あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

チャップリン監督の「殺人狂時代」をみて

2013-10-03 07:50:59 | Weblog


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.563


チャプリンが次々に見境なしに熟女を殺しては金を盗むが、とうとう悪事が発覚してギロチンに送り込まれという話ですが、原案はなんとオーソン・ウエルズだという。

確かに婦女連続殺人事件はスキャンダラスだし、殺される女性のキャラクターもそれぞれユニークで面白いのですが、犯行の動機がさっぱりわからん。30年勤めた銀行を30年の不況で解雇されたのを逆恨みして、いったい誰がこんなだいそれた犯罪にのめりこむものだろうか。

ひょっとしてチャプリンは、オーソン・ウエルズにいっぱい喰わされたまくらのではなかろうかと、思う奇妙奇天烈な映画でした。


夢の中で殺人を犯したりめざめては両の手をじっと見つめる 蝶人
コメント
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