kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

申し訳ない

2019-05-29 | 陸上競技
県総体でリレーの準決勝落ち。これは指導してきてほとんどなかったと思います。指導を始めて3年目からはずっと中国大会には進んでいました。リレーで決勝に残れなかったという記憶はありません。そういう部分で自分の中にも慢心があったのではないかと思います。最後は何とか出来るのではないかと。
 
 
実際問題、力不足はありました。それでも何とか出来るという気持ちはあった。51秒46。去年より3秒落ち。それは選手が入れ替わったからだけではないと思います。県代表レベルが3人いた昨年と単純に比べられるわけはない。が、その間にチーム自体が育っていなかったという事実はあると思います。
 
 
必死に練習してくれた選手たちには本当に申し訳ない気持ちしかありません。自分自身を責めて何か生まれるわけではない。それも分かっています。しかし、足りない部分があったのは確か。
 
 
この2ヶ月間、競技の指導をする以前のことが毎日のように続いていました。練習をする前段階で何度も何度もストップする。これはblogにも書いています。このことを言い訳にするつもりはありません。他の部分に時間を割かなければいけなかった組織であったという事に最大の問題があります。きちんと組織ができていれば「取り組みの姿勢」や「物事に対する考え方」は自然に伝わっていくものだと思います。
 
 
人数が少ない上に取り組みの姿勢が甘い。これで結果を出せるほど簡単な話ではない。そこに気づいていながらチームの中を変えることができなかったというのは指導者の責任だと思っています。変化を生み出せるかどうか。普通チームは年々良くなっていきます。しかし、今はそれができなかった。大きな敗因だと思っています。
 
 
そこに気づいていながらきちんと対応できなかった。本当にやるべきこと以外に莫大なエネルギーを費やすという浪費。そのエネルギーを選手の練習に費やすことができていたら。そこは大きな話だと思います。力がない。それは分かっていた。自然に競技力が上がっていく雰囲気づくりができていたら...。技術的な部分だけではないと思っています。
 
 
戦えたかどうか。それは分かりません。
 
 
実は県総体前日信じられないことがありました。練習場所を競技場にしていた。とにかく早く練習開始したいと伝えてきました。学校から競技場まで自転車で20分弱。15時40分に学校が終わるので16時10分前後にはある程度揃います。が、1年生が来ない。1番早く学校を出たはずの者たちが来ません。県総体前日、本当に大切な日です。それなのに来ない。待ちきれずに先に始めることに。結局到着は16時40分くらい。考えられません。制服で出たはずがいつのまにかジャージになっている。
 
 
指導する気にはなりませんでした。理由だけ聞きました。来る途中にコンビニに寄っていたと。更に複数人でメンバーの家に寄ってきた。それで他の者よりも30分近く遅れてきたようです。掛ける言葉もありませんでした。3年生にとって本当に最後の県総体。その前の日に競技とは全く関係ない自分達の行動でチーム自体を待たせている。開始時間が分からなかったという話もありました。「出来るだけ早く始める」というのでは分からなかったのか。時間の感覚は人それぞれなのかもしれませんが。それにしても。
 
 
前日練習。これまでの中で一番悪かったというのも確かです。並走で2ペアバトンが落ちました。普段の練習では絶対にありえないことです。こちらも少し感情的になりかけました。この期に及んでありえない事が多すぎる。しかし、ここで激怒する事は何も生み出さないと思いグッと堪えました。上手くいかない予兆は前段階に幾つもあります。それが顕著に出たレースになる。
 
 
走った選手以外の選手がサポートできていない。どちらかというとマイナス要因になっていたと思っています。批判されるかもしれませんが。私自身がもっとどうにか出来た部分と何度も繰り返し話してもどうにもできなかった部分もあります。温度差というか理解の差というか。
 
 
県総体は3年生にとって本当に大きな大会だと言い続けてきました。その意味が分かってもらえなかった。
 
 
選手以外の要因がレースにどう出るのか?それは後付けだと言われるかもしれない。練習に集中できない状況だったのは間違いないと思います。練習以外の部分にエネルギーを注がなければいけなかった事実。本当に競技に集中できる状況で練習が積めていたら全く違う結果になっていたとは思います。
 
 
そういう環境が作れなかったこと。本当に申し訳ないなと思います。それは全て私がきちんと指導できなかったから。そう思っています。高校生の力。それを引き出す。私にはできませんでした。この事は絶対に忘れてはいけない。心に刻んでおきたいと思います。
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力及ばず

2019-05-29 | 陸上競技
県総体が終わりました。人数が少ない中で出来ることは必死なやってきたと思います。選手はしっかりと走ってくれた。
 
 
女子のリレーはかなり厳しい状態でした。14秒台が2人。13秒中盤が2人。これで中国大会を狙うというのは普通であれば「不可能」かもしれません。それでも必死だ上を目指してやる。その中でしか見えないものがあると思ってやってきました。支部大会で初めてリレーが組めました。去年は人数不足のためインターハイ以降はリレーができていません。この経験不足というのも大きな要因かもしれません。支部大会で52秒3。中国を狙うには程遠い記録。県選手権も52秒5。とても戦えるレベルには達していない。
 
 
それでも鼓舞しながらやってきました。バトンの不安定さも露呈していました。圧倒的にバトン練習が足りない。メンバーが固定されるまでにかなりの時間を要したのも一つの要因だと思います。体調不良で休むと者もいたのでバトン練習をするタイミングを逃してしまっていたのもあります。走力がないのであればバトンで稼ぐ。そこをどうするか。
 
 
予選で52秒2で走りました。致命的な記録でした。最低でも51秒5を切らないと決勝にさえ残れない。0.7秒上げるというのは通常であればかなり厳しい。だから諦めるという話にはなりません。最後まで足掻きたい。室内練習場でアップを手伝いました。私自身出来る事は全てやりたい。課題となる部分を徹底したい。そこをやり続ける。
 
 
1走の唯一の3年生であるNa。唯一というのは短距離として一人という事です。この冬様々な事に耐えながら練習をしてきました。男女合わせて5人しかいない中での練習。男子2人、女子3人。苦しい苦しい状況でした。周りに力を借りながら練習をしていました。うちに練習に来てもらって一緒にやる中で人数不足を補う。足りないものを他のチームから借りているという感覚。
 
 
準決勝、1走で内側のチームに抜かれはしましたが初めてきちんと最後まで走れたのではないかと思います。そこからは何とか繋ぎ続けました。結果は51秒46。予選から0.8秒記録を短縮。2組目の4着が51秒2だったのでプラスでの決勝進出はならず。リレーでの中国大会出場という最大目標は絶たれました。
 
 
バトンはある程度改善できていました。
 
 
少しだけ全体に話をしました。良く戦ったと思います。誰一人うちのチームをマークする状況ではなかったと思います。それでも決勝進出まで0.2秒という所まで近づけた。この価値は他には分かってもらえないと思います。目に見える結果で表現されるのがこの世界です。どれだけ苦しい状況であったか。そんなことは関係ない。しかし、私は近くでこの姿を見ていました。良くやったと思います。
 
 
しかし、それだけではない。結果として「準決勝敗退」という部分は受け止めなければいけない。完全に「力負け」です。バトンで稼ぐといってもやはり限度があります。ここに至るまでにそれぞれの力を上げきれなかった事はやはり苦しい現状を物語っています。
 
 
厳しいようですが「うちは弱い」という言葉を何度か使いました。その認識をもっと持たなければいけない。それぞれが力で戦えないからリレーで戦おうとしている部分がありました。4人揃えることができれば可能性が出てくる。頭数は揃って走る事は出来た。それでも「弱い」部分は克服する出来ませんでした。この1ヶ月で1秒短縮できました。しかし、力が足りない。
 
 
バトンの技術などでのミスではありません。これまでと比べたらバトンはきちんと渡りました。そうであれば単純に走力が足りない。足りないから勝てない。そこだけの話です。速く走るために何をするか。簡単な話ですが簡単ではない。今の走力では勝負するまでの力はなかったという現実を私も選手も受け止めなければいけない。
 
 
うちは弱い。そこからのスタート。悔しさは計り知れないくらいあります。が、リレーが終わってそこだけを考える意味はない。まだやれる事はあると思っていたので。
 
 
まとまりない断片的な話になります。それでも記しておく。ここに意味があると思うので。
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