられていた。
2つあったうちの一つは枯れていた。当然だと思う。しかし、もう一つは少しだけ生きていた。本当にすごいことだと思う。水だけ。説明書を読み直してみると「芽が出たら水に肥料を混ぜること」と書いてある。それさえやっていないのに「命」が1年間続いていた。奇跡だと思う。
水を入れ替えて肥料を足す。根だけはかなり伸びていた。生きていくために必死だったのだと思う。肥料がない中で枯れないように耐えていた。すごい生命力。
そこから数日間経過した。
枯れかけていた植物は信じられないくらい伸びていた。驚いた。もうダメかもしれないと思っていたのに数日間でこれだけ伸びるとは。緑色で茎も伸びている。
生き延びていた。必要な栄養と日光が与えられた時に一気に伸びる。すごい話だと思う。誰もが枯れてしまうだろうと思っていたものが芽を出す。上へ上へと伸びていく。
今、自分自身も選手も同じなんだと思う。耐える時があった。でもそれは伸びる時期を待っている。必ずそのタイミングが来る。忘れられていて伸びることができなかったペットボトルのイチゴのように。耐え忍んだからこそできる事がある。そう信じたい。そう信じている。
生命力。それは誰にでもどんな生き物にもある。与えられたモノをどう生かすのか。それによって大きく変わってくる。植物も選手も私も。