kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

インターハイの振り返り3

2021-08-04 | 陸上競技
時間が経過していますが。なかなかまとめて記録する時間が取れません。バタバタして帰ってきてそのまま練習→ワクチン接種という流れ。大丈夫だと思いながらも精神的なダメージがある。なかなか難しい部分です。

インターハイ期間、ハードル練習に付いてやることができました。試合の前日もまずまずの動き。男子4継メンバーに手伝ってもらいながらハードル練習を進めていきました。ありがたいことです。

試合当日。前日から心配なことはありましたが何とか体調的に持ち堪えるとができました。不安要素は全て取り除きたいというのはありましたが、微妙な部分を抱えながらです。本人と話をする中で「ハードルインターバルを正規でやりたい」というのがありました。これまでは意図的に詰めてやってきました。実は中国大会の時も本人が「正規でやりたい」という話をしていました。不安から来るものだと思います。が、その時は「分かった」と言いながら「詰めて速いリズムで」と強引に押し切りました。予選前から詰めてやることで速いリズムを重視したいというのがありました。

今回、本人が前日から「インターバルが届かない」と何度も言ってました。実際はそうでもないのですが不安から「届かない」というのを連発していました。正規の距離で跳べないという不安。更には浮いているという言葉も何度も言っていました。そんなことはないのですが。元々、不安になりやすい性格の選手。だからこそこちらもそれに合わせて「大丈夫」と言い続けてきました。気持ちを落ち着かせるのが最優先事項だと思っていたからです。

普段ならインターハイ当日もなにを言われても「分かったから今日は詰めよう」と話していたと思います。が、今回は本人の不安の大きさに合わせてしまった感じがあります。選択する中で「正規の距離でもきちんと走れる」という部分を与える方が良いのかなと考えていたからです。が、それによりハードルインターバルを刻むイメージが作れなかったのではないかなと思います。スプリントがそれほどでもない。そんな中でインターバルを正規にすると少し遠く感じてしまう危険性がある。そんなこと当たり前のように分かり切っていることですが、本人の「不安」を取り除く方を優先しました。

予選ではスタートでピクッと動いてしまう感じがありました。フライングには取られませんでしたが微妙な感じになる。スタートはまずまずでしたがやはりインターバルで走るというイメージができませんでした。本来のレースパターンはハードリングでカバーしながら後半に追いつくという流れですが予選では後半に他の選手に詰められるという感じになってしまいました。本当に申し訳ないなと思います。それでも着順で2位となり準決勝へ。14秒4かかりました。今シーズン狙ったレースでは予選からベストに近いタイムで走っていました。そういう部分での強さがあったのにそこを引き出せなかった。

レース後に本人に「インターバルを詰めよう」という話をしました。その理由も含めて。これまでの流れ、本人の不安、今からやるべきこと。ここを踏まえてやはりインターを詰めて速く動くことが必要。この子の良さはスプリントではなくハードリングのスムーズさです。パワーはありませんがスムーズさでは他に負けないと思います。スプリントはないのでハードリングで勝負してきている。それを吐き出すためには「インターバルを詰めて速く動く」という部分が求められます。良さを引き出す。

本来であれば本人が何を言っても「詰めてやろう」という話をするべき。それをきちんと話せなかった私の責任は大きいと思います。本当に本当に申し訳ないなと。

準決勝のためのアップでは詰めて実施しました。それにより動きにキレが出る。準決勝で13秒台を出せば決勝進出の可能性がある。そういう話をしながらやっていきました。かなり良くなったかなと。やはりこれを予選前からやっておくべきだった。私が強引にでも「詰める」という部分を話してやっておくべきだった。

準決勝、1組目でした。が、スタートの時に隣の選手がフライングで失格になりました。本人もピクッと動いていたの引きずられての失格なのではないかという感じもありました。何とか失格は避けられましたが思い切って出ることが出来なくなる状態。流れが悪すぎます。レースは前半遅れてしまい14秒1でした。記録だけを見たら悪くないのかもしれませんが、やはりベストを更新することができない限り戦うことができないなという感じでした。

こうなるとやはり予選からの流れが大きく影響したなと思います。もっとこちらの意見を押していたら違った結果になったかもしれない。今更何を言っても意味がないのは分かっています。「たら」「れば」は存在しないからです。私自身が「大丈夫。詰めよう」と言えていたら結果は大きく変わったかもしれません。練習計画と当日の判断ミス。これは全て私の責任。上手く練習ができなかった時期も当日の詰めの甘さも。全て私自身がもっとコミュニケーションを取ってから「こうしよう」と話をできていたら。

結局は私自身にとって今回の予選通過がインターハイで初めて予選通過したというのがあると思います。経験不足。gt先生とも少し話したのですが、gt先生は数年前にインターハイで決勝に残っている。その年の国体で入賞している。更には昨年度のU18と今年のU20での入賞。指導者として選手とともに「経験」を積んだことは大きな結果につながっている。情けないことに私にはそれがなかった。だから予選前に「今日も詰めよう」と言えなかった。選手の不安に引きつられてしまった感じがあります。

本当に申し訳ない。それしかありません。計画と当日の練習。もっともっと信頼関係を作れていたら。時間が足りなかったというのは私自身の言い訳でしかない。そう思います。選手は本当によくやってくれたと思います。申し訳ないなという気持ちしかありません。流れが悪かったのもあると思いますが、それだけではない部分も多くあった。

上手く表現できません。それでも記録しておきたい。冷静さがあったか。サキを見越して行動できたか。その辺りも考えなければいけません。本当に情けない話ですが。こうやってblogを書き続けています。この文章を読んで「偉そうなことを言っていたくせに」と思われるでしょう、まさにその通りです。書いていないこともたくさんありますが、結果的には準決勝で終わってしまった。それが現実です。

もう少し振り返りはしたいと思います。次に進むために何をするか。そのための振り返りです。Mさんに申し訳ないなという気持ちが大きくあります。本当に。
コメント
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