kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ハードルと練習と

2021-08-18 | 陸上競技

個人的に思うことを。興味のない人は読み飛ばしてもらえればと思います。

 

先日から思うことがあります。これも考え方なので何が正解で何が間違っているのかは分かりませんが。

 

技術的なこと。ここに関して。球技系であれば技術的なことが身に付くかどうかは試合で実戦で使えるかどうかという部分で目に見えてわかります。もちろん基礎的なことの積み重ねが重要であることに変わりはないと思いますが。陸上競技の種目特性として「基礎基本」ができていなくても「速い選手は速い」というのがあります。もちろん自然に効率よい動きをしているから速いというのはありますが誰かに何かを教わったから速くなったというわけではないという選手が存在するのは紛れもない事実です。

 

先日、合宿がありました。ここで「ハードルの基礎」を伝える機会がありました。実際、ハードルも「上手く跳べる」選手は存在します。特別な練習をしなくても跳べるのです。ちなみに私は小学校の頃、担任に「ハードルは向いていない」と言われて小学校の大会に出してもらえませんでした(笑)。向いていなかったのでしょう。高校時代にも何も教わっていない中でハードルをやっていました。それでもそれなりの成果は出せていました。ここに関してはそれなりに「適性」があったのかもしれません。

 

この時の合宿では「走力差」もありました。それが根底にあるのでショートハードルにしてもヨンパにしても「差」が出てきます。親しい指導者が自分の娘さんに「12秒台で走れるようになったらハードルを教えてもらえ」と言っているそうです(笑)。これは極端ですが本当に勝負をしようと思えばそれくらいのスピードがなければ話にならない。前任校でも「ハードルを跳びたい」という要望が何度もありましたが、「わかった」ということで走らせていました。結局走力がなければレースで勝負することはできないからです。それが1年間経過して15秒0です。この結果を予想した人はいないと思います。長いスパンで見たときに・・・ということです。

 

が、我流でハードルをやると間違いなく「好ましくない動き」を習得してしまいます。特に抜き足などは顕著です。このままやっていたら間違いなくいいことにはならない。学校でハードルドリルなどをやるのであればその場面で意識してやっていくことができると思いますが、そういう練習がないチームであれば特別にハードル練習をするしかない。ここも「差」だと思います。ハードルを使った練習は間違いなく股関節の強化につながります。

 

体幹が弱い。股関節が弱い。それでも「ハードル」をやる。または「幅跳び」をやる。こういう選手が多いと思います。前の記事にも書きましたが「やりやすい」というのもあると思います。毎日のように「幅跳び」の練習がしたいという生徒もいるでしょう。それは「幅跳び」の記録を伸ばすためなのか、「やりやすい」からなのかは正直分かりません。求めるところが違うので「やりやすい」を選ぶというのが完全に間違っているとは思いませんが。考え方です。

 

学校でもできる基礎的なハードル練習。ここをもっと徹底する必要があるのではないかと思っています。特別な場面での「ハードル練習」ではなく日常的にできることを取り入れたハードル練習のほうが相応しいのではないか。ポイントを押さえてやっていくことの重要性。パッチを充てるというのではなく「基礎基本」を大切にした練習ができればいいのかなと思っています。

 

そんなことを考えながら。とりあえず「できること」から始めようと。身近な人に連絡をして「ハードル練習会」を開こうかなと思います。もうすでに一緒にやったことがあるので大まかなことはわかってもらっていると思いますが。それを少しずつ派生させていってもう少し「基礎基本」ができるようにしていきたい。スプリントに特化するというのも必要かもしれません。が、スプリント技術は段階的なことがあるのでかなりの時間をかけないと「走り」までつなげていくことができなかったりします。この部分をどうやっていくか。そうであれば「ハードル」を使って強制的に体幹や股関節周辺の強化を行い、さらにはスプリント技術にもつなげていきたい。その場面が必要かなと。

 

まー勝手にそう思っているだけです。自分のやろうとしていることにどれだけの価値があって必要とされているのかは分かりません。それでもやる意味があると思っています。まずは少しずつ。理解いただけるところから始めていくことが重要かなと。

 

自己満足かもしれません。それでもやっていきたいと思います。定期的に。

コメント
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