kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走りが安定してくる

2021-02-17 | 陸上競技
月曜日。この日も色々とありました。気持ち的に乗ってきません。

7時間授業の日でした。授業その他対応で余裕はなく。考えさせられます。前日までの疲労感も影響してか。自分の中で何か微妙な感覚がある。時代の移り変わりもあるのでしょうか。


月曜日は2時間練習ができるかどうかの状態。前日練習に参加していたハードル選手は練習は休みにしていました。が、普通通り着替えて準備をしています。「大丈夫です。動けます。」と言いますが休ませないといけません。本人がやる気なのは良いのですがここで詰め込んでも意味がなくなります。上半身下半身だけはやりましたが...。

これまで「やらない」選手に対して「しっかりやろう」というアプローチが大半でした。目標意識の差もあるのだと思います。なんとなくやるというのが一般的になっている中で私のように「目標を持ってやっていこう」というスタンスは浮くのかもしれません。とはいえ、こうやって「やりたい」と強く願う選手もいる。前任校で選手が「必死にやる」という部分がありました。が、悲壮感の中で「やらなければいけない」という感じがありました。この時は私もその中にいたので客観的に見ることができませんでした。そのため「やり過ぎている」という部分が判断できませんでした。今回はそんなことがないようにしたいなと思っています。

先日からかなり良い練習ができるようになっています。数人がとにかく前向きに練習に取り組む。数人どころほとんどの選手がそういう状態になっています。中でも1年生女子は笑顔で前向きに練習に取り組みます。それに伴い全体の雰囲気が明るくなる。こちらが何かをしなくてもそういう雰囲気になる。陸上競技が楽しくて仕方ないという感じがあります。見ていて救われますね。

そういう中だから「もっとやりたい」という気持ちになるのかなと。順調に練習ができているからこそ楽しくなる。良いことだと思いますが、やはり「過ぎたるは及ばざるが如し」という部分です。休むのも練習。しつこく言い続けて休ませました。帰っても良いと言ったのですがマネージャー業を積極的にやってくれていました。休んで欲しいのですが(笑)

限られた時間の中でしたがバランス系をやってから上半身下半身。すぐにハードルドリル。時間がありません。この中でどうするか。何を残して何を減らすのか。判断しなければいけません。天候的に水曜日ができないかもしれないというのがありました。月曜日と火曜日は動いておきたい。焦るつもりはないですがその後考査期間に入ることもあり、選手自身も走っておきたいというのがありました。お互いの考えが一致しているのもありスムーズに練習が進みました。

スパイクを履いてBOXを使った膝引き出し、DM投げ、腰押し、スティック5歩、二次加速スティック、前半マーク。この辺りで数人がかなり動くようになっているなと感じました。2年生男子もかなり走れるようになっています。基礎筋力も上がってきて膝が引き出せるようになっています。この辺りを見ると男子のスピード感は女子と比べて面白いですね。男子と女子では根本的なスピードが違う。女子もかなり動けるようになっています。もたもたした部分がなくなっています。練習は偉大だなと改めて感じました。こうなるとやっている選手も楽しいのだろうなと。

球技などでは「できないことができるようになった」というのが目に見えて分かります。陸上競技はどうしても分かりにくくなる。それでも明らかにスピード感が増してくると本人達も感じられるようになります。それが楽しい。練習をせずに遊んでいて楽しい、チームメイトと話をするのが楽しいという楽しみ方ではない。ここも時代錯誤と言われるのかもしれませんね。一生懸命に取り組んでいくから見えてくるものがある。勉強を一生懸命やったらその中から見えてくるものもある。全ては繋がっていると考えています。何か一つでも一生懸命になれるものを見つけて欲しいなと。

この日はT走と40↑30→の組み合わせ。最近はここが多くなっています。これもキャプテンが「この練習をやると感覚が良くなるのでやりたい」と言ったので頻度が増えました。こちらが与えるだけではなく選手がやりたいと思っている練習というのも必要だと思っています。他のパターンの練習もやりますが、感覚的に合うなと思った練習をやることも必要。

普段はT走1本と40↑30→を1本組み合わせる形にしています。が、この日は何となく2本1本の組み合わせにしようかなと。これを3サイクル2セットやろうと。T走で加速段階や中間での感じを掴んでそれをそのままスプリントに活かそうと。が1サイクルやった時に気づいたのですがこの時点で3本走っています。これを3サイクルやると9本走ることになる。

別に走っても良いのですがどう考えても時間的な間に合わない。選手は疑問を持たずにやっていましたが。明らかに多いので2サイクルの2セットに切り替えました。

見ていると中間マークでの動きも遅れがなくなってきています。まだまだ加速段階にも中間にも課題はあります。その辺りを少しずつ修正していく必要はあると思いますが。それでもこれだけスピードが出るようになると自然と笑顔も増えます。

良い練習が積めるようになってきています。これは本当に大きい。練習での波がなくなってくると自然と力も上がります。こちらも元気をもらえます。

記録しておきます。記録。
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ハードル練習をする2

2021-02-17 | 陸上競技
前の記事の続きになるでしょうか。やったことを記録として。気持ち的に微妙なので記録として。

午前中の最後に1台目までの入りの練習をしました。国体候補選手が1台目までを24歩で入りたいという話をしていたのでその辺りのことを踏まえてどうやってアプローチしていくか。かなり疲労していたのでそこまでスピードが出ない感じもありました。

この辺りも戦術的なことがあります。どのようにして1台目までの流れを作るか。ここに時間をかけたいなと。が、前日と午前中の疲労もあります。できて1時間半くらいかなと。判断が難しい部分です。うちのハードル選手は意欲的に取り組んでくれています。しかし、休まずやるというのはリスクがある。故障してしまってシーズンを棒に振るのは避けなければいけません。この辺りのバランスは難しい。

国体候補選手が「1台目まで24歩で行きたい」という話をしていました。そのためにどのようにするか。疲労感がある中でそれが実現できるか。考えていかなければいけません。

一般的にヨンパは「歩数が少ない方が良い」と考えられる部分があります。ここには大きな疑問があります。走りにあっていないストライドを確保することでレースが作れなくなるからです。無理やりストライドを伸ばして走ることは意味がなくなる。高校生の男子が13歩で走ることはレアケースだと考えています。以前「タイムを出すために13歩で」というのでやって結局故障してしまった選手もいます。400mのスピードがあるから13歩というのも違うと思っています。krk君は13歩でした。しかし、シーズンにはいる前の段階で「14歩では詰まる」と恐ろしい発言をしていました。実際に詰まる。元々ストライドが広く伸びやかな走りをする選手なので本人に合った走りをする方が良いだろうと。

こういう場合も走りを見て「本人に合っている」と判断をしてからの導入になります。歩数が少なければ速いというのは違うのではないかなと思っています。以前も国体で指導していた女子選手が1台目までを22歩にしたいと申し出がありました。スプリントから考えるとちょっと厳しい。1台目早く入らないと勝負できないという話もあって。その時も「え?」と思いました。ヨンパのことばかり考えていたわけではないので、女子選手が22歩で走るというイメージが全くありませんでした。

歩数が少なければ速い。本当にそうなのか。男子選手が22歩で走る。それと同じだけの走力があれば問題ないかもしれませんが。どこかで「歩数が少ない方が速い」という説が一人歩きしているのではないか。考えたら分かることですが「足が速い」選手は進むスピードが速い。結果としてストライドも大きくなる。結果歩数が少なくなる。が、「歩数が少ない方が速い」というのは結果的にそうなっているだけ。自分に合ったストライドで走らなければ意味がない。そこで無理やり歩数を減らして後半に持たなくなることは本末転倒だと思います。100mで最初の30mだけ速くて後半落ちていくのと何ら変わりない。

まー話が大きく逸れましたが。国体候補選手は24歩が合っているのではないかなと思います。25歩だと詰まると言っていました。ある程度スプリントがあるので当然詰まる。が、この日は疲労感もありストライドも伸びません。上述のような話もしてから24歩のための練習方法を紹介しました。元気な時にどうするかという話です。

マークを置いて実施。1台目まで24歩で走る。ここだけにとらわれるとうまく走らないと思います。その前段階が大切。しつこくやりました。疲労感もあり身体が進みません。マークを置いて最初の6歩の安定をはかりました。更には25m、35mにもマーク。35mマークの所で無理やりストライドを広げようとしているのがあったので「やめよう」と投げかけ。本来やりたい動きではなくなっているので。25歩練習に切り替えました。本人にもやめさせた理由を説明して。今後の合宿などで24歩の練習をしていこうという話にしました。疲労感がある中ではできないという判断です。

うちの選手は「とりあえず跳んで」という段階。この日が「はじめてのヨンパ」でした。1台目までの距離も1-2台目までのインターバルもはじめて。そんな選手にストライドが云々と話しても走れません。まずは跳んでみる。そこが最優先。この子もかなり疲労感があると思います。ハードル跳びたいというのが前面に出ています。こちらが抑えながらやらなければいけない。

25歩、24歩のどちらもやってみました。本人的には24歩の方が良いということ。パワータイプな走りなのでこれがどのようになるか。無理やり持っていっているのかどうかの確認をしましたが100mHの1台目に比べると全然楽だと話していました。分かりませんが。そのまま2台目まで走ってみましたがここの区間だけを見ると17歩で問題なく走れます。これが400mHになるとどうなるか。この辺りも考えなければいけないなと思います。疲れが抜けた時にどれだけ余裕を持つか。

休みを挟みながら1時間半程度確認作業をしていきました。かなりの疲労感だったと思います。予定していたことはやり終えました。私もかなり動いていたのでこの日の総歩数は2万歩を越えていました。よく歩いたなという感じです。

まとまりません。ヨンパのことについて色々と書きたいのですが。また気持ちが乗ってきたら書くことにします。多分。
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