kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習を任せる3

2020-05-31 | 陸上競技

つらつらと。

 

練習は完全に任せる。時々気になったことがあるとその時だけ流れをいったん止めて「違うんじゃない?」ということだけ伝える。「自分たちでやる」といってもすべてができるわけではありません。「やりたい動き」をどれだけ正確にできるか。

 

例えば「スイッチング&スキップ」の練習をする。これは私の中では「重視」しています。その練習に入るまでに「縦の動き」「上から下」の感覚を作っているのでここからは「水平方向への移動」になります。ミニハードルを使っています。ミニハードルを使うのは極力避けてきました。「足が回る」からです。これも感覚的に分かる人にしかわからないのでしょうが。

 

ミニーハードルを使うと「避ける」ために足が後ろで回転する動きになりやすい。「直線的な足運び」を意識して練習をしています。「膝締め」も。その動きの中で「ミニハードル」を使った動きをするとよくない動きになることがあります。「ミニハードルを使えばいい」という話ではないと思っています。そこまでに徹底的に「縦の動き」や「直線的な足運び」をやっていてもこの段階になると崩れることがあります。、

 

原因は単純です。「ミニハードルの高さが怖い」というのと「重心移動が生まれてくる」からです。直線的に動いていても足を上げるときにミニハードルがあるとそれに「当たってしまう」という恐怖感があります。それを避けるために「回る」感じになる。さらに前に進み始めていますから直線的な足運びが難しくなる。ここをどうするか。それをずっと考えていて「ミニハードル」を避けていました。

 

が、「縦の動き」から「水平方向への動き」を考えたときに「ミニハードル」と使うことで「上から下」の動きを作っておいてそこから「水平方向への動き」へと切り替えていく。走るときには上下移動がないほうがよい。ロスがないほうが速いに決まっています。しかし、「感覚づくり」であれば「意図的にやる」部分もあります。「上から下」への意識をしておいてそこから水平方向へ。これは何度も説明をしています。そこまでの動きもです。

 

3年生が「先生、スイッチング&スキップのミニハードル低くしたんですか?」と聞いてきました。見てみると一番高さが低いミニハードルを使っていました。同じミニハードルでも段階に応じて使うものが違うと思っています。「スイッチング&スキップ」ではある程度の「高さ」が必要になります。上下移動を含みながら「上から下」の感覚を作るためです。低いミニハードルであれば「上から下」への意識が作りにくい。簡単に前に進めるからです。この部分は「感覚的なもの」なのですが。

 

例えばスイッチングランスプリントという練習をしています。これはハイスピードで入ってきて決められた距離を素早く動いて処理するための練習です。「タタタ」と言っていますが。この動きでは絶対に高いハードルは使いません。水平方向への移動が大きいからです。上下移動をなくしたいという考え方からすればここは「低いハードル」です。スティックでもいいと思っています。練習において「狙い」があってそれを実現するために「道具」を使います。

 

低いミニハードルでスイッチング&スキップをするのはアウト。全体を集めて話をしました。動き自体は大きく変わらないかもしれません。しかし、こちらが意図していることを「説明する」という機会になります。「なぜその練習をするのか」というのを理解せずに「やるだけ」というのが一番私が嫌いなパターンです。

 

選手は「一生懸命」やっています。準備等も含めて。今はやるだけで精一杯な部分があるのかもしれません。だからこそこちらが見守る中で「修正点」を見極めなければいけない。そして「違うこと」をやっている可能性もある。間違った動き、やりたくない動きを一生懸命にやることでマイナスになることもある。「放置する」ことが一番早速くなることもあります。「分かっていない」指導者が分かららないことをやり続けるよりも、「勝手に走っておけ」のほうが効率が良かったりする場合もある。ここは難しいです。

 

この1週間は「見守る」ことを中心にやっていきました。「もっとこうしたほうがいいのにな」と感じる部分はある。この1週間は様子を見るということ。細かいことをひたすら言い続けるのではない。こうやって少しずつ「進むべき方向」を考えていきたいなと思います。組織作りとして「強くなりたい」と思う雰囲気を作っていきたい。そのためには「やらされる」のではなく「速くなりたい」と思ってやっていけるかどうかが重要。そこに気持ちを向けられるかどうか。

 

考えていきたいと思っています。これから先のことを冷静に判断していくつもりです。

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練習を任せる2

2020-05-31 | 陸上競技

続きを。

 

「自分たちでやる」ということ。放置するわけではありません。これまで練習に関しては「意味があることをする」というテーマで実施しています。「走るメニューのみ」ということは1回もありません。指導者としては「走練習」を増やすことが一番楽です。技術的な指導は「本人が理解」していなければ伝えることができないからです。「他校がやっている」「専門誌に載っている」という理由で導入することはありません。そこに「価値」があるとは思わないからです。

 

私自身が理解する。それをきちんと選手に理解させる。この流れの中で「競技の楽しさ」を実感してもらいたいと思っています。「友達と一緒に過ごす」ことを「楽しい」と思うのであれば今のうちの取り組みとは全く違います。「練習が楽しい」という意味。表面的な意味ではない部分を重要視していきたい。「変わっていく自分」「成長していく自分」を楽しんでもらいたい。「できない」を「できる」に変えていく。そこに「楽しさ」を見つけて欲しい。そう思っています。

 

前任校。競技に対する理解は選手に求めていました。が、今と比べると・・・。どちらかいうと「量」で勝負していたところがあります。技術的なこともかなりやっていましたが今と比べると・・・という感じです。今は「量」ではない部分をしっかりと身に付けさせる。そのプロセスの中で「考える」能力が高まると思っています。当時はこちらが完全に主導権を握っていました。選手が個人的に質問してくることはほぼない。「言われることをやる」ことで「強くしてもらう」という感じが強くありました。

 

もちろん、それが全てダメだとは思いません。「何もないところからスタート」でした。県で決勝に残ったことがない選手がインターハイに進む。通常ではないと思います。それが実現できたのは「指導者主導」でやっていた部分があるからだと思っています。しかし、それだけではこれから先やっていけないなと思っています。いつの日からか「スタイルの変更」がなされています。

 

今、選手が「話を聞きに来る」ことが増えました。「今のはどうだったか?」とか「もっとこうしたい。どこに意識を置けばよいか。」など、「与えられる」のではなく「求める」のです。こうなると組織としては変わってくるかなと思っています。女子はこれができます。男子は微妙です。この「差」はどこから生まれるのか。私が「女子中心に指導する」と思われているからかもしれません。実際は違うんですが。「本気になれるかどうか」です。

 

1・2年生が中心に活動をする。そうなったときに「キャプテン」を「女子」にしました。この子はどこに出しても「きちんとやる」選手です。試合があればかなり走ると思います。しかし、「一生懸命」「真面目」なので「幅」がない。負担は大きいですがあえて「キャプテン」にしました。そのHoを中心に「1週間練習を任せる」ということにする。そうなると「今までとは違う部分」が見えてきます。これにより「チーム」自体が大きく成長するのではないかなと感じていました。

 

「自分のこと」に一生懸命にやる。それだけではなく「周りのためにも一生懸命にやる」という形になる。それにより「キャパオーバー」します。それを経験させる。そして「どうすればいいか」を考えさせる。初日、見ていると「一人でやろう」とする部分が目立ちました。当然でしょう。その様子を見てこちらが「問題点」を指摘する。「これで本当にいいのか?」と。

 

3年生。それぞれ役割がありました。Toがキャプテンとして動く。Saが「準備」などを率先してやる。それぞれが自分たちで「何をするか」を考えて行動していました。成長の幅は大きかったと思います。結局、「一人ではできない」のです。それを身をもって体験させたいと思って1週間という期間、「完全に任せる」ことにしました。

 

1か月は「自分で計画して自分のペースでやる」という流れでした。開始時間も間の時間も自分でやる。練習の道具はほとんど使えないので「準備」も「片付け」もそれほどない。しかし、学校で練習をするのであれば「次に何をするか」を考えて動かなければいけない。準備も片付けも「練習」だと思います。効率よく練習を進めていくこと。これが求められています。

 

さらに「声を出す」こともこの数か月間、ほぼやっていません。しかし、「やればできる」ことは徹底したい。距離感は保ちながら「声を出す」という行動が必要。見ていると「声を出す」選手は限られています。出さない選手は「自分なり」にやっている。これは練習の内容も同じです。「やっていはいる」が、そこに「意味がある」かどうかは別問題。そういう部分を「見る」ことができる期間かなと。特に「疲れてくる」と声が全くでなくなります。当然です。そこで意識して「行動」ができるかどうか。成長するために必要なことだと思っています。

 

まとまらないまま書き続けています。こんなのでいいのかな??まー誰に咎められる話でもないでしょうし。また合間を見ながら書いていきます。

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練習を任せる

2020-05-31 | 陸上競技

一応、「陸上日記」というテーマなのでそのあたりのことも書いておきたいと思っています。毎日更新する予定でいるのですがなかなか・・・。20時過ぎに眠くなるとblogを書く余裕がなくなります。どうするか。

 

前の記事にも書きましたが「学校再開」に伴って練習を再開しました。他の学校がどのようにしているのかは全く分かりません。今回、「自宅待機期間」が終わってからの1か月間、全員が「自分で計画を立てて行う」という流れにしていました。そのための準備をこちらがやって選手は「目的に沿って」計画をしていきます。

 

この1か月の取り組みの様子を見ようと思って「自分たちで考えてやる」という流れにしました。「やらされる」練習から抜け出すにはどうするかなという部分があったので。

 

この新型コロナで世界中が「停滞」した時期。終わったら「これまで通り」という人もいるかもしれません。否定はしません。が、私は「別の生活様式」で活動をしていく必要があると思っています。「競技」だけをやって「進学」を目指す。そのような形はこれから先はもう「通用しない」のではないかなと。もちろん、これまでもそんなことはほとんど考えていませんでした。が、「競技をやっておけば進学ができる」という考えの指導者もいるのだと思います。

 

そうであればどのように「部活動」の意味を考えるか。「練習をさせる」ことだけでいいのか。多くの指導者が「生活指導」や「人間的な成長」を重視しているのだと思います。しかし、それが「本質的なものかどうか」は別物だと思っています。指導者の顔色をうかがいながらやっていく活動は「旧態依然」ではないか。

 

「やりたくないならやらなければいい」とずっと言ってきました。これは今も昔も変わりません。選手が練習をすることで私にはメリットはありません。色々なところを見ていると「指導者自身が部活動に依存している」姿が見られます。生徒が来なければ「部活ができない」ので「早く再開するべきだ」とか「早く代替試合を開催するべきだ」と声を大きくする。

 

私自身、「部活動中心の生活をしている」と言われます。確かにそうでしょう。練習や合宿などもあるので休業期間中は大きく生活様式が変わりました。が、別に「部活動」が全てではない。授業準備や「これまでの取り組みを進める」ことができる期間です。部活動に依存し続ける意味はありません。元々、PCを使ってwebページを作ったり、画像加工や動画編集を得意としていました。「定型業務」というよりは「発想を生かして動く」ほうが得意です。自分のやりたいことを見つけてあれこれやる。それでいいと思っています。それでも「表面的」には「部活動ばかり」と言われるのでしょうが。別に「本質的なこと」が分からない人にあれこれ言われても関係ないなと思ってはいます。

 

今回、「自分たちで練習をする」という期間が1か月。この期間、選手がどのように過ごしていたのか。もちろん、練習計画は立てさせました。その「内容」には差があると思います。しかし、そこを大きく変更することはしませんでした。「自分で決めたこと」をどのようにするか。「強くなりたいな」と思えば「しっかりやる」でしょうし、「それなりに」と思うのであれば「適度にやる」と思います。

 

学校で部活動をやる。生徒によっては「雨が降る」ことを喜んだりします。「今日は練習が休みだ」と。私の感覚からすれば「練習ができないことを喜ぶ」というのであれば最初からやらなければいいんじゃないのか??と思います。「競技力を高める」ことをするのであれば「必要な練習をする」ことが求められる。「趣味で身体を動かす」のであっても「できない」ことを喜ぶのであれば「競技」ではないなと。そう考えると「無理矢理やらせる」ことに意味はないと思っています。誰も幸せにならない。

 

この1週間は「取り組みを確かめる」時間にしました。私自身、授業もあるので練習に付けない時が出てきます。1・2年生は3時間授業でしたから午後から授業があるときにはいくことはできない。その中で「何をするのか」を考えさせました。

 

3年生が不在の中で練習をする。この中で「何をするのか」です。強制的にやるわけではない。しかし、「組織」としてやるからには「一定のルール」を決めていく必要があります。正直、今の2年生男子は厳しい部分があります。それは以前からです。「基本的なこと」を指導してきていますができないことが多い。グランドレベルでの話ではなく「前段階」ができていないことが多い。そうであれば「競技をする必要はないのでは?」という話は何度もしています。

 

今回の「新型コロナ」の流れの中で「変わるチャンスではないか」という部分を感じていました。選手に「成長するチャンス」を与える。もちろん、できていない部分に関しては徹底的に指導する。「やりたくない」と思えば止めない。強制させられるほど面白くないものはないですから。

 

うーん、まとまらない中で長くなっていますね。また書きます。

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