土曜日。この日は3年生が中国選手権へ。この大会で引退という選手も何人かいます。当初は私も行く予定でしたが学校の練習が誰もいなくなるということで残って指導することに。前日の時点でメニューを決めていたのでそれをしっかりとやりたいなという感じでした。
雨が降っていなかったので屋外で。久しぶりに屋外で行うことに。この夏は前半はかなり陽射しが強かったのでピロティでやることが多かった。後半は雨が降り続けていたので同じくピロティでの練習が大半。最初から最後まで屋外でやったのは夏で初めてかもしれないですね。夏という感じがほとんどない中で時間が過ぎていきました。
この日はシャフトから。上半身と下半身の連動を図る。段差などを使う種目もあるので雨が降っていた時はなかなかできませんでしだ。台などを使ったらできないことはないのですが、準備のこともあるので。こうやって身体の使い方を覚えてもらいたい。なかなかできない選手もいます。意識の部分も大きいのではないかなと思っています。やろうとしているかどうか。意図が伝わっているかどうか。
そこからはテキパキと。屋外でやるということにしたのでグランドの近くにスパイクや水分なども持って行かせました。これまでここの効率がすごく悪く時間が経過していました。次への行動が遅い。そこも含めて指摘しながら。普段からかなり言うようにしていますがそれでも差が出ます。とにかく練習時間を確保するために行動を早くしたい。
基礎ドリルをやってからハードルを使って動く。そこから片足スキップ、一歩ハードル、DMシザース。ここで走りの感じを作る。半月前と比べるとかなり動きが変わってきている選手もいます。怪我をせずにきちんと練習が積めると大きな力になります。スタートラインがそこまで高くないのできちんと練習すればある程度走れるようになります。継続できている選手の数がそれほど多くないという問題点もありますが。この日も何人か走る練習が出来なくなっていました。うーん。
短い距離を少し走ってからバトン。先日からギリギリバトンという形でやっています。これを成立させるためには出が安定するという部分が必要です。集中力という部分も大きく影響します。渡せば良いという話ではなく最大限にスピードを上げた中でやりたい。安全バトンで渡すというのに慣れていたら利得距離もなくなります。何人かは上手く渡していました。練習をしていくことで多少なりと改善します。それでも詰まるところもでてきます。安定しないというのは練習とは異なる問題がある気がします。
最後に走練習。見ていてやはり走る量が少ないかなと。この日は任されていたので少しだけ増やしました。短短が120-120-90-60を2セット。短長が150×4の2セット。他の学校と比べるとこれでも少ないのかなという気はしています。そこに至るまでにほとんど走れていません。短い距離を数本走っているだけなので。150×4を指示した時に嫌そうな顔をした選手がいたので「もうやらなくて良い」と話しました。この程度の練習ができないような選手が上で戦えることはありません。結局、そういう思考でやっている間は力は最大限に引き出せないと思います。
誤解なきよう書いておきます。別に全員が「絶対に強くなりたい」と思わなくてもいいと思います。こういう時代ですから。多様性云々が前面に出てくるので「とりあえず陸上競技をやる」という高校生が増えていくのは仕方ないことだと思います。が、skyは県内唯一の体育コースがあります。そこで競技をしようという気持ちで入って来たのであれば自分の持っている可能性を最大限に引き出してもらいたいと思います。前から言っていますが「skyで練習したから強くなる」という話ではありません。今は危機的な状況です。それなのに150×4で嫌そうな顔をするのであれば、今後の競技成績も想像がつきます。
その辺りのことも話をしながらやりました。適当に走って最後の1本だけ速く走るという選手も世の中にはいます。が、高校の大会ではまず1本目にしっかりと走ることが求められます。予選で力を出さなければそこで終わりなのです。2本目はありません。3本目にトップではいるような走りをしてもその前段階で既に終わっているのです。その辺りの認識も持つべきです。シビアさが足りない。何がなんでもという雰囲気話出していかなければいけないかなという印象があります。
自分で自分を管理してしっかりと追い込めるという選手がいる場合はそこまでまでいう必要はないと思います。逆に抑える方が必要になる。が、今は背中を押しながらやっていく感じがあります。やっている本人たちは「きちんとやっている」という自負はあるでしょう。しかし、それは小さな枠の中での話です。支部大会で上位に入るということが目的ならそれでも良いですが。今はかなり厳しいと思っています。だからこそこちらもそれに応じて引き上げていかなければいけないのではないかなと。
かなり変わってきたとは思います。が、まだぬるま湯の中で活動している。集中力が続かないというのもあると思います。安易に考えている部分も。なんとかして戦える集団になってもらいたいなと思います。個々を見るとある程度やれると思います。が、まだまだ甘い部分が多い。褒めて伸ばすという風潮もあります。基本は私も認める方向で考えてやっています。が、それだけでは戦えない。楽しくやることが最大目標ならそれでもいいと思いますが、勝負しようと思えば足りない。目標がどこにあるのかだと思います。
秋に向けてというよりも来年度に向けてという部分が大きいのかもしれません。これから先に向けてどう動くか。我々に何ができるか。しっかりと考えながらやっていきたいと思います。
この日は午後からまた別に練習をしました。これはまた書きます。思うところがあるので。