県総体でリレーの準決勝落ち。これは指導してきてほとんどなかったと思います。指導を始めて3年目からはずっと中国大会には進んでいました。リレーで決勝に残れなかったという記憶はありません。そういう部分で自分の中にも慢心があったのではないかと思います。最後は何とか出来るのではないかと。
実際問題、力不足はありました。それでも何とか出来るという気持ちはあった。51秒46。去年より3秒落ち。それは選手が入れ替わったからだけではないと思います。県代表レベルが3人いた昨年と単純に比べられるわけはない。が、その間にチーム自体が育っていなかったという事実はあると思います。
必死に練習してくれた選手たちには本当に申し訳ない気持ちしかありません。自分自身を責めて何か生まれるわけではない。それも分かっています。しかし、足りない部分があったのは確か。
この2ヶ月間、競技の指導をする以前のことが毎日のように続いていました。練習をする前段階で何度も何度もストップする。これはblogにも書いています。このことを言い訳にするつもりはありません。他の部分に時間を割かなければいけなかった組織であったという事に最大の問題があります。きちんと組織ができていれば「取り組みの姿勢」や「物事に対する考え方」は自然に伝わっていくものだと思います。
人数が少ない上に取り組みの姿勢が甘い。これで結果を出せるほど簡単な話ではない。そこに気づいていながらチームの中を変えることができなかったというのは指導者の責任だと思っています。変化を生み出せるかどうか。普通チームは年々良くなっていきます。しかし、今はそれができなかった。大きな敗因だと思っています。
そこに気づいていながらきちんと対応できなかった。本当にやるべきこと以外に莫大なエネルギーを費やすという浪費。そのエネルギーを選手の練習に費やすことができていたら。そこは大きな話だと思います。力がない。それは分かっていた。自然に競技力が上がっていく雰囲気づくりができていたら...。技術的な部分だけではないと思っています。
戦えたかどうか。それは分かりません。
実は県総体前日信じられないことがありました。練習場所を競技場にしていた。とにかく早く練習開始したいと伝えてきました。学校から競技場まで自転車で20分弱。15時40分に学校が終わるので16時10分前後にはある程度揃います。が、1年生が来ない。1番早く学校を出たはずの者たちが来ません。県総体前日、本当に大切な日です。それなのに来ない。待ちきれずに先に始めることに。結局到着は16時40分くらい。考えられません。制服で出たはずがいつのまにかジャージになっている。
指導する気にはなりませんでした。理由だけ聞きました。来る途中にコンビニに寄っていたと。更に複数人でメンバーの家に寄ってきた。それで他の者よりも30分近く遅れてきたようです。掛ける言葉もありませんでした。3年生にとって本当に最後の県総体。その前の日に競技とは全く関係ない自分達の行動でチーム自体を待たせている。開始時間が分からなかったという話もありました。「出来るだけ早く始める」というのでは分からなかったのか。時間の感覚は人それぞれなのかもしれませんが。それにしても。
前日練習。これまでの中で一番悪かったというのも確かです。並走で2ペアバトンが落ちました。普段の練習では絶対にありえないことです。こちらも少し感情的になりかけました。この期に及んでありえない事が多すぎる。しかし、ここで激怒する事は何も生み出さないと思いグッと堪えました。上手くいかない予兆は前段階に幾つもあります。それが顕著に出たレースになる。
走った選手以外の選手がサポートできていない。どちらかというとマイナス要因になっていたと思っています。批判されるかもしれませんが。私自身がもっとどうにか出来た部分と何度も繰り返し話してもどうにもできなかった部分もあります。温度差というか理解の差というか。
県総体は3年生にとって本当に大きな大会だと言い続けてきました。その意味が分かってもらえなかった。
選手以外の要因がレースにどう出るのか?それは後付けだと言われるかもしれない。練習に集中できない状況だったのは間違いないと思います。練習以外の部分にエネルギーを注がなければいけなかった事実。本当に競技に集中できる状況で練習が積めていたら全く違う結果になっていたとは思います。
そういう環境が作れなかったこと。本当に申し訳ないなと思います。それは全て私がきちんと指導できなかったから。そう思っています。高校生の力。それを引き出す。私にはできませんでした。この事は絶対に忘れてはいけない。心に刻んでおきたいと思います。