土曜日。この日国体合宿が実施されることに。練習場所の関係で色々と予定が変更されていました。今回は下関の予定が県央部での実施に変更。総務担当の方々の苦労は大変なものだったと思います。
今回はセミナーパークでの練習となりました。ハードルはわがままを言ってうちのグランドで実施させてもらいました。参加者が1人だったこともあり、それならしっかりと走る中でハードル練習をしていこうと。うちの練習自体がこの日は負荷をかける予定にしていました。一緒にやってもらう方がいいなという判断。
練習開始時間を普段よりも遅めに設定。他の学校の選手と一緒にやる場合は調整をする様に心がけています。駅から近いというのはありますが移動時間もあるので。いつもよりも30分遅れでスタート。
練習はいつも通り。バランス系は少なめに設定してそこから上半身下半身。お客さんは初めてやる種目もあるので無理はさせず。普段からそれなりにやっているはずですから大丈夫だとは思いますが。できないならなりに一生懸命取り組んでくれていました。立派。
そこからセラバンド補強とハードル股関節。ハードルドリルの流れで。合宿でやるときは比較的丁寧にハードルドリルをやったりします。しかし、練習の流れの中にハードルを入れている時にはそこはほとんどやりません。ハードルドリルをやるだけで十分対応できると思っています。専門的な指導というのがどのようなものかよく分かりませんが、細かいことをやるだけではなくある程度の流れの中でやっていくことも必要だと考えています。
あとはいつも通りの流れの中で。DM投げ、腰押し、スティック5歩、前半マーク。走りを見ていると面白いなと思います。今回参加してくれた選手はヨンパ向きです。走りが柔らかい。力感なく進んでいきます。うちの選手はどちらかというとパワータイプの走りをする子が多い。練習の流れというよりは完全に「タイプの差」だと思います。以前は柔らかい動きをする選手もいました。今はほぼいない。もう少し力感を抑えて走れるようになると違ってくるのかもしれません。
そこから木曜日に実施した「T走+40↑30→」を。ハードル選手はここで60mH+40↑30→にしました。うちのハードル選手は100mHのために高さも正規のものにして11.5m。練習参加者はヨンパの高さで11.5m。狙いが違ってきます。うちの選手は今シーズンどちらもやらせたいなと思っています。その中で100mHを考えると正規の高さで跳んでおきたい。ハードルインターバルの走りも考えないといけない。ヨンパを専門にするのであれば高さを上げる必要はない。スムーズに走りができればいいので。ある程度この練習を繰り返しました。
走練習へ。ここは1週間か2回実施しているメニューで。ハードル選手も同様に150mHと60mH、120mHと60mHの折り返し走を実施。1セット目は150mH-120mH-120mH-120mH。これに全て折り返しの60mHを入れます。それなりの負荷だと思います。普段なかなかやらない練習だと思うので初めてやる選手はしんどかったかもしれません。必死に取り組んでくれていました。
うちの選手もしっかりと走る。先日から「えらい最後までまでスピードが鈍らないな」と感じながら見ていました。ハードルの折り返しも普通に走れます。本人は他の選手の走りを見て「もっと楽に速く走らないとヨンパはできない」と感じたようですが。私から見ればめちゃくちゃパワータイプなのですが本人的にはそうでもないようです。ここもなかなか面白い。「疲れない」と言っていました。まーこれも今後どうなるかわからないので様子を見ながらになりますが。
2セット目は150mH-120mH-120mH-90m。90mの時はスプリントのみ。3セット目は150mH-120mH-90m-60mで。よく走っていました。負荷的にはかなりのものだったと思います。ヘロヘロになりながらもスピードを維持する。うちはグランドの関係で300mや250mなどは走りません。走れません。それ以外の形でしっかり走る。うちの選手、前の学校でヨンパ指導をしていたときの状態よりも強い気はします。経験的なこともあると思うのでまだまだ未知数ですし、最後まで待つか分かりません。参加してくれた選手のライバルになってくれると良いのですが。
他の選手もいつも通り走っていました。さすがに疲れがあるようでしたが。150mTのラストは疲れている感じがありましたが、T走から普通のスプリントに移行した時にはこの条件下では評価できる走りを繰り返していました。男子も距離を短く設定していますが脱落することなく走り続けることができるようになっています。これは本当に大きい。時間はかかりますが継続していくことで走れるようになる。本人たちも自信が持てるようになるのではないかと思います。
最後に共通補強を3種目行ってからフリー補強の20分。マネージャーが日誌に書いていましたが「フリー補強はそれぞれが考えてやるので良い」とのこと。人によって違ってくると思いますが。それぞれが自分に必要なことをやる。きちんと考えている選手にとっては不足する部分を補うことができるので貴重な時間になると思います。よく取り組んでいたと思います。
この日の練習はかなり良かった。この1週間は評価できる練習になっていたと思います。前向きに笑顔で取り組める。私が何一つ強制することはありません。それでも少しずつ明るい雰囲気で取り組めるようになった。ここ数年では一番まともに練習が積めているのではないかなと思います。毎年毎年何かしらの問題が発生します。今年も少なからずその手のことはあります。しかし、練習に関してはきちんとできている。何人かは練習を欠かすことなくほぼできています。一時期調子を崩していた者も復調の兆しを見せています。これは大きい。
良い練習ができる。そうなると自然と表情も良くなります。こういう姿を見ると意味があるなと思います。今日がだけではなく物事に取り組む姿勢を身につけていく。失敗もありますが自分達の中で処理しながら進んでいける。大きいなと。
午後からは合宿参加者を連れてセミナーパークへ。走るメニューはやらない方が良いだろうと伝えていました。午前中あれだけ動いて午後からまた動くというのはほぼ不可能だと感じていたからです。怪我をさせても仕方ない。翌日にやらないといけないこともあったので。そういう部分も含めてやっていけたらなと。最後に少しだけ補強をしました。
参加してくれたおかげでうちにとっては大きな成果をあげることができました。他の選手がいることで普段よりも練習の質が上がる。感謝しかないですね。
良い練習ができました。