あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

続・初秋の夜なべの映画10連ちゃん 

2018-09-14 09:35:06 | Weblog


闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1807~1816


1)トニー・スコット監督の「トゥルー・ロマンス」
タランチーノの脚本は、例によってアナーーキーで暴力的で、まあそれはそれで結構だが、どの映画も後味が悪い。
正当防衛とはいえあんなに人殺しをしてメキシコに逃亡して、幸せになれるのだろうか。

2)トム・グライス監督の「ウィル・ペニー」
ハッピーエンドになるのかと思っていたが、ならなかったのは「シェーン」の真似をしてみたかったのか。

3)フィリップ・ノイス監督の「今そこにある危機」
1994年にトム・クランシーの原作を映画化したもの。
コロンビアの麻薬王、アメリカ大統領、CIAなどが三つ巴でからむ政治と戦争、スキャンダルとアクションの物語だが、そおゆうストーリーよりも「Clear and Present Danger」という原題の邦訳の方が有名になってしまったなあ。

4)フィリップ・ノイス監督の「パトリオット・ゲーム」
1992年にトム・クランシーの原作を映画化したもの。
妻子をテロリストに狙われたハリソン・フォードが大活躍。
一昔前は英国もIRAとドンパチやっていたんだなあと感慨ひとしお。
いまはもう治まってしまったのかしらん。

5)イ・ジェハン監督の「私の頭の中の消しゴム」
若年アルツハイマー症を扱ったラブロマンスだが、最後には医学的にはありえないどハッピーエンドになる。
映画としてはじつに詰まらないが、こういうお涙頂戴の難病物は時として大ヒットすることがある。

6)ウォーレン・ベイテイ主演・脚本・制作・監督の「レッズ」
ロシア革命の現場に魅せられて前のめりになっていく米国のジャーナリスト夫妻、ジョン・リードとルイーズをウォーレン・ベイテイとダイアン・キートンが熱演。
確かにあの自然発生的な民衆の決起を目前にしたら、虜になっていく気持ちはよく分かる。
しかし酸素に触れた瞬間に鉄の腐食が始まるように、ボルシェビキ独裁の人間疎外は開始されており、自由を奪われ、「ソ連の広告塔」の役割を演じるように強制された主人公は、哀れな末路を迎えるのである。

7)スタンリー・キューブリック監督の「バリー・リンドン」
サッカレーの原作を、偉才が完璧に映画化。傑作。傑作。大傑作!
ああこの瞬間をいつまでも続けてほしいと願うのだが、たったの185分で終わってしまう悲しみをなんとせん。
ライアン・オニールが好演。マリサ・ベレンスンが美しい。


8)スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」をみて
元奇術師で世界で最初の映画監督、ジョルジュ・メリエスの数奇な運命を描く快作。
映画の創始者のひとりであるメリエスに対するスコセッシの敬愛の情にあふれた作品です。

9)マイケル・カーチス監督の「ミルドレッド・ピアース」
阿呆娘を持ってしまった母親の哀しい悲しい物語。
ダメな子ほど可愛いというが、古今東西を問わずそうなんだろうね。
そんなお母さんをジョーン・クロフォードが熱演。
サスペンスドラマとしても一流の1945年のハリウッド映画なり。

10)ピーター・ウィアー監督の「刑事ジョン・ブック目撃者」
この映画では、文明から自らを隔離したアーミッシュという教徒たちの信仰と生き方が新鮮だった。
犯罪とアクションの成り行きはともかく、結局別れてゆく2人が哀しい。

  青木打ち山田が打ってバレンティン柵越え連発ヤクルトが勝つ 蝶人

コメント
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